第262回千代田チャリティ・コンサート

じんわり心が温まる
幸せオーラに包まれてあの頃にタイムスリップ

このたびは台風19号により甚大な被害が生じ、お客様ご自身あるいはお知り合いの方にも少なからず被害に遭われた方が数多くいらしたのではないでしょうか。弊社でも、社員の中で床上浸水や断水等で生活困窮者がでるなど直接被害を被っている次第です。お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は「真思惟(まーしい)&グラスフォーカーズ」のお二人のご登場です。本来、もうお一人、ウッドベースのハッピーさんがご出演予定でしたが、今回の台風の影響によりお住まいの地域から東京までの交通機関が全線不通となってしまい、残念ながらご出演見合わせということになりました。

コンサートが始まってから判明したのですが、当日のコンサートでは坂本九さんの曲がメインではなく、おもに60年代、70年代のフォークソングを幅広く演奏して下さることとなりました。
ヴォーカル・ギター担当の真思惟(まーしい)さん、そしてフラットマンドリンのAK ジョッシュさんのお二人です。コンサートは、来場のお客様が青春時代を迎えた時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれていました。皆様が一人一人思い出に浸っておられるようでした。

おなじみの曲が多く、皆様よく耳にされているはずですが、真思惟さんの穏やかでやさしい歌声で耳に入るせいか、歌詞の内容がよりはっきりと伝わってきたように思います。年輪を重ねたお二人ならばこそ作り出せる音楽空間です。そして、あたかもサプライズのように、江戸っ子のAK ジョッシュさんによる落語の小咄があり、会場が気の利いたオチにどっと笑いが沸き起こりました。音楽とは異なりますが、もっと聴きたいと思われた方も多かったのではないでしょうか。

弊社会長兼社長の細田敏和が「少し背伸びをしていた青春時代に戻ったような気がしています」と申しておりました。「少し背伸びをした」という感覚まで呼び起こされたということなのでしょう。それだけ、真思惟(まーしい)&グラスフォーカーズさんの音楽がさまざまな角度から当時の臨場感をもって、その時代に青春を迎えた方々の記憶を蘇らせたのかもしれません。来場されたお客様もすっかり、若返ったようになって笑顔で会場を後にされたようです。

真思惟さん、AK ジョッシュさん、タイムマシーンに乗せていただいたような素敵なコンサートをありがとうございました。

 フォトレポート

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毎年恒例となりました弊社役員のご紹介。「引き続きチャリティコンサートが続けられますよう社業を盛り立てて頑張ってまいりますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます(弊社代表取締役会長兼社長 細田敏和)」。

真思惟(まーしい)&グラスフォーカーズのご登場です。今回はお二人となります。オープニングは「丘の上の校舎」。この曲はアメリカの民謡に高石ともやさんが歌詞を付けたものです。「曲自体はご存じなくても、どこかで聴いたことのあるメロディーかと思います(真思惟さん)」。

もう1曲アメリカの民謡から「わたつみの歌」。日本では「Cotton Fields」として知られ、英語で歌われている方が多い曲です。この曲も高石ともやさんが歌っています。

真思惟さんより「ちょっと行き違いがございまして、本日歌う坂本九さんの曲は1曲だけで、60年代、70年代の曲と唱歌を中心に演奏してまいります」と演目についてのご説明がありました。続いて、ザ・ブロード・サイド・フォーの歌で知られていました「君の行く道は果てしなく遠い・・・」で知られる「若者たち」をお送りします。

メンバー紹介です。向かって左側が真思惟(まーしい)さん、国立で音楽事業室「風企画」主宰されています。右側がAK ジョッシュさん、フラットマンドリンのご担当です。AK ジョッシュさんはちゃきちゃきの江戸っ子さんで落語がお好きだそうです。ここでAK ジョッシュさんより、落語の小咄「お米の泥棒」を披露して下さいました。オチが面白くて会場の皆様は大受けでした。(本来はウッドベースご担当のハッピーさん、そして女性一名を加えた4人で活動されているそうです)

70年代のフォークソングで吉田拓郎さんの「結婚しようよ」。当時の若者はギターを手にして皆さんこの曲を演奏していました。真思惟さんも当時は髪を長く伸ばしていたそうです。続けて、裸の大将のテーマソング「野に咲く花のように」。ダ・カーポが歌っていました。

次の曲はチューリップの財津和夫さんの作詞作曲した「切手のないおくりもの」。歌を届ける相手が、歌詞の一番では「わたしからあなたへ」、2番では「歳老いたあなたへ」、3番では「知りあえたあなたへ」、4番では「別れゆくあなたへ」となっています。「何番の歌詞が好きですか?」と真思惟さん。皆さん歌詞に注目して聴かれているようでした。

夏川りみさんの歌で有名な「涙そうそう」を会場のお客様と一緒に歌います。真思惟さんが最初に歌詞を言ってそれをフォローする形での合唱でした。皆さんよくご存じの歌だったせいか、会場全体が和気藹々と温かな雰囲気に包まれました。

そしてお待ちかねの坂本九さんの「涙くんさよなら」です。今回のコンサートでは、この曲が唯一の坂本九さんの曲となります。そして、一部最後の曲となります岡村孝子さんの「心の草原」を続けてお送りします。

二部スタートです。1曲目は平井堅さんの歌でも知られる「おじいさんの古時計」です。元々は1876年にアメリカで作られた歌です。百年経っている古時計の音を、AK ジョッシュさんがマンドリンで表現します。古時計の狂った音もマンドリンで表現されていて味わい深いものとなりました。

秋の歌の定番ということで皆様おなじみの「里の秋」。そして、70年代のフォークソングでかぐや姫の「おもかげ色の空」。ブルーグラスやカントリーの曲は、別れの歌を明るく歌ってしまいますが、この曲も明るい感じの別れの歌となっています。

赤い鳥の「翼をください」。「自由の翼をくださいということなのですが、富も自由も欲しいですね。大人になるとだめですね」と真思惟さん。いえいえ、お客様も同意ということで頷かれている方が大勢いらっしゃいました。

倍賞千恵子さん主演の映画「下町の太陽」から同タイトル曲。真思惟さんは3番の歌詞がお好きだそうです。「昔の歌はほんとうに日本語がきれいですよね!」と真思惟さん。

おじいちゃん、おばあちゃん世代のラブソングと言える曲で「この街で」。この曲は色んな方が歌われていますが、有名な方ですと城之内早苗さんが歌われています。松山市で21世紀に残したい言葉のコンテストがあり、主婦の方が投稿された「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」という言葉に感動したゲストの新井満さん(作詞)と三宮麻由子さん(作曲)が即興で歌を作って生まれたという逸話があります。

アメリカのフォークソングで「母のお墓に」。「とてもいい曲なので、是非皆さんにご紹介したい」と真思惟さん。続けて、本日最後の曲となりました五つの赤い風船の曲で「遠い世界に」。会場のみなさんと一緒に合唱となりました。

お客様の盛大な拍手の後は、アンコールでポール・アンカの「ダイアナ」です。「65歳以上の方は一緒に歌ってください」と真思惟さん、どっと笑いが起こります。演奏後、弊社より花束贈呈があり、和気藹々温かな雰囲気の中でコンサートが終了致しました。

「本日のコンサート、皆様少しジンワリとし過ぎませんでしたか?」と事情がございまして二部より登場となりましたにこやかな司会者です。

弊社会長兼社長 細田敏和より閉演のご挨拶です。「少し背伸びをしていた青春時代に戻ったような気がしています。秋の夜長になってきましたので、なんとか気力を取り戻してまいります。最後に今回の台風で犠牲になられた多くの方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます」。