全額寄付する珍しい寄付
千代田テクノル代表取締役会長 細田敏和
皆様の厚志であります「チャリティ」は現時点(平成20年12月末)で1,000万円を超えました。
「他のチャリティはかかった費用をみーんな引いてちょびっと残ったのを寄付するんだから・・・ここは全額寄付するんだっていうから珍しいんですよ。皆さんしっかりチャリティしてよね。」と第99回チャリティコンサートにご出演いただいた柳家小三治師匠から嬉しい言葉を戴きました。
これからも少しでも多くの寄付ができるよう、またこの「千代田チャリティ・コンサート」が1回でも多く、長く続けられるよう社業に一層努力してまいりますので、皆様のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
感謝の言葉
2050理事長 北谷勝秀
今までにいただきました寄付金はネパールの子供たちに学校へ行く機会を与えるため、2050教育基金に組み入れ、具体的には、この教育基金を現地で運用し、その利益で田舎の小学校の先生たちを雇い入れる給料の足しにしています。
このお陰で、志願者のない田舎の学校で先生たちを雇い、子どもたちに小学校教育をすることが可能になりました。子どもたちと地域社会に「希望の火」をともしている上に、子どもたちにビジョンと選択肢を与えるという大変に有意義な使い方をさせていただいています。
第2回目のご寄付は、貧乏のあまり学校に行く希望すら持てない、インドのビハール州の片田舎の女の児たちを学校にやらせる「奨学金」に使わせていただきました。ビハール州は男女差別のはがしいところで、貧乏な家庭の女の子は8才くらいで嫁にやられ、重労働を一生させられる運命をもって生まれてきています。少数の女児を選び、学校にやって読み書きをおぼえさせることで、この児たちの将来が明るくなり、家族計画をすることや家族の健康管理も旨くゆくようになり、貧困からの脱却もできるようになります。チャリティコンサートの寄付金はこのように、今まで夢も希望もなかった女の児たちに将来を与えています。
今回いただいた寄付金は、インドと同様に、いやもっとみじめな生活を強いられているパキスタンの女児たちの奨学金に使わせていただきます。これで8名の女子たちが一年間学校に行けます。月謝、食費、制服、学用品をすべてまかなえます。まことにありがとうございます。
「千代田チャリティコンサート」は企画、音響、講師のすべてが優秀で、その上たのもしいものです。都会に住んで心の余裕のない人々に「うるおい」を与えてくれるのみならず、参加者の寄付が世界の平和に構築、貧困撲滅に直続しています。
願わくばこのチャリティコンサートが長くつづき、主催者、聴衆の善意が「世の立て直し」のために、また子どもたちの将来を明るくものにするために持続されることを心から祈っています。