第243回千代田チャリティ・コンサート
音楽の環と人の和と
歌声をとおして人々に寄り添う
新年最初のコンサート。当日はあいにくの雨となってしまいましたが、お足元が悪い中大勢のお客様にお越しいただきました。ありがとうございます。
今回は、ジェームズ・ルードーさん、ケレン・ルードーさん親子によるバンド「Heart to Heart(ハート・トゥ・ハート)」をお招きし、皆さんおなじみのポップス、ジャズ、日本の歌、そしてオリジナルソングと幅広い楽曲を歌っていただきました。明るく、楽しい新年にふさわしいコンサートとなりました。
お二人は東北大震災の直後から現地を訪問し、東松島、石巻、気仙沼と毎週のように現地を訪れました。絶望し、心が折れた人々の力になっていただき本当にありがとうございました。このチャリティの精神は、及ばずながら弊社のコンサートにも共通した部分かと思います。
ジェームズさんの力強く心に訴える歌。ケレンさんの美しく、心に響く歌。Heart to Heartのお二人の曲は、楽しい・懐かしい・しんみり・わくわく・ノリノリ・元気になる・感動する、などあらゆる角度からわたしたちの心をホリスティックに癒やしてくれるものでした。
昭和50年に来日し、43年間日本に住んでいるジェームズさん。日本がなぜ好きなのか?という問いに対して、「たとえば、礼儀作法、義理人情、思いやり、向こう三軒両隣、これが世界にあれば世界は平和になりますよ」と嬉しいお言葉。震災の時、本当にみんながあんな風に助け合っているの?とアメリカにいるケレンさんのお姉さんやお兄さんから聞かれたそうです。「皆さん、日本は特別なんですよ」、「来日した昭和50年から物事は大きく変化していきました。でも、日本の心は変わらない」とジェームズさん。わたしたちもこの心を持ち続けていきたいと思いました。
ジェームズさんとケレンさん。音楽に対して、人間が生きる上で必要な深い意味を見いだしながら歌っている、そんな印象をもったコンサートでした。
そして、最後に丁寧にお客様と握手をしながら退場するハートフルな光景は、もしかすると初めて見たかもしれません。最後までバンド名の通り「Heart to Heart」なお二人でした。心温まる二時間、本当にありがとうございました!
フォトレポート
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ジェームズさんの大好きなルイ・アームストロング(サッチモ)。サッチモは博愛主義の方で世界中でボランティアを行ったそうです。そのサッチモの「What A Worderful World」をお届けします。「この曲は感謝の歌ですね。何よりも感謝が大きいと思います(ジェームズさん)」。