第221回千代田チャリティ・コンサート

僕らが守らねばならぬもの
感謝、願い、祈り、そして未来

暖冬という予報は一体どうなったのでしょうか。前の週には東京地方で初雪を観測、18日には都心でも6センチの雪が降り交通機関に影響がでました。新年最初のコンサート当日は大変寒い一日となりましたが、熱い心をもった出演者の皆さんに引き寄せられたせいでしょうか、お客様にも大勢お越し頂きました。


さて、今回は一昨年にもご登場戴いた男性ヴォーカルグループ「VOXRAY」の皆さんをお招きいたしました。前回ご出演いただいたときにギターとヴォーカルを担当されていたボブさんがご卒業ということで、今回はリーダーのトミーさんの弟さんでもあるジュニアさんがギタリストとして参加してくださいました。
楽曲は私達になじみのあるポップスを始め、VOXRAYのオリジナル曲も数多く歌われました。一般的に初めて聴く曲は、聴き重ねていくうちに良さがわかったりするものですが、VOXRAYのオリジナルソングは聴き始めた瞬間から、ハートに染みこんできます。


音楽は心傷ついた者には、愛と癒しと元気を与えるものだと思います。VOXRAYには、その音楽の本質にある他者を愛で労る魂があるのでしょう。彼らが音楽を通して、児童養護施設をメインに、さらに幼稚園、保育園、老人ホーム、デイサービスなど1歳から100歳までの人々と出会ってチャリティ活動を続けています。それは音楽の根底にある、愛と癒しと元気を与えるハートがあるからこそ続けられることなのです。グループを結成して12年間、ずっとこの活動をつづけられています。


また、東日本大震災をきっかけにVOXRAYが設立した「たいようのたね募金」で、社会に巣立っていく高校生にスーツをオーダーメイドでプレゼントする活動もされています。ただ、プレゼントするだけでなく、一人一人に合わせる採寸などもすべてVOXRAYの皆さん自身が行っているそうです。VOXRAYの皆さんの素晴らしい音楽、そしてチャリティ活動を見ていると、音楽の本来のあり方を見るような気が致します。


弊社会長細田も彼らの活動に大変感激しており、同じく音楽を通してチャリティコンサートを続けてきた弊社の願い、祈り、未来に託す想いにも通ずるものがあります。想いは同じです。
VOXRAYの皆さんの音楽を聴き、お話しを聴き、また活動を知り、弊社もまたチャリティ活動に益々励んでいきたいと思った次第です。
VOXRAYの皆さん、ともに頑張りましょう!素敵なコンサート、ありがとうございました。

 フォトレポート

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本年最初となります第221回コンサートのテーマは、「僕らが守らねばならぬもの。感謝、願い、祈り、そして未来」。

今年は暖冬という予測もありましたが、先日も雪が降るなど大変寒い冬となりました。「今年も残すところあと345日」という恒例のカウントダウンをする司会者。今年も元気に励んで参りますので、皆様よろしくお願い申し上げます。

メンバー紹介から始まりました。右からアカペラのベース担当ジージさん、リードヴォーカルのトミーさん、おしゃべりの大好きなMC担当のムッチーさん、そして最近新たに加わったギタリストのジュニアさん。ジュニアさんはトミーさんの弟さんです。

1曲目は、Extremeの名曲「More Than Words」。トミーさんの高音のヴォーカルが活きたとても美しい曲です。会場のお客様も一気にVOXRAYのハーモニーの世界に惹き込まれます。


2曲目はアカペラで、「Amazing Grace」。聴いている私たちもハーモニーの心地よさに癒されましたが、歌っているVOXRAYの皆さんもとても気持ちよさそうでした。

次はアカペラのメドレーです。「Nowhere Man」、「The Longest Time」、「The Lion Sleeps Tonight」、「Pretty Woman」、「Hound Dog」、「Sixty Minute Man」とおなじみの曲が続きます。アカペラの醍醐味を一気に味わうことができました。

MC担当のムッチーさんがアカペラの仕組みについて、あらためてメンバー紹介も含め詳しく実演でご説明。ベース担当のジージさんは、ペルー発祥の打楽器カホンも受け持っています。

マイクを使わずにアカペラのみで歌います。曲は「You'll Never Walk Alone」。東日本大震災のときに、CMで使われていた曲です。「君はひとりじゃない、みんなで歩いていこう」と歌った曲です。この歌に限りませんが、千人の会場でもオフマイクのアカペラで聞こえるそうです。

12年前のグループ結成当初から「たいようのたね」というチャリティ活動を行っています。全国の児童養護施設を回っ演奏活動を続けています。いまは孤児の子供は少ないのですが、虐待とか何らかの理由で親に育てて貰えない子供たちが生活する施設となっています(リーダーのトミーさん)。

その活動の中で生まれたVOXRAYのオリジナルソング「ひだまりの詩」。この曲は施設にいる子供たちも大好きな曲です。「ひとりじゃないよ♪」という歌詞が心に残る素敵な曲です。

VOXRAYの皆さんは児童養護施設だけでなく、幼稚園、保育園、老人ホームなど1歳から100歳までの方々に出会っています。そんな方々への応援歌で盛り上がります。

広島出身のリーダーのトミーさんが、広島の原爆による被ばくで闘病しながら亡くなった少女佐々木禎子さんの思いを綴った曲「INORI」を歌います。この曲は、少女の甥にあたる佐々木祐滋さんが作詞作曲したそうです。一部最後の曲です。

スポーツのラジオ番組を持っているムッチーさん。二部のオープニングは、たくさんのアスリートの方と出会って、もっとスポーツと関わりたくて作った曲「Winding Road」です。

VOXRAYの皆さんは、「たいようのたね募金」を設立し、毎年東日本大震災の被災地から巣立っていく高校3年生の生徒達にオーダーメイドのスーツをプレゼントする活動も行っています。なんと当日販売されたVOXRAYのCDの収益金の全額も募金されるとのことです。

「12年間人との出会いに支えられてきました」とトミーさん。出会いについての歌、中島みゆきさんの曲で「糸」。この曲でしあわせは、「仕合わせ」と書かれています。これは巡り合わせという意味で、巡り合わせこそがしあわせなんだと歌っています。

福島でふるさとをなくした子供たちのために歌う曲、「花咲く土手に(玉置浩二)」を歌います。ジージさんの選曲です。やさしいとても素敵な曲です。

次は感謝の気持ちをストレートに表現した曲「A・R・I・G・A・T・O」。会場のお客様も一緒になって手拍子をして盛りあがりました。

オリジナル曲で「生まれてきてくれてありがとう」。曲の途中でトミーさんが1月生まれのお客様のお名前をメモして回っています。

そして、お名前をお聞きした1月生まれの方にVOXRAYからアカペラで「Happy Birthday」の歌のプレゼントです。1月生まれの方、お誕生日おめでとうございます!

会場の皆様も一緒になって「ララララ〜」と歌い手を振って大変盛り上がりました。曲は「ハッピーの法則」です。ストレス発散ができてハッピーになれた気分です!

やはり、最後はこの三人で歌わなければということで、ムッチーさん、トミーさん、ジージさんで「The Rose(Bette Midler)」をアカペラで歌います。

アンコールは、皆さんの手拍子と歌でご一緒におなじみの「見上げてごらん夜の星を」。寒い冬に心温まる素敵なコンサートでした!

弊社会長細田敏和より閉会のご挨拶。「新年の始めに、児童養護施設を中心に素晴らしい活動を展開されているVOXRAYの皆さんの心温まるコンサートができて大変よかったと思います」。弊社のチャリティコンサートの趣旨と本質的な部分で同じものを共有するVOXRAYの皆さん、ありがとうございました。