第232回千代田チャリティ・コンサート
熱狂と静寂の狭間で
翳りを秘めた音色の魔力に引き込まれる
寒さが一段と厳しくなり、真冬らしい一日となったコンサート当日でしたが、いつものように多くのお客様がお越しくださいました。今回は、本年最初のニューイヤー・コンサートとなります。
今夜はフラメンコ・ギターの第一人者日野道生さんをお迎えいたしました。一部はスペイン、アンダルシア地方の民族音楽を中心に、二部は日野さんのオリジナル曲や皆さんおなじみの曲の演奏となりました。
日野さんは実に饒舌にフラメンコ・ギターのことや曲の解説をしてくださいます。ご自身が打ち込んでこられたフラメンコ・ギターや音楽のことを、演奏だけでなく言葉でも多くの人にわかりやすく伝えたいという気持ちの表れかと思います。また、そこにジョークを加えて、温かいお人柄のオブラートにくるんでお話されるので、会場のお客様も随分リラックスして楽しまれたのではないかと思います。
皆様おなじみの「アルハンブラの想い出」、「コーヒールンバ」、「アランフェス協奏曲」、「エーデルワイス」などの演奏も素晴らしかったのですが、日野さんのオリジナルの「青い風」が本当に風をイメージさせる爽やかな曲で印象的でした。また、フラメンコには欠かせない手拍子をお客様にコーチしていただき、お客様も演奏に参加する形でより一層今回のコンサートを楽しめたのではないでしょうか。
弊社会長細田も「久しぶりに手拍子をして、音楽を楽しむことができました」と申しておりましたが、やはりコンサートは何らかの形で聴く側も参加することに醍醐味があるのだと実感しました。
日野道生さん、ニューイヤー・コンサートにふさわしい素敵なコンサートをありがとうございました。
フォトレポート
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