第256回千代田チャリティ・コンサート

名曲たちに囲まれて
いま蘇る追憶の風景

東京の気温が21.5℃まで上がり、今年初めての20℃超えとなったコンサート当日でした。この日はさらに桜の開花一番乗りということで、長崎で開花宣言もありました。すっかり春らしい陽気となり、夜に音楽を楽しむのにもふさわしい一日となりました。会場に大勢お越し頂きましたお客様も、心なしか心がウキウキされているようにお見受けしました。

コンサートが始める前に、弊社会長細田敏和より勲章授与の報告がありました。─『このたびフランス大統領より(フランス大使の代理授与)国家功労勲章シュヴァリエを賜りました。原子力関係で民間の日本人が授与されたのは、おそらくはじめてのようです。これもひとえに皆様の応援があってのことと感謝申し上げます。この勲章は元来は戦争で功績のあった方を顕彰するためのものでした。シュヴァリエは、英語でいえばKnight(ナイト=騎士)の称号となるようです。これからもフランスと日本、そして世界中で放射線安全に寄与していきたいと考えております。これからも皆様のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます』。
皆様、ありがとうございました。

さて、今回はピアノの樋口聴華(ていげ)さんをお招きし、皆様おなじみのミュージカル音楽を演奏して頂きました。実は今回のコンサートが決まるまで、ミュージカルには疎かった樋口さん。演奏するミュージカルのDVDを全部見て予習されたそうですが、すっかりはまってしまわれたそうです。

ラ・マンチャの男、シェルブールの雨傘、マイ・フェア・レディ、サウンド・オブ・ミュージックなどおなじみのミュージカルから有名曲をただ演奏するだけではなく、語りも加えての演奏でした。
演奏に語りが加わることで、あたかもミュージカルを観劇しているような臨場感が出て、音楽を立体的に味わうことができました。樋口さんは語りは初めてとのことでしたが、いえいえ素敵なアクセントになっていてとても素敵な語りでした。特に、レ・ミゼラブルからの4曲メドレーでの演奏では、語りが重要な役割を果たしていて、すっかりピアノ演奏と語りが紡ぎ出す物語の世界に引き込まれました。

毎回丁寧に曲解説をされる樋口さん。音楽に取り組む姿勢やお人柄などが100%伝わってくる素敵なMCで、お客様もすっかり樋口さんの創り出す優しい音楽空間で寛いでいるご様子でした。

弊社会長細田も「ミュージカルはやっぱりいいですね。ほとんどが聴いたことのあるなじみの曲ばかりでした。楽しい思いをさせていただきました2時間でした」と感想を述べていました。樋口さんの創り出す優しい音楽空間のなかで、語りを加えたミュージカル演奏を聴くことができて、実に贅沢なひとときを過ごすことができました。樋口さん、ありがとうございました。

 フォトレポート

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弊社会長細田より勲章授与のご報告。『このたびフランス大統領より(フランス大使の代理授与)国家功労勲章シュヴァリエを賜りました。原子力関係で民間の日本人が授与されたのは、おそらくはじめてのようです。これもひとえに皆様の応援があってのことと感謝申し上げます。この勲章は元来は戦争で功績のあった方を顕彰するためのものでした。シュヴァリエは、英語でいえばKnight(ナイト=騎士)の称号となるようです。これからもフランスと日本、そして世界中で放射線安全に寄与していきたいと考えております。これからも皆様のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます』。

樋口聴華(ていげ)さんのご登場です。まずは皆様へご挨拶。樋口さんは今回のコンサートが決まるまでミュージカルにはきっかけがなくて疎かったそうですが、今回演奏するミュージカルのDVDを見たら面白くてすっかりはまってしまったそうです。

1曲目はミュージカル『キャッツ』から「メモリー」をお届けします。キャッツは野良猫たちの物語で、年老いたグリザベラという娼婦猫が出てきます。若い頃は売れっ子だったのに、今は皆がわたしのことを避けているという寂しさを歌っています。

「シェルブールの雨傘」。「シェルブールの港町を舞台にした若い男女の物語です。映画の冒頭から幸せいっぱいの様子のカップルでしたが、徴兵のために2年間離ればなれになることに。離れたくない、ずっと覚えていて欲しい、そんな切なくて甘い曲です」。わかりやすく丁寧な解説をする樋口さんです。

しっとりした曲の次は明るい曲をということで、『マイ・フェア・レディ』より「踊り明かそう」。皆様よくご存じのオードリ−・ヘップバーンは花売りの娘イライザ役で、あるとき音声学の教授から礼儀作法や話し方の指導を受けることになります。悪戦苦闘するイライザでしたが、第一関門を突破した喜びで思わず手を取り合って踊り出します。寝る時間だけど、もっと踊っていたいという気持ちを歌っています。ミュージカルらしく演奏中に樋口さんの語りも入ります。

一部最後の曲となりました。『サウンド・オブ・ミュージック』からメドレーで4曲をお届けします。物語のシーン毎の内容を樋口さんが語りで説明してから演奏に入ります。演奏をただ聴くより、ミュージカルのシーンが映像的に浮かんで来て立体的に味わうことができました。曲目は、1)サウンド・オブ・ミュージック、2)私のお気に入り、3)エーデルワイス、4)すべての山に登れ。

二部のスタートです。演奏から入ります。曲は『王様とわたし』から「シャル・ウィ・ダンス」。樋口さんは役所広司さんが主役を務めた映画「Shall we ダンス?」の曲かと思っていたそうです。また、両方の映画をDVDで観られて十分堪能されたとか。

次は曲紹介なしに2曲演奏です。「さぁ、おいで音楽の天使はここだよ」という語りから入った『オペラ座の怪人』から同タイトルテーマ曲、そして「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」。樋口さんは、テーマ曲のほうはどうやってピアノで弾いたらいいのかずいぶん悩んだ末に今回の演奏となったそうです。

毎回丁寧に曲解説をされる樋口さん。音楽に取り組む姿勢やお人柄などが100%伝わってくる素敵なMCです。お客様もすっかり樋口さんの創り出す優しい音楽空間で寛いでいるご様子です。

早くも最後の曲となりました。『レ・ミゼラブル』より4曲をメドレーで。この曲も樋口さんの語りを交えて物語を立体的に際立たせる解説付きの演奏です。メドレー曲目は、1)囚人の歌、2)夢破れて、3)オン・マイ・オウン、4)民衆の歌声が聞こえるか?(民衆の歌)。超大作のレ・ミゼラブルを素敵な語りと演奏で紹介してくださいました。

演奏と語りとで大熱演だった樋口さん。演奏後はそれを讃えて、お客様から万雷の拍手が巻き起こりました。

アンコール曲は、『アニー』より「トゥモロー」、そして弊社HPのコンサートのご案内分の中に出ていた曲ということで気を遣っていただいて『オズの魔法使い』より「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」とメドレーでの演奏となりました。

演奏後、弊社より花束贈呈。お客様からも盛大な拍手です。本当にミュージカルのような素敵な演奏をありがとうございました。

弊社会長細田敏和より閉演のご挨拶。「ミュージカルはやっぱりいいですね。ほとんどが聴いたことのあるなじみのある曲ばかりでした。楽しい思いをさせていただきました2時間でした。勲章も皆様にご披露できて嬉しい限りでした。ありがとうございました」。皆様からお預かりしておりますご厚志も大分貯まってまいりました。恵まれないお子さん達がのびのびと明るく育っていける一助になりますように役立てていきたいと考えております。引き続きご協力、ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。