第253回千代田チャリティ・コンサート

今蘇る、我が青春の日々
あの歌がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

12月に入って一気に冬らしくなってまいりましたが、コンサート当日は寒さが和らぎ、穏やかな一日となりました。今回は本年最後、そして平成最後の12月コンサートとなりました。ほんとうに大勢のお客様にお越し頂きありがとうございました。

さて、今宵はご自身もチャリティやボランティアをなさっているバンド「SLOW」の皆さんをお招きし、全曲ビートルズのサウンドを演奏していただきました。ビートルの活動期間はわずか8年、しかし213もの楽曲があり、名曲ばかりです。その中から選りすぐりの曲を選ぶのも大変だったのではないでしょうか。

ビートルズの曲は老若男女を問わず、どの年代の方も知らない方はいないと思います。年配のお客様はビートルズの曲を聴くだけで、いっきに青春時代に戻ることができたでしょう。多くの皆さんが知っている、共有している音楽の持つ力のせいでしょうか。演奏する人がいて、聴く人がいるということではなく、両者がともにビートルズを共有し合っている ー コンサート会場がそんな空間だったような気がします。

今回は、SLOWの皆さんにとても丁寧に、曲の歌詞も紹介していただき、ただ聴いていた曲にはそんな意味があったのかとあらためて再発見することができて、オールディーズなのに新鮮でした。失恋の歌だと思っていた「Yesterday」が、実はポール・マッカートニーが亡くなった母を想って作られた曲であると、ギター・ヴォーカルの日置 雅宏さんから教えていただいて驚きました。日置さんをはじめSLOWの皆さんは、サービス精神旺盛で、場を盛り上げ、お客様に優しく接してくださるので、とてもアットホームで温かい思いを味わえました。初期〜中期〜後期〜解散後とビートルズの旅を終え、最後の曲の「Hey Jude」では、弊社会長細田 敏和や社長山口 和彦などもソロ?でコーラスに参加するなど、かつてない盛り上がりを見せました。

SLOWの皆さんご自身もチャリティやボランティアをなさっています。日置さんから弊社チャリティコンサートに対して、温かく心のこもったご挨拶を賜りました。「このような素晴らしチャリティコンサートに参加させていただき本当にありがとうございます。困っている方、大変な思いをされている方がいらっしゃいます。一人でも多くの方の笑顔や勇気につながっていただければと思います(日置さん)」。また、弊社創業60周年に対しても祝意を表していただき感謝申し上げます。

弊社会長細田 敏和が「皆様、若返ることができましたでしょうか。このまま楽しく、年を越せそうな気がしてきました。楽しいときというのはあっという間に過ぎてしまうものだなぁ、とつくづく感じる素晴らしいコンサートでした」と申しておりました。本当に楽しい思いのできたクリスマスコンサートでした。これもSLOWの皆さんの素晴らしい演奏と温かみのあるお人柄のせいかと思います。

皆様、一年間コンサートへのご協力をありがとうございました。新年一月に、また元気にお目にかかれますよう願っております。よいお年をお迎え下さい!

 フォトレポート

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第253回のテーマは、『今蘇る、我が青春の日々。あの歌がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』。

12月に入って冬本番という寒さになってまいりました。今年は、やはり自然災害が多く、鎮魂の祈りが日本国中で捧げられました。また、世界を見渡しても多様性を失ってきているような気がいたします。来年は「いい年でしたねぇ」と言えるようでありたいと思います。さて、今夜はビートルズです。昔を思い出して、存分に素晴らしい演奏をお楽しみ下さい。(司会者)

SLOWの皆さんの登場です。オープニングは「A Hard Days Night」。「仕事でハードな一日だった。けど、きみの待つ家に帰るときみが優しくしてくれる。それで気分も治ってしまう。どんなに忙しい日でもきみがいてくれるだけで素敵な日になってしまう」と曲解説は、ギター・ヴォーカルの中山 智樹さん。

ギター・キーボード・ヴォーカル担当の日置 雅宏さんからご挨拶。「今夜はこんな素晴らしい場所で、こんなに大勢の素敵なお客様とご一緒できて大変光栄です。ビートルズは今から半世紀以上前の1960年代に活躍したグループです。ビートルズの活動期間はたった8年でしたが、リリースした楽曲は213曲、やはり怪物ですね。本日は前期、中期、後期、そして解散後と盛りだくさんでお届けしようと思っています。どうか楽しんで下さい!」

曲は「All My Loving」、「目を閉じてごらん、キスしてあげよう。明日になれば僕たちは離ればなれ。だけど、覚えておいて、僕はいつだって君を想っているよ(解説:加山 好則さん)」。そして、「Can't Buy Me Love」と続きます。

ビートルズの曲は、ラジオの時代の2・3分という短い枠の中で掛けられていたので、特に前期の曲は短くなっています。「ただ、今回はその分曲数を多くします。目指せ、24曲!(日置さん)」。曲は「Tell Me Why」、「言ってくれよ、なぜ泣くのか?そして、なぜ嘘をついたのか?すべてを君にあげたのに、君は僕を置き去りにした。言ってくれよ、なぜ泣くのか?なぜ僕に嘘をついたのか?(解説:中山さん)」。続けて、「She Loves You」。

次は「Please Please Me」、「昨夜、僕はあの娘にこう言ったんだ。君は試してみようともしないんだね。さあ、この胸に飛び込んでおいで!ねえ、お願いだよ。僕が君に尽くすように、僕にも恋の喜びを味わせておくれ(解説:加山さん)」。“Please Please Me”は、「どうか(Please)ぼくに、優しく(Please)しておくれ」という意味です。続けて、「Ticket To Ride」。本当に盛りだくさんで、すでに7曲もの演奏です!

ここでメンバー紹介です。向かって右より当日は風邪をひきながらも頑張っているギターとヴォーカル担当、最年少の中山 智樹さん。中央はヴォーカルとパーカッション担当、最年長の加山 好則さん、いつもはドラムセットの中にいるドラマーということでした。そして、実は加山さんとは同級生で12歳のときからずっとバンドをやっている、ギターとヴォーカル担当の日置 雅宏さんです。

次から中期に入っていきます。曲は「You're Going To Lose That Girl」、「あの娘に優しくしてやりなよ。さもないと、ふられちゃうよ。あの娘はいってしまうよ。僕のきれいな声が聞きたいから」。男性陣はお気を付けくださいと日置さん。

「クラベス」という打楽器の紹介で、昔、トニー谷さんという方がいらして、そろばんマンボを歌っていましたいう日置さんでさえうっすら記憶している話しをすると、当時を知るはずもない最年少の中山さんが「いらっしゃいましたね」と一言。すると、日置さん、加山さんから、速攻で「知らねーだろ!」とツッコミが入り笑いをとりました(笑)。MCが和みの場でとても楽しいです。

スローなバラードが3曲続きます。「And I Love Her」、「Norwegian Wood」、そして「Yesterday」。Yesterdayの出だしの部分はいつ聞いても鳥肌モノです。Yesterdayは失恋の曲かと思っていましたが、ポール・マッカートニーが母を亡くしたときに、その想いを歌にしたものだそうです。何か深いものを感じていましたが、そういうことだったのですね。勉強になりました。

デビュー後、3年目でジョン・レノンがまじめ?!に作ったと言われている曲で「In My Life」。「生涯忘れることのできない場所がある。ぼくはそんな場所で恋人や友達と時を過ごしてきた。いまは死んでしまった人もいる。もちろん、生きている人もいる。皆、僕がこの人生で愛した人たちだ(解説:日置さん)」。

一部最後の曲です。この曲もYesterdayに並ぶ名曲と言われています。「Here There And Everywhere」。風邪で調子の悪い中山さんに、日置さんがやさしく「大丈夫かい?」と声を掛けます。

二部のオープニングは、中期から後期にさしかかる曲で「Nowhere Man」。「皆さんがいてくれてほっとしました。もしかしたら居なくなっているのではないかと心配しました」と日置さん。素敵な演奏を前にそんなことはあり得ません。

次は加山さんがメインヴォーカルを務めます。ポールが作った「I Will」。これまで座ってカホンを叩いていた加山さんが立ち上げって歌います。何か新鮮です。

ここからはビートルズ解散後のソロ曲をお届けします。最初はジョン・レノンが1980年にリリースした曲で「Starting Over」。1980年は、ジョンが撃たれて亡くなった年でもあります。曲の内容に「さぁ、翼を拡げて旅立とうよ」とあり、なにかジョンの最後を暗示させるものがあるような気がします。

次はジョンの「Happy Christmas」。クリスマス用のかぶり物をして、お客様には鈴とクラッカーを配って盛り上げます。この曲には、「War is over, if you want it.(あなたが願えば、戦争は終わる)」という反戦の意味が込められています。曲の最後にはお客様によるクラッカーで盛大に!

ジョンの曲で「Imagine」。反戦歌で、いまでもテロがあったときに皆さんで歌われます。続けて、ポールの曲で「My Love」。この曲は解散後にポールが作ったバンドWINGS時代のもので、妻であったリンダのことを想って作られた曲です。

再び、ビートルズ時代の曲でポールがソロ後も好んで歌った「The Long And Winding Road」。この曲も出だしの部分がゾクゾクする美しい曲です。

本日の最後の曲となりました。超有名曲でご存じ「Hey Jude」です。Na na na naのコーラス部分を男性陣、女性陣、列の前方、列の後方などにわけて、みなさんで大合唱して盛り上がります。そして、弊社会長細田や社長山口も歌って、文字通り全員参加でとても楽しい時間となりました!

皆様の盛大な拍手に応えてアンコールは、名曲中の名曲「Let It Be」。この曲でもまたお客様と合唱です。ビートルズは名曲ばかりですが、この曲もハートに響く曲ですね。

弊社会長細田 敏和より閉演の挨拶。「皆様、若返ることができましたでしょうか。このまま楽しく、年を越せそうな気がしてきました。楽しいときというのはあっという間に過ぎてしまうものだなぁ、とつくづく感じる素晴らしいコンサートでした」。皆様、お風邪などめされぬよう、また新年一月に今度は大洗で元気にお目にかかりましょう!この一年間、チャリティコンサートへのご協力をありがとうございました。