第249回千代田チャリティ・コンサート

今宵、都会のオアシスに集う
心の琴線を震わす癒しの響き

岐阜県多治見市で40℃を記録するなど、当日は東京地方も例外ではなく、厳しい暑さに見舞われました。用事がなければ、外に出たくない、そんな気持ちを誰もが抱く暑さです。天気予報でも今年ほど、暑さについての表現が多様な年は無かったように思います。「溶けてしまいそうな暑さ、むせ返るような暑さ、危険な暑さ、生気を奪われるような烈暑」等々、毎日暑さの表現に予報士の方も苦労されたのではないでしょうか。そんな猛暑にも関わらず、お客様には足を運んでいただき、会場は満員となりました。誠にありがとうございます。

さて、今宵はギターデュオ「Amaduos(アマデュオス)」のお二人をお招きして、皆様におなじみの曲を中心に、アコースティックサウンドを楽しんでいただきました。楽曲は皆様よくご存じの映画音楽をメインに、懐かしいポップス、アイリッシュやスコットランド民謡、シャンソン、そしてAmaduosの十八番のヴォサノバと心地よい音楽ばかりを聴くことができました。

ユニット名の「Amaduos」は、Amar(ラテン語で「愛する」の意) + duo「デュオ」(二重奏の意)による造語で、ギターデュオ演奏を愛するという想いが込められているそうです。MC担当のモラさんが、「クラシックギターの弦はナイロンでできています。このため音を長く響かせようと思っても、すぐに消えて行ってしまいます。そのような点が、儚さや美しさにつながっているように思います」と感性豊かな表現でクラシックギターの本質を語ってくださいました。そのようにギターを愛し、音楽を愛する心が演奏に込められているため、癒やしの音楽となっているのでしょう。

それはコンサート中のMCにも見られ、「演奏中は咳をしていただいても、動かれても、全然構いません。こんな暑い中を来ていただいて、具合悪くなってしまわれたら何にもなりませんから。癒やしのサウンドということでやっておりますから」とお客様への気遣いも優しさに満ちています。

弊社会長細田が暑さのために毎日寝苦しい夜を過ごしていたそうですが、Amaduosの演奏を聴いて「暑いのを忘れてすっかり癒やされました」と申しておりましたが、お二人の音楽への愛、お客様への気遣いがあっての演奏のお蔭かと思います。
素敵な癒やしの演奏を十分に堪能できた2時間でした。ありがとうございました。

 フォトレポート

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第249回のテーマは、『今宵、都会のオアシスに集う。心の琴線を震わす癒しの響き』。

「連日の猛暑本当につらいですね。西日本豪雨では、200人を超える方がお亡くなりになるなど、自然災害には言葉をなくします。今宵は生ギターによる演奏でお楽しみいただければと思います」。

モラさんによるオープニングMCです。『きょうは皆様におなじみの曲を中心に演奏してまいります。ユニット名の「Amaduos」は、Amar(ラテン語で「愛する」の意) + duo「デュオ」(二重奏の意)による造語で、ギターデュオ演奏を愛するという意味合いが込められています』。

1曲目は、1966年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した映画「男と女」よりテーマ曲「男と女(フランシス・レイ作曲)」です。

映画「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンがギターを弾きながら歌った「ムーンリバー(ヘンリー・マンシーニ作曲)」、そして映画「二人でお茶を」からドリス・デイが歌う「Tea For Two」。2曲続けての演奏です。

ここでAmaduos(アマデュオス)のお二人の自己紹介です。向かって左がMCとギター担当のモラさん、右がギター担当のカオキさん。部署的な表現をすれば、モラさんが広報部、カオキさんが経理・運搬部ということになるそうです。ユニットを結成して10年、普段はヴォサノバの演奏がメインとのこと。

次は2曲続きます。エリザベス・テーラーとリチャード・バートンが結婚して初めての共演となった映画「いそしぎ」よりテーマ曲「The Shadow Of Your Smile」、そしてナット・キング・コールが歌って大ヒットした「L-O-V-E」。

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演の映画「ひまわり」から同タイトル曲。ちなみに、ひまわりの1つの花には500〜3,000粒もの種があるそうです(モラさん)。

お二人の十八番のヴォサノバの曲で、映画「黒いオルフェ」より軽快な「オルフェのサンバ」、そして皆様おなじみの「カーニバルの朝」。この映画は、ブラジルの外交官で詩人でもあったヴィニシウス・ジ・モライスが書いた戯曲を元に作られた映画だそうです。ヴィニシウスは何と9回も結婚したとか。

一部最後の曲となりました。ヴォサノバといえば、この曲、「イパネマの娘(アントニオ・カルロス・ジョビン作曲)」。世界で二番目に多く演奏されている曲です。世界一演奏回数の多い曲は、ご想像の通り?ビートルズの「イエスタデイ」です。

第二部のスタートです。1曲目は「アマポーラ」。この曲は、1924年にスペイン出身のホセ・ラカジェが作曲しました。アマポーラとは、ひなげしの花のことで、愛しい人をひなげしの花にたとえたロマンティックなラブソングです。

アリエル・ラミレス作曲のサンバで「アルフォンシーナと海」。フォルクローレの代表曲のひとつだそうです。海で命を落とした詩人のアルフォンシーナ・ストルニに捧げる歌として作られました。お二人がとても大切にされている曲で、毎年いわき市で開いているコンサートでいつも演奏する曲でもあります。

ラテンの曲で「Cereso Rosa(原曲:Cherry Pink and Apple Blossom White)」。隣り合うピンクの桜の花と白いリンゴの花の樹が風に吹かれてゆらゆらしている様子が、まるで僕と君がじゃれ合っているみたいだねと歌う内容です。続いて、「さらばジャマイカ」。これはハリー・ベラフォンテが歌って大ヒットしました。

次は1970年代のポップスです。ロバータ・フラックの歌で有名な「やさしく歌って」。某インスタントコーヒーのCMでおなじみですね。続いて、カーペンターズの「青春の輝き(I Need To Be In Love)」。この曲はカレン・カーペンターが最も気に入っていた曲と言われています。

ノルタスジックな英国の民謡を2曲。どなたもご存じのアイリッシュ民謡「ダニーボーイ」。元々は女性から男性へ別れを告げる曲だったそうですが、戦地に息子や孫を送り出すときに歌われることが多かったとか。続いて、スコットランド民謡の「The Water Is Wide(広い河の岸辺)」。

ヒッチコック監督の映画「知りすぎていた男」で主演女優でもあったドリス・デイが歌った「ケセラセラ」。次はシャンソンでエディット・ピアフが歌った「愛の賛歌」。そして、イヴ・モンタンが歌ってヒットした「セ・シ・ボン」。

最後の曲になりました。ヴォサノバで「サマーサンバ」。ブラジルのシンガーソングライターMarcos Valle(マルコス・ヴァレ)が作った曲です。彼は日本にもよく来て演奏するそうです。

皆様の盛大な拍手にお応えしてのアンコール。チャップリンの映画「モダンタイムス」より「Smile」。この曲はチャップリンが作曲したものです。素敵な演奏の後は、弊社から花束贈呈です。素敵な演奏をありがとうございました。

弊社会長細田敏和より閉演のご挨拶。「暑いのを忘れてすっかり癒やされました。暑さのために毎日眠れない夜を過ごしてきましたが、演奏の心地よさにうとうといたしました」。それだけ癒やしの効果が高かったということかと思います。また、皆様からお預かりしておりますご厚志は西日本豪雨で被災された方への義援金とさせていただくことで、皆様からご了承をいただくことができました。誠にありがとうございました。