第247回千代田チャリティ・コンサート

爽やかな薫りに誘われて
ゆったりと気軽に楽しむ軽音楽の世界

コンサート当日は、強い日差しが照りつけ、熱中症対策も欠かせないほどの真夏のような暑い一日でした。そんななか大勢のお客様にお越しいただきまして、ありがとうございました。

今回はピアノによるイージーリスニングということで、ピアニストであり作曲家でもある錦織貴子さんをお招きいたしました。演奏曲は、アイリッシュ、ポップス、映画音楽、ミュージカル、タンゴ、日本の歌、世界最古の曲、そして錦織さんのオリジナル曲と多岐にわたっていましたが、共通していたのはハートに優しく響いてくる音色でした。

すべての曲を錦織さんが今回のコンサートのためにアレンジしての演奏でした。たとえば荒城の月とベートーベンの月光・第1楽章を合わせた演奏では、2つの曲がひとつに溶け合って新たな作品に生まれ変わったような感動と新鮮さがありました。また、現在、錦織さんが取り組まれている「ヤマタノオロチ組曲」から、2曲演奏して下さいましたが、豊かなイメージの広がる、優しさの空間に包まれるような居心地の良さを感じました。

「わたしが弾くピアノの曲は、とても睡魔を誘いますので、お疲れの皆様はイビキを立てても全然気になりませんのでどうかお休み下さい」と言われる錦織さん。逆にお客様は心地よさに酔うことはあれ、眠ったりはしていませんでした。

弊社会長細田が、「大分癒やされましたね。寝てしまうかなと思ったのですが、親しみのある曲ばかりで、思わず歌を口ずさんでいたりと、今宵はまさに至福のときを過ごすことができました」と申しておりましたが、皆様同様の感想を持たれたのではないでしょうか。
錦織さんの創り出す癒やしの空間に皆様が包まれた2時間、素敵な演奏をありがとうございました。

 フォトレポート

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第247回のテーマは、『爽やかな薫りに誘われて。ゆったりと気軽に楽しむ軽音楽の世界』。

会社恒例のゴルフコンペで定位置のブービー賞をとってホッとした?司会者。ゴールデンウィークは各人各様の充実した日々を過ごされたと思いますが、司会者はいつにも増して親孝行をされていたようです。「きょうはピアノによるイージーリスニングですが、演奏が始まったら3曲くらいで、皆さん爆睡すると思います(司会者)」。

錦織貴子さん(ピアノ・作曲家)のご登場です。オープニングは癒やし系の曲でアイリッシュ音楽から「ハニー・ローズ」。コンサート開始早々とても安らぎます。

次は同じくアイリッシュの曲で「グリーンスリーブス」。白いブラウスを着ているお嬢さんが恋人と草原で会って、袖に付いた緑の草から恋人に会ったのがバレたしまったという、本当はラブソングな歌です。錦織さんが、この曲のラブソングな感じを少しだけ出してアレンジされたそうです。

アイリッシュの曲で「広い川の岸辺」。小川から広い川になったり、また小さな川になったりと、そんな光景を思い描いて弾かれたそうです。とても優しい曲です。

2曲続けての演奏です。「ミスター・ロンリー(レターメン)」、そして「フィーリング(モーリス・アルバート)」。「フィーリング」は日本では、ハイファイセットが歌って有名になりました。皆様よくご存じの曲ですが、錦織さんが演奏されるとやさしく心に染み渡ってくるようです。

「わたしが弾くピアノの曲は、とても睡魔を誘いますので、お疲れの皆様はイビキを立てても全然気になりませんのでどうかお休み下さい(錦織さん)」。それだけ癒やしにつながる演奏であるということですね!

映画「ひまわり」のテーマ曲(ヘンリー・マンシーニ)、続けて映画「ゴッドファーザー」より愛のテーマ(ニーノ・ロータ)。皆さん実に心地よさそうに演奏を聴いておられるようです。

「次は季節を全然無視して、・・・・・、枯葉を」と錦織さん。その「間」のある曲紹介と意外さにお客様から思わず笑いが起こりました。「秋の枯葉ですが、ちょっとだけ5月っぽくアレンジしました。緑の葉っぱも見えたら嬉しいです」と錦織さん。

今度は明るい曲で、映画「マイ・フェア・レディ」で有名な「踊り明かそう(フレデリック・ロウ)」。軽快なので、万一?眠たい方もいらしたかもしれませんが、これですっきりお目覚めかもしれません。

踊りついでということで、タンゴの名曲「リベルタンゴ(ピアソラ)」。一部最後の曲となりました。

二部開始です。「皆様、目が覚めましたでしょうか?夢路の世界に入られても全然気になさらないでください」と錦織さん。1曲目は、賛美歌と共にお届けする「アメージング・グレース」。

完全な形で残っている世界最古の「セイキロスの墓碑銘」という曲があります。この曲はBC2世紀からAD1世紀頃に作られたもので、亡くなった妻に夫であるセイキロスが思いを込めて作ったものです。「千の風になって」のイメージのように素敵な曲となるようにアレンジしての演奏です。

季節外れではありますが(錦織さん)、「誰もいない海」に続いて、同じく日本の曲で「忘れな草をあなたに(江口浩司)」。

映画「太陽がいっぱい」、同じく映画「白い恋人たち」のテーマ曲と続きます。「より一層眠さが増してしまう編曲をしたかもしれません(錦織さん)」。眠さよりも心地よさのほうが勝ったようです。

錦織さんは現在「ヤマタノオロチ組曲」を作っているところで、その中で完成している「ヤマタノオロチ序章」と、もしも映画になったらエンドロールでこの曲が流れることをイメージして作ったという「夏翔る」をお届けします。「自分の作った曲だけ楽譜を見ないと演奏できません(錦織さん)」。

次の曲は滝廉太郎の「荒城の月」とベートーベンの「ムーンライトソナタ(月光)」の第1楽章を合わせての演奏です。2つの曲が見事に溶け合ってひとつの曲となり、新たに素敵な曲として生まれ変わったようでした。

映画「ある日どこかで」よりテーマ曲(ジョン・バリー)、映画「サウンド・オブ・ミュージック」より、JRのCMでもおなじみの「マイ・フェイバリット・シングス」、そして映画「ウエスト・サイド・ストーリー」より、錦織さんがメロディーが美しくて好きだという「サムウェア」の演奏が続きます。

最後の曲となりました。映画「ロシュフォールの恋人たち」で使われた曲で「キャラバンの到着」です。演奏後の花束贈呈では、お客様から盛大な拍手が送られました。

アンコールは、有名な「マイ・ウェイ」です。ここで司会者より、曲について詳細な解説がありました。※内容についてはページ下段をご覧ください。

何度も聞いたことのある名曲「マイ・ウェイ」ですが、曲の背景について知ると、さらに理解と親近感が湧き、錦織さんの演奏もさらに深くハートに響くものとして曲を楽しむことができました。癒やしの演奏をありがとうございました。

弊社会長細田敏和より皆様へ閉演のご挨拶。「大分癒やされましたね。寝てしまうかなと思ったのですが、親しみのある曲ばかりで、思わず歌を口ずさんでいたりと、今宵はまさに至福のときを過ごすことができました」。ハートにやさしく響く素敵な演奏に、皆様も至福のときを過ごされたのではないでしょうか。

名曲「マイ・ウェイ」について

今ではスタンダードの曲となり、誰でも知っている名曲「マイ・ウェイ」。フランス人、クロード・フランソワの作曲です。

彼は「夢見るシャンソン人形」のヒットでもおなじみのフランス人女性と同棲生活を送っていましたが、彼女がこの曲のヒットを機に出て行ってしまったため、クロードは悲しみから、この「マイ・ウェイ」を作りました。この曲は「いつもと同じ生活をしていても、そこに彼女はいない」といった内容です。

たまたまバカンスでフランスに来ていたポール・アンカがこの曲を聞き、翌年クロードから版権の許可を得ました。ポール・アンカがフランク・シナトラのために、英語の詩を書き彼に贈った曲です。