第242回千代田チャリティ・コンサート

今宵はしっとりエンターテイメント
シャンソンの歌声に包まれて

時が経つのは早いもので、あっという間に平成29年最後のコンサートとなりました。平成の御代ももう少しで終わってしまうのかと思うと感慨深いものがあります。コンサート当日は、晴天だったものの、気温も上がらず夜には冷え込んでまいりました。年末でお忙しい中、大勢のお客様にお越しいただきました。

さて、本日はヒッキ―☆ドルファーさん(ヴォーカル)、白鳥加奈子さん(ヴォーカル)、山本伸吾さん(ギター)の3名をお招きし、シャンソンを楽しんでいただきました。皆さんはとてもユニークで、白鳥さんはシャンソンを歌う傍ら、お正月には獅子舞をしたり、また1月にはパリで南京玉すだれもおやりになるとか。ヒッキーさんも、シャンソン以外にもカンツォーネ、オペラアリアなどを歌い、ジャズピアノまで演奏される多才ぶりです。山本さんもドラマや映画など多数ご出演されている俳優さんであり、コンサート中に判明しましたが(笑)、ヨガの先生もされているとのことでした。

特にシャンソンは人生を歌うものと言われています。感性に優れ、表情豊かな人生を歩まれている皆さんを表現するものとして、シャンソンは一番合っているのかもしれないと感じました。
ライブハウスで時には、自宅にお呼ばれされたような畳のある雰囲気の中で、お座敷シャンソンなるものもコンサート形式として採り入れるなど、シャンソン自体の表現にも日本風の工夫を加えて味のあるものにされています。

曲目は、皆さんよくご存じのアダモ、越路吹雪、金子由香利、美輪明宏といった大御所の方が歌ったり、作詞されているものが多くてなじみやすかったのではないでしょうか。
歌のためにサングラスを掛けた白鳥さん、歌い終わった後、サングラスがなかなか取れなくなるというハプニングもありましたが、これもすかさず笑いに変えてしまうバイタリティがあります。一部の時間が余ってしまえば、急遽トークショーに早変わり。臨機応変にできるところが、多芸多才ぶりを窺わせます。

最後にお客様へのクリスマスプレゼントも用意して下さって、場を盛り上げていただき、細やかな心配りに感謝いたします。

弊社会長細田が「本当に芸達者な方々で楽しい年末のひとときを過ごすことができました」と申しておりましたが、多芸多才さが音楽の表現に幅の広さと深みと味わいをもたらしていたと思います。
十分コンサートを堪能していただけではないでしょうか。ヒッキーさん、白鳥さん、山本さんのおかげで、音楽と笑いと感動で心の底からリフレッシュできた2時間でした。ありがとうございました!

 フォトレポート

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第242回のテーマは、『今宵はしっとりエンターテイメント。シャンソンの歌声に包まれて』。

「今年もあっという間に過ぎてしまいました。今年は暗いニュースが多かったような気が致しますが、本日のコンサートでそれらを吹き飛ばしていただき、清々しい一年を迎えていただきたいと思います」(司会者)

オープニングははじめにギターの山本伸吾さん、おもむろにヴォーカルのヒッキ―☆ドルファーさんのご登場で、曲はフランスのシャンソン歌手ジャック・ブレルで有名な「ジャッキー」です。

続いてヴォーカルの白鳥加奈子さんのご登場。「この三名のなかで一番男らしいのはわたしです」だそうです。畳のお座敷のあるライブハウスで、「お座敷シャンソン」もされているとか。自宅のようにくつろげてお客様がなかなかお帰りにならないとそうです。

白鳥さんの歌で皆様ご存じの「オー・シャンゼリゼ」。1971年にダニエル・ビダルの歌で日本でも大ヒット。越路吹雪さんなども歌っています

歌以外にも芸能もおやりになっているという白鳥さん。1月にパリに行き、観光だけではなく、度胸試しのつもりで、パリの街角で着物を着てなんと「南京玉すだれ」をやってみるつもりだそうです。

白鳥さんの歌が2曲続きます。「雪が降る」で有名なサルヴァトーレ・アダモが19歳のときに作った曲で「サン・トワ・マミー」、そして船旅に出た男性が恋人に宛てた手紙の内容をそのままシャンソンにした曲で「サンフランシスコの六枚の枯葉(作詞作曲ムルージ)」。

次はヒッキーさんが歌います。専業主婦の方に向けた応援歌で「昼メロ人生(作詞作曲 美輪明宏)」。美輪さんは、一生懸命主婦をやっているのにあまり評価されない「専業主婦の方へ感謝を込めて歌います」と言ってから歌い出すそうです。

『フランス語のシャンソン、イタリア語のカンツォーネ、ポルトガル語のファド、それぞれ単に「歌」という意味です(ヒッキーさん)』。シャンソン→フランス→映画つながりで、ここでフランス映画「シェルブールの雨傘」より、同タイトル曲をお届けします。

あっという間に一部最後です。反戦歌として知られるシャンソン「脱走兵(作詞・作曲ボリス・ヴィアン)」をヒッキーさんが歌います。

実は一部の時間が余ってしまって、急遽トークタイムとなりました。ギターの山本伸吾さんはヨガの先生もやっておられるとか。白鳥さんはお正月の三が日には、重たい木製の獅子の頭部をかぶっての獅子舞もするそうです。また、南京玉すだれの口上も披露して下さいました。芸達者ですね。

二部のオープニングは、サルヴァトーレ・アダモの作詞作曲による「ろくでなし」。日本では越路吹雪さんが歌っています。「皆さんの中にはこんな風に呼ばれる方はいらっしゃらないですね(笑)」と白鳥さん。

雪村いづみさんの歌で知られる「私はスノッブ」を、白鳥さんがゴージャスな衣装をまとい、サングラスをかけ、スノッブを気取って歌います。

次は古いシャンソンから1曲、恋人が残していった金のスカーフにまつわる内容の歌で「スカーフ(作詞作曲 モーリス・ファノン)」。日本では、金子由香利さんが歌っていました。

ポール・マッカートニーがプロデュースし、メリー・ホプキンが歌って世界的に大ヒットした曲「悲しき天使」を白鳥さんが歌います。原曲は「長い夜」という題名のロシアの曲でした。曲が始まると、皆さんご存じの様子で頷かれていました。

次はヒッキーさんで「毛皮のマリー(作詞ロジェ・ヴァルネ、作曲マルク・エイラル)」。ヒッキーさんのコンサートは、前半が昼(光)、後半は夜(闇)がテーマでお届けしているそうです。

曲は「真夜中の居酒屋(作詞 ZWINGELSTEIN GEORGES MARIE FRANCOIS 、作曲 MONTAGNE LEON AUGUSTE PIERRE)」。真夜中の居酒屋で起きた騒動を夜の女性が語っています。

ヒッキーさんと山本伸吾さんとによる漫談のようになってお客様の笑いを取ります。ちなみに、お二人は中学校が同窓だったとか。続いて曲は、「恋のロシアンカフェ(作詞作曲 F.M.Botton、訳詞 美輪明宏)」。

日本でもっとも有名なシャンソンのひとつ「愛の賛歌」を最後にお届けします。曲の紹介だけでお客様から拍手が湧き起こりました。エディット・ピアフの歌ったこの曲では、無償の愛を歌っていました。今回、ヒッキーさんは原曲の雰囲気に近い形で歌います。

アンコール1曲目となる玉置浩二さんの曲「メロディー」をお送りした後は、白鳥さんとジャンケンをして勝った方にクリスマスプレゼントが贈られました。いただいたお客様はラッキーでした。

最後は皆さんとともに賛美歌の「さやかに星はきらめき」を歌って幕となりました。素敵なシャンソンと笑いとで、大変盛り上がったコンサートとなりました。ありがとうございました。

弊社会長細田敏和より閉演のご挨拶。「本当に芸達者な方々で楽しい年末のひとときを過ごすことができました。また、皆様からお預かりいたしましたご厚志が大分溜まってまいりましたので、そろそろ恵まれない子供さん達にお届けしたいなと考えております」。新年1月にまた元気にお目にかかりましょう。ありがとうございました。