第238回千代田チャリティ・コンサート
魅惑の一夜に迷い込む
しなやかなジャズボーカルと仲間たち
前日は東京や近郊で雹が降るなど大荒れの天気でしたが、当日は蒸し暑いものの落ち着いた天気となりました。また、午前中には梅雨明け宣言もありました。そんななか、久しぶりにジャズ・ヴォーカルが聴けるとあって、大勢のお客様がお越し下さいました。
病院の看護師として勤務される傍ら、音楽活動もされているヴォーカリストおかのひろみさん、アルトサックスの岡野大夢さん、ベースの荒井美咲さん、ギターの後藤正治さんをお招きして、ジャズのスタンダードナンバーをたっぷり楽しんでいただきました。
みなさん、経歴や年齢もまちまちだそうで、現役の看護師のおかのさんをはじめ、ギターの後藤正治さんもご自身の作成したフリーソフトがCERN(欧州原子核研究機構)の大型加速器実験に採用された経歴の持ち主で実に異色です。また、アルトサックスの岡野大夢さんはなんと19歳だそうで、その堂々たる雰囲気とのギャップに驚かされます。そんなみなさんを結びつけているのが音楽です。音楽がさまざまな垣根を越えてハーモニーを生み出す力を持っていることをまざまざと見た思いです。
演奏曲目はどれもみなさんご存じのスタンダードナンバーばかりで心地よく、聴く耳の肥えたお客様にもおかのひろみさんのヴォーカルはうまいと感動を与える歌声でした。それぞれの楽器のソロパートも見せ場を作り、お客様をうならせます。
最後に弊社からの花束贈呈のとき、実は感極まって泣かれてしまったヴォーカルのおかのひろみさん。その思いは窺い知るよしもありませんが、歌を歌う者として感受性の鋭いことに加えて、これまでのさまざまな思いが一気に去来したのかもしれません。わたしたちにわかるのは、それだけハートを込めてコンサートに臨まれたということかと思います。
そのハートある歌は十分わたしたち聴く者に伝わっています。この涙を見て、さらにお客様の拍手が大きくなりました。この拍手は彼女への癒やしになったことでしょう。素敵なジャズの歌と皆さんの演奏に酔いしれて、最後にまた感動のハプニングのあったコンサートでした。ありがとうございました。
フォトレポート
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