第228回千代田チャリティ・コンサート

古(いにしえ)の王朝文化と出会う
南国の響きに癒されるとき

8月はお休みをいただき、2ヶ月振りのコンサートとなります。7月のコンサートのときに、司会者が今のところ台風があまり来ていませんが、こういうときは9月にまとまってくるのではないでしょうかと予言?しておりましたが、まさにその通りになってしまいました。台風が怒濤の如く押し寄せ、あまり台風の来ない北海道でさえ激甚災害指定されるような未曾有の被害がでてしまいました。全国で台風の被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は当コンサートではじめての沖縄民謡となります。三線と唄の頭金愛子さん、同じく三線と唄の兼城克夫さん、そして太鼓の頭金周介さんをお招きしました。実は兼城克夫さんは頭金愛子さんのお父上で、頭金周介さんは愛子さんのご主人であり、大変息の合った唄と演奏を聴かせていただきました。
沖縄民謡は、沖縄本島、宮古島、八重山諸島にわかれ、それぞれ特徴がありますが、明治16年まで米や粟を税金として納めていたせいか、豊年満作を祝う唄や雨乞いの唄が多いのが共通した特徴です。

お客様と一緒に唄を歌ったり、全員立って手を動かして演奏に参加するなどライブならではの楽しさもたっぷりありました。今回演奏していただいた曲は江戸時代から明治にかけてのものが大半でした。音楽というのは面白いもので、沖縄の伝統的な民謡を聴いていると、南国にいるような気持にさせられるから不思議です。

弊社会長細田が「ゆったり流れるような感じがして、やはり沖縄はいいですね」と申しておりましたが、悠久の時の流れと沖縄の南国の雰囲気が伝統的な民謡に息づいているのを感じました。今回のコンサートのタイトル通り、南国の響きに癒された2時間でした。頭金愛子さん、兼城克夫さん、頭金周介さん、素敵な歌と演奏をありがとうございました。

 フォトレポート

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228回コンサートのテーマは、「古(いにしえ)の王朝文化と出会う。南国の響きに癒されるとき」。

7月のコンサートでは、今年は台風の発生が少なく9月になると多くなると予想しておりましたが、本当にそうなってしまいました。いつのまにか蝉の声も聴かれなくなり、カレンダーも残すところ3枚ほどに。(司会者)

弊社の取締役陣が皆様にご挨拶。今後もコンサートを続けていけますよう頑張りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

三線と歌を担当する頭金 愛子さんよりご挨拶があり、コンサートが始まりました。

沖縄民謡は、沖縄本島、宮古島、八重山諸島のそれぞれの唄に分かれます。宮古島と八重山は明治16年まで米や粟を税金として納めていました。そのため、豊年満作を祝う唄や雨乞いの唄が多いのが特徴です。(兼城 克夫さん)

続いては米や粟が順調に育ちますようにと願う雨乞い(クイチャー)の唄で、この「クイチャー」の唄は宮古島にしかないとか。雨乞いのために皆で輪をなして歌って踊る、そんな唄です。

宮古島の民謡です。お酒が飲みたいがお金がないので、川の水を汲んで帰ったらそれがお酒だったという唄。日本全国にある養老の滝の伝説に通ずる唄です。

沖縄の島々に赴任してきた役人には現地妻がいたそうで、数年するとその地から離れます。そんな別れの唄。たら島での出来事を歌ったものです。

次は八重山の民謡で、皆様がどこかでお聴きになったことがあるかもしれません。月が美しい十五夜のときに、親が子供の成長と健康を祈願した唄です。

竹富島の唄です。一番をお客様と一緒に歌いました。一気に南国の雰囲気に包まれたようで大変盛り上がりました。「一緒に歌えて楽しかったです(頭金 愛子さん)」

一部最後の曲。宮古島の民謡で雨乞いの唄ですが、人頭税が廃止になって、これからは自分のために農作物作れるようになるという喜びを歌っています。

二部が始まりました。最初の曲は宮古島の民謡で、「家庭和合(きないわごう)」です。頭金周介さんと愛子さんが8年前に結婚したときに歌って貰った曲で、歌詞の中にある、朝起きてお茶を淹れるという何気ない事がとても大切なことだと年を経るにしたがって思うようになったとか。

戦争のとき、サイパンで亡くなった方のために慰霊碑が建てられました。このとき沖縄側から捧げた鎮魂歌です。

八重山の離島で黒島の唄。豊作を祈願した唄で沖縄特有の口笛が加わります。そして、宮古島の雨乞いの唄と続きます。

頭金ご夫妻は、国立市で音楽茶屋「奏」を開いているそうです。そこではジャズやクラシックなどの演奏もあり、お二人の沖縄民謡ライブは月一で行っているとか。次は皆さんも一度は聴いたことがあるかもしれない「てぃんさぐぬ花」という陽気な唄を、頭金周介さんのギター伴奏を付けてお送りします。

宮古島の民謡で、花についている滴の煌めきは一瞬のもの、そんな儚さを歌った曲です。続いて、「豊年の唄」と続きます。

お客様全員が立って手を動かして歌います。皆さん全員が沖縄モードに突入し大変盛り上がりました。

弊社より花束贈呈のあとは、アンコールです。曲はクイチャー(雨乞い)の唄となりました。

弊社会長細田敏和より閉演のご挨拶。「宮古島にはゴルフで何度も行ったことがありますが、ゴルフばかりをやっていてこんな素晴らしい曲があったとは知りませんでした。ゆったり流れるような感じがして、やはり沖縄はいいですね」。しばし日常の喧噪からすっかり離れて南国気分の味わえたコンサートでした。