第225回千代田チャリティ・コンサート

暖かな音色に包まれる
心に寄り添うギターのリズム

新緑の季節がやってまいりました。当日は日中の最高気温が28度と夏日となり、夏を感じさせるような天気となりました。お客様も4月とは異なり、軽装でカラフルな装いでお越しいただきました。季節の移り変わりの早さを感じます。


さて、今回はボサノヴァをソロギターで演奏されるギタリスト木村純さんをお招き致しました。木村さんは、さまざまな活動を行っておられ、先日も「ボサ寝ヴァ」と称してベッドを12床用意してもらい、ワインを飲みながら演奏を聞いていただき、そのまま自由にやすんでいただくコンサートを開いたそうです。実にユニークな試みです。


また、ストリート(路上演奏)もよく行っていて、ホームレスの方からもお金をいただく仕事はこれしかないと確信されているとか。
さまざまなシチュエーションでのコンサートを精力的に行っておられますが、一貫して言えるのはその暖かで明るいお人柄が、音楽とともにその場を和ませるということではないかと思いました。
ボサノヴァの歴史をホワイトボードを使い、大航海時代から紐解き、社会的背景も織り交ぜてレクチャーしていただき、大変勉強になりました。なんでもそうですが、背景知識があるとその対象がより楽しめるようになるものです。


演奏内容は、ボサノヴァ、ジャズ、映画音楽、ポップスと幅広く、それぞれ木村さんがボサノヴァのアレンジを加えての演奏でした。通常のコード進行をボサノヴァ風にアレンジするとどうなるかなど実践していただき、明らかな違いが誰にもわかりやすく把握できました。


弊社会長細田が、「心に寄り添う演奏、そして木村さんのお人柄の表れたすばらしい演奏でした」と申しておりましたが、暖かくて、優しくて、蘊蓄も学べて、もちろん素敵なボサノヴァの聞けた充実した2時間でした。木村さん、ありがとうございました。

 フォトレポート

写真をクリックすると拡大表示されます

第225回コンサートのテーマは、「暖かな音色に包まれる。心に寄り添うギターのリズム」。

先月は出張でお休みだった司会者。「熊本地震で被害に遭われた方が一刻も早く普段の生活に戻ることができるようお祈り申し上げます」。来期に向けての新しい事業計画策定中で、連日長時間の会議で会長細田ともどもお疲れモードのようです。

木村純さんのご登場。「ボサノヴァ、ジャズ、映画音楽そしてポップスなど、お客様の顔色を見ながら即興で演奏したいとのこと。眠くなったら寝たり、どうぞご自由におくつろぎ下さい」

ボサノヴァを作ったアントニオ・カルロスジョビンが1950年代に作ったあまり知られていない曲を2曲続けての演奏です。


ボサノヴァノのスタンダートナンバーになりつつある曲で「How We Sense」。

ボサノヴァがなぜ生まれたのか?を木村さんがホワイトボードを使って大航海時代の歴史から紐解いてレクチャーしてくださいました。

「ポップスにボサノヴァのコードを入れるとこんなにも雰囲気が変わるということをお見せします」とのことでボズ・スキャッグスのヒット曲「We Are All Alone」そしてサザンオールスターズの曲を演奏。よりマイルドで洗練された感じに聞こえてくるから不思議です。

ボサノヴァを作った言われているのは、アントニオ・カルロス・ジョビンですが、彼に音楽を教えたピアニストのジョニアースの作曲した素晴らしい曲「愛するということ」。一部最後の曲となります。演奏後盛大な拍手を受ける木村さん。

第二部のオープニング。「君のために僕はこんな風になってしまった」という曲。第二部も美しい素敵なボサノヴァの曲が続きます。

次は映画「黒いオルフェ」から「カーニバルの朝」。これはボサノヴァが生まれる前に作られたものですが、ブラジル音楽として一躍世界に知られるようになりました。おなじみの素敵な曲ですね。続いて「波」という曲を演奏。

曲は「海の風」。海の潮風を想像しながら聞いてください。「あなたの想い出とすべてが海の風と一緒にわたしの心に入ってくる」というロマンティックな内容です。

ボサノヴァを聞いているとビール片手に飲みたくなってきますが、ここでどこでもこれを演奏して欲しいと言われる曲「イパネマの娘」をお届けします(木村さん)。この曲だけ木村さんの歌付きです!

次は映画音楽。オードリヘップバーンの「ティファニーで朝食を」から「ムーンリバー」。そして「いつも二人で」。お客様もすっかりくつろいで楽しんでいます。

木村さんはストリート(路上演奏)のやっておられるとのことで、ホームレスの方からもお金をいただくそうで、そんな仕事はこれしかないと確信されているそうです(笑)。

木村さんの大好きな作曲家カルロス・リラの「僕の恋人」。とても美しい曲です。

二部最後の曲は、次も木村さんの大好きなギターリストで「カーニバルの朝」を作曲したルイス・ボンファの曲で「僕のかわいい花」をお届けします。

弊社より花束贈呈。そして、ピアニストのオスカー・ピーターソンが晩年に作ったとても素晴らしいバラード「When Summer Comes」がアンコール曲となりました。ピアノ曲をギターで再現したいと木村さんがアレンジしたそうです。

弊社会長細田敏和より閉演のご挨拶。『心に寄り添う演奏、そして木村さんのお人柄の表れたすばらしい演奏でした。本当に、ベッドを用意して貰いたいくらい寛いで音楽を楽しめました。ありがとうございました!』