第224回千代田チャリティ・コンサート

駆け抜けた「時代」を振り返る
ピアノの音色と浸るひと時のノスタルジー

今年の桜を皆様は楽しまれたでしょうか。桜前線の北上にともない、ご自身もまた北上し各地の風情を楽しんでみたいと思われる方も多いのかもしれません。
また、この度の熊本地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。弊社の協力会社様で被災された方もあり、弊社でも支援させていただいております。一刻も早い復興をお祈り申し上げます。


さて、今宵はサラリーマンとしての順風満帆な生活から心機一転、音楽家として華麗なる転身を遂げて活躍されているピアニストの倉田典明さんをお招き致しました。演奏内容は60年代から70年代のポピュラーミュージック、これに加えてナット・キング・コールやフランク・シナトラの歌で有名になったジャジーな曲の数々です。コンサートで演奏された曲目数は2時間でなんと21曲という贅沢さ!
懐かしの名曲をシャワーを浴びるように聴くことができて、60〜70年代に青春を過ごされたお客様にはたまらないコンサートになったのではないでしょうか。倉田さんが「演奏中に口ずさんでいただければ、こちらもノリが良くなりますので遠慮無く口ずさんでください」と言っておられましたが、その言葉を待たなくとも、思わず口ずさんでおられるお客様が大勢いらっしゃいました。このことも、倉田さんの選曲の良さと素敵な演奏が素晴らしかったことの証明かと思います。


弊社会長細田もちょうど青春時代を迎えた頃の楽曲ばかりだったようで、「4月は誕生日を迎えたこともあり、きょうはわたしのためだけにコンサートをしてくれたような良い気分になりました」と申しておりました。また、3月25日には永年勤続50周年を迎え、最長不倒記録も達成。これもひとえに皆様のお力添えのお蔭です。コンサートも益々充実させて参りますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

 フォトレポート

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第224回コンサートのテーマは、「駆け抜けた「時代」を振り返る。ピアノの音色と浸るひと時のノスタルジー」。いつもの司会者はお休みで本日は代打で総務部長の小泉が担当させていただきました。

倉田典明さんの登場です。オープニングは、映画「昼下がりの情事」のテーマ曲となった皆様おなじみの「魅惑のワルツ(フェルモ・ダンテ・マルシッチ)」。

倉田典明さんからご挨拶。サラリーマンから音楽家へ転身された倉田さん。「特に専門分野はありません。テーマに合わせてなんでも演奏します」とのこと。今回は60〜70年代のポップスや映画音楽を演奏します。

『ロミオとジュリエット(ニーノ・ロータ)』そして『ひまわり(ヘンリー・マンシーニ)』と曲は続きます。「ひまわり」はディレクターの菊岡氏からのリクエストによるもので倉田さんがアレンジしました。


映画「スター誕生」のテーマ曲で、「エヴァー・グリーン(バーブラ・ストライサンド)」。

ここからは60〜70年代の活躍したポピューラーミュージシャンの曲ということで、「マイ・シェリー・アモール(スティーヴィー・ワンダー)」、「ユア・ソング(エルトン・ジョン)」と続きます。

作曲者の名前は知らなくてもCMなどにもよく使われている「アローン・アゲイン(ギルバート・オサリバン)」。楽譜の冒頭にフラットが6つもあって、弾く方は大変というお話し。これに関連して、“移調”の説明も実演してくださいました。

さらに時代を彩ったカーペンターズの名曲の中から2曲、「クロス・トゥ・ユー(バート・バカラック)」、「シング(ジョー・ラポソ)」。皆さん、懐かしくてそれぞれの想い出に耽っておられたのではないでしょうか。

一部最後の曲は、「ユーヴ・ガット・ア・フレンド(キャロル・キング)」。倉田さんによれば、「歌詞の内容が凄いので、興味のある方は調べてみてください」とのことでした。

二部スタート。1曲目は、米国ドラマでのテーマ曲で知られる「ルート66」。軽快なリズムが印象的です。

二部はナット・キング・コールやフランク・シナトラで知られるスタンダードナンバーをお届けします。20世紀以降、録音技術が発達したので数多くの名曲が残っていくのでは無いでしょうかと倉田さん。

お酒でも飲みながら聴きたくなるような曲が続きます。「モナ・リサ(ジェイ・リビングストン)」、「フォー・センチメンタル・リーズン(ディーク・ワトソン)」。「お客様に口ずさみながら聴いて戴くと、ノリが良くなりますので、遠慮無く口ずさんでお聴き下さい(倉田さん)」。

夜繋がりということでしょうか。「ナイト・アンド・デイ(コール・ポーター)」、そしてちょっと夜更けな感じの曲をということで「夜のストレンジャー(ベルト・ケンプフェルト)」。まさにジャジーな大人の夜の雰囲気になってまいりました。

もう一曲、夜っぽい曲と言うことで「スター・ダスト(ホーギー・カーマイケル)」。この曲を知らない人はいないと思いますが、皆さん本当にうっとりと聴いておられるようでした。

スター・ダストのエンディングは、ドビュッシーの「月の光」の最後の部分を借用してアレンジされたそうです。曲は、「ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニー・モア(デューク・エリントン)」、「ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ(/ヴィクター・ヤング)」と続き、雰囲気の良さにお酒のないのが残念なくらいです。

再びディレクターの菊岡氏からのリクエストで「トゥ・ヤング(シドニー・リップマン)」。この曲はナット・キング・コールの歌で知られる名曲です。

本日最後の曲は、「アンフォゲッタブル(アーヴィン・ゴードン)」。やはり、この曲がないとと思っていたら最後に登場でした。盛大な拍手のもと、弊社より花束贈呈です

アンコールは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(ポール・マッカートニー)」でシメの曲に相応しい素敵な曲で終演となりました。倉田典明さんありがとうございました。

弊社会長細田 敏和より閉演のご挨拶。「青春時代に聴いた曲ばかりで、先日誕生日を迎えた私にとっては、自分のためだけにコンサートをしてくれたような気分です」とのこと。また、3月25日には永年勤続50年という最長不倒記録も打ち立てることができました。これもひとえに皆様のおかげです!ありがとうございました。