第212回千代田チャリティ・コンサート

ジャズのデュオに酔いしれる
温かくも奔放なソリストに深く寄り添う

最高気温が22℃と4月の陽気で、より一層桜の開花が待ち遠しい当日となりました。開花を前にはやる気持ちを今少しセーブしていただくため、今宵、お客様にはジャズ演奏でお楽しみいただきます。


トロンボーンとギターのデュオは、212回を重ねる弊社コンサートでも初の組み合わせです。トロンボーンは深田 悟さん、ギターは志賀 由美子さん。深田さんの温かみのある演奏とこれに相まった曲解説や楽器の説明のおかげで、とてもリラックスできてより音楽を楽しむことができました。志賀さんは二人しかいない日本の女性ジャズギタリストのうちのお一人とのこと。深田さんのトロンボーンに寄り添った演奏だけでなく、シャンソンの「Autumn Leaves(枯葉)」をジャズにアレンジした演奏では自由にのびのびと華麗な演奏が光っていました。


映画音楽を題材にした楽曲が多く、またジャズには向いていないと思われた「Hey Jude」なども見事にジャズとして演奏されるなど、変化球を織り交ぜての演奏にお客様も満足されたのではないでしょうか。


深田さんによれば、トロンボーンとギターの組み合わせは穏やかな曲が多いということでしたが、チック・コリアの「La Fiesta」など激しい曲もあり、大いに楽しませていただきました。できれば桜を鑑賞しながら聴けたらと思ったのはわたしだけでしょうか。
深田さん、志賀さん、ありがとうございました。

 フォトレポート

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第212回コンサートのテーマは、「ジャズのデュオに酔いしれる。温かくも奔放なソリストに深く寄り添う」。

本日は20℃を超える陽気となり、一段と桜の開花が待ち遠しい一日となりました。トロンボーンの深田 悟さん、ギターの志賀 由美子さんをお招きしてデュオによるジャズ演奏をお届けします。

オープニングは映画「黒いオルフェ」よりテーマ曲「カーニバルの朝」。トロンボーン、深田 悟さん。ギター、志賀 由美子さん。

ジャズの世界では、女性ギタリストは非常に少ないそうで、深田さんは2名のギタリストしか知らないとのこと。その内のお一人が、もちろん志賀 由美子さんです。

今日は映画音楽が多くなっています。1956年公開の古い映画で「80日間世界一周」。これも皆様がどこかで聞いたことのある名曲です。志賀さんのギターから入ります。ジャズ風にスウィングする感じでの演奏です。

映画「いそしぎ」より「Shadow of Your Smile」。メロディーの前のバースと言われる部分がとてもきれいで、深田さんはこのバースをやりたいがために、この曲を演奏するのだとか。

次はスロー・スウィングでルイ・アームストロングの曲で有名な「Sleepy Time Down South」。

深田さんによる楽器トロンボーンの説明がありました。「1年に何回か演奏中に、スライド部分が飛んでいってしまうことがあり、そのせいでスライドがダメージを受けてしまい、とても精神的に落ち込ます(深田さん)」。

映画「Sound of Music」より、CMなどで皆様におなじみの「My Favorite Thing」の演奏です。

シャンソンの曲「Autumn Leaves(枯葉)」をジャズ風にアレンジ。ギターの志賀さんが自由に演奏したいとのことで、のびのびと華麗に演奏します。演奏後、志賀さんに大きな拍手が。

一部最後の曲は映画「グレン・ミラー物語」より「Too Little Time」。「ヘンリー・マンシーニ作曲のこの曲は誰に聞いても記憶にないと言われますがとてもいい曲です(深田さん)」。

毎年恒例になりつつある司会者の人間ドックの結果報告。今年はあらゆる数値が良好だそうで、満面の笑みです。おめでとうございます!休憩時のひとコマでした。

皆様おなじみの「L-O-V-E」で第二部スタート。この曲をネットで検索するときは、「LOVE」でやってもだめで、ハイフン付きの「L-O-V-E」で調べないとヒットしないそうです。

車のCMで使われていた曲で、フランス語で「Si tu vois ma mere」、英語では「Lonesome」とタイトルが付いています。

再び映画音楽に戻って、映画「シャレード」よりテーマ曲の演奏です。映画では3拍子でしたが、4拍子での演奏です。

次は「Hey Jude」。ジャズとしてはあまり演奏されない曲で、コンサートのディレクターさんからやめたほうがいいのではと言われた曲でもあるそうですが、とても素晴らしい演奏でした。


夏になると至る所で聞こえてくるボサノヴァの名曲「イパネマの娘」。春を越えて夏の先取りです。

一部最後の曲「La Fiesta(ラ・フィエスタ)」。ギターとトロンボーンの組み合わせの場合、穏やかな曲が多いそうですが、この曲は激しい曲でした。

アンコールは贅沢に2曲。「Fly me to the Moon」と「Star Dust」。ともにどなたもご存知の有名な曲でした。弊社から花束贈呈、盛大な拍手のうちにコンサートが幕を閉じました。

弊社会長 細田敏和より閉会のご挨拶。「皆様、いかがでしたか?」との問いにお客様からご満足いただけた証として大きな拍手がありました。「ご厚志も大分集まりましたので、恵まれない子供さん達に使って頂けるよう計画中です」。いつも本当にありがとうございます!