第217回千代田チャリティ・コンサート

トロンボーン 幸せを紡ぐ音
当たり前にある幸せな人生に感謝を込めて

8月はお休みをいただき、2ヶ月ぶりのコンサートとなりました。不順な天候続きだったことに加えて、先日も常総市をはじめとして、台風による大きな水害がありました。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。


さて、今回は弊社コンサートではおなじみの日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者の藤原功次郎さんとピアニストの原田恭子さんに再びご登場いただきます。賛美歌「アメイジング・グレイス」で始まり、サンサーンス、プッチーニ、ピアソラ、ベートーベンと皆様におなじみのクラシック曲に加え、藤原さん作曲の美しい旋律の曲も披露していただきました。藤原さんのオリジナル曲は、聴いている人の心に癒しの働きがあるかのように自然に入ってきて安らいだ気持になることができます。他にも、誰もが聞いたことのあるNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のメインテーマも藤原さんが演奏されています。


また、11月に公開される映画「サクラ花」の主題歌となる「約束」も藤原さんの作曲です。さらに、弊社コンサートのためにわざわざ作曲された「コスモス」も今回初めて演奏していただきました。


藤原さんのコンサートは、お客様に存分に楽しんでいただこうと、他に類を見ないほどバラエティに富み音楽にかける情熱がほとばしり、実にパワフルです。生命の燃焼感が伝わってまいります。音楽を演奏しているだけではなく、藤原さんの生き方そのものが聴く人に伝わって感動を覚えさせるのだと思います。音楽に真摯に全開の情熱を傾けつつ、人と人との出会いも大切にされ人生を魅力的なものにして生きている、そんな藤原さんが多くを語らずとも、演奏を通してそれらの事が伝わってくるのが凄いことだと思います。


弊社会長細田も一週間に一度藤原さんにお会いしないと寂しい気がすると申しておりましたが、音楽を離れても藤原さんの人となり明るさが人を惹きつけるからでしょう。また、そのことが演奏にも反映されているのだと思います。
あえて一言でいえば、実にパワフル、生命力の横溢するコンサートでした。
あふれんばかりの元気が貰えたことにお客様全員のご賛同をいただけるでしょう。藤原さん、次回も楽しみしております。ありがとうございました。

 フォトレポート

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第217回コンサートのテーマは、「トロンボーン 幸せを紡ぐ音。当たり前にある幸せな人生に感謝を込めて」。

8月はお休みをいただきましたので、2ヶ月ぶりのコンサートとなります。夏の後半は不順な天候が続き、先日も常総市をはじめとして台風による水害があったばかりです。一日も早い復旧を願うと共に、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

弊社役員のご紹介。「まだまだ厳しい状況ではございますが、お陰様で業績を上げることができました。このコンサートを続けていけるよう頑張ります(山口社長)」。皆様、よろしくお願い申し上げます。

日本フィルハーモニー交響楽団の主席トロンボーン奏者 藤原功次郎さん、ピアニストの原田恭子さんの登場です。オープニングは、「アメージンググレース」。


藤原さんによる楽器説明。トロンボーンは金管楽器の中では最も歴史が古く、教会で唯一演奏が許されていた楽器だそうです。また、人間の声と同じで「間の音」を鳴らせるということで実演していただきました。

サンサーンス作曲「白鳥」。美しいピアノ伴奏をする原田恭子さん。全部で14曲からなる「動物の謝肉祭」は、サンサーンスがプライベートな夜会のために作った曲なので、彼が亡くなるまで発表しないようにと遺した曲です。ただ、唯一の例外としてこの「白鳥」だけが出版を許されました。

プッチーニ作曲歌劇トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」の曲解説。中国が舞台で、トゥーランドット姫とダッタン王子の物語がこの曲の背景にあります。藤原さんの解説はいつも明るく面白く、曲の理解を深めることができます。

次の曲は何と藤原さんが弊社チャリティコンサートのために作った曲「コスモス」です。本邦初!世界初演です!素敵な曲をありがとうございます!

あらためて藤原さんよりピアニストの原田恭子さんをご紹介。原田さんは、藤原さんが藝大の4年生のときに、弦楽器の伴奏助手として講師をされていて、藤原さんの卒業試験のときにピアノ伴奏をお願いして以来のお付き合いだそうです。「そのお陰で主席で卒業することができました(藤原さん)」

第一部最後の曲は、ピアソラ作曲の「アディオス・ノニーノ」。ピアソラがニューヨークに移住したときに、亡くなった父に捧げた曲となります。

第二部は、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のメインテーマからスタートです。今では藤原さんのテーマソングのようになっています、この曲はアメリカの映画音楽祭で音楽賞をとったそうです。おめでとうございます!

藤原さん作曲の「風」。この曲は藤原さんが高校生のときに、人生によい風を吹かせようという気持を込めた、人生の応援歌的な曲として作ったそうです。わずか15歳のときの作品です。

次も藤原さん作曲の「約束」。弊社会長細田との出会いで生まれた曲だとか。ウィーンでリサイタルを開き、またウィーンに戻ってくるという思いを込めた曲です。また、凄いことにこの曲は11月公開の映画「サクラ花」のメインテーマにもなった曲です。

ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」。ベートーベンが耳が聞こえなくなって移り住んだのが、ハイリゲンシュタットというウィーン郊外の街。そこでベートーベンは、ひとりでこの曲を弾いていたという話しがあるそうです。

今回は演奏にはなかったのですが、藤原さん作曲の“トロンボーン四重奏曲第一番変ロ短調「ハイリゲンシュタット」”は、ベートーベンの遺書にあった「そのような死から私を引き止めたのはただ音楽である」という言葉にインスピレーションを得て、作ったのだそうです。Brass Ensemble ZEROのコンサートでぜひお聴き下さい。

楽器にはそれぞれ絶対に演奏しなければならないマスターピースというものがあります。トロンボーンのマスターピース、フェルディナンド・ダヴィッド作曲「トロンボーンの小協奏曲(コンチェルティーノ)」が最後の曲となります。日本人には親しみやすいような曲が随所にあるそうです。

ここでちょっとしたサプライズが。アンコール曲かと思いきや、藤原さんが「ハッピーバースデイ」を演奏。実は藤原さんのお母様が翌日誕生日を迎えられるため、そのお祝いでした。お母様、お誕生日おめでとうございます。親孝行な藤原さんでした。

アンコール曲は、モンティ作曲「チャルダッシュ」。ヴァイオリンで早弾きとなる部分も、トロンボーンで見事に表現されていて凄い!の一言。

弊社より花束贈呈。藤原さんから元気をもらえたコンサートも大きな拍手のうちに幕を閉じました。素敵な演奏をありがとうございました。

弊社会長 細田敏和より閉演のご挨拶。「藤原さんとは、6、7年のお付き合いになりますが、音楽家の中では一番多くあっている方です。一週間に一度は会わないと寂しいと感じます」とか。11月にはまた大洗でAutumn Festaを予定しておりますので、皆様お楽しみに!