第213回千代田チャリティ・コンサート

言の葉に魅せられて
一編の詞に込められた‘こころ’を謳う

ついこの間まで満開の桜を楽しんだかと思えば、当日は突然2月のような肌寒い天候になってしまいました。しかし、それにもめげず多くのお客様にお越しいただきました。


今宵はシンガーソングライターの岩井芙沙代さんをお迎えしての“ピアノの弾き語り”です。楽曲は皆様おなじみのポップス、クラシック、そして岩井さんのオリジナル曲と幅広い演奏と歌を披露していただきました。そして、さらにナンと!弊社チャリティコンサートのテーマ曲まで作曲してくださり、お客様も驚かれていました。
作詞はコンサートディレクターの菊岡さん、作曲は岩井さんによるものです。チャリティコンサートの意味を深く捉えていただいた素晴らしい出来映えで、本当にありがとうございました。


岩井さんはとても明るく表情が豊かな方で、歌と演奏はもちろんですが、曲間のMCでも存分にわたしたちをなごませてくれました。FMうらやすで「土曜日のフーミン部屋」という番組をお持ちとのことですので、興味のおありの方はぜひお聞きになってください。


また、今回はコンサート終了後に障害のある子供たちのためのコンサート活動を行っておられる公益財団法人 日本フィルハーモニー交響楽団の松本克巳様に寄付の贈呈式が行われました。御礼ということで、バイオリンで演奏してくださった「タイスの瞑想曲」がとても胸を打つものでした。ありがとうございました。

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第213回コンサートのテーマは、「言の葉に魅せられて。一編の詞に込められた‘こころ’を謳う」。

通勤途中で桜を見て、一瞬来年も見られるかと弱気になってしまった司会者。元気そのものなので、まったく無用の心配なのではないでしょうか。

ピアノ弾き語りシンガーソングライターの岩井芙沙代さん登場。オープニングは、ピアノソロで「渚のアデリーヌ(リチャード・クレイダーマン)」。

続けて岩井さんのオリジナルで「風の吹くころに」。この曲は岩井さんが多摩川のほとりを歩いているときにできたもので、はじめに詩を作って、後からメロディーを付けるというやり方だそうです。

宮崎駿さんの映画「耳をすませば」で使用されたバージョンの「カントリーロード(原曲 ジョン・デンバー)」です。初めのワンコーラスはアカペラで。

「ルージュの伝言(松任谷由実)」。「曲調が明るいので、小学生のとき皆で歌っていましたが、実は内容は修羅場的なものであることが、今になってわかりました!」と岩井さん。

ジブリ映画「おもひでぽろぽろ」の中で、都はるみさんが歌っていた「愛は花・君はその種子」。原曲はベット・ミドラーの「ローズ」です。

華麗に演奏する予定だったピアノソロの「トルコ行進曲」をちょっとミスってしまった岩井さんでした。ちなみに、岩井さんはFMうらやすで「土曜日のフーミン部屋」という番組を持っているそうです。

「異邦人(久保田早紀)」。この曲を歌うとなぜか野生に帰ったような感じで力が入ってしまうのだとか。岩井さんは“四谷コタン”という45年の歴史を持つライブハウスでも毎月演奏されています。

一部最後の曲は「木綿のハンカチーフ(太田由美)」。「この曲は恋人が去って行くときに、頑張ってね〜とハンカチを振っている曲だと思っていましたが、そうじゃないですね!」と岩井さん。

二部は御衣装も替えてスタートです。1曲目はピアノソロで「ひまわり(ヘンリーマンシーニ)」。

FMうらやすの仕事をされているので、ディズニーつながりということで、もうこれしかないという曲、「アナと雪の女王」より「Let It Go」の弾き語りです。

ディズニーの曲をメドレーで3曲。「美女と野獣」、「Whole New World」、「星に願いを」と皆様おなじみの曲が続きます。

NHK「ためしてガッテン」の放送作家でもある、あべあきらさんが作詞作曲した「ほめて」を熱唱です。

この曲は何と「千代田チャリティコンサート」の歌だそうです!本邦初公開!作詞はディレクターの菊岡さん、作曲は岩井さんです。会場の皆様も驚いていました。

ディレクターの菊岡さんからもご挨拶。この曲には逸話があり、菊岡さんの作った詩のメモを岩井さんが紛失してしまい、再度菊岡さんが詩を作ったのことでした。お二人ともお疲れ様でした。アンコールでは再び「千代田チャリティコンサート」の歌の演奏です。


コンサート終了後に、障がいのある子どもたちのためのコンサート活動をされている公益財団法人 日本フィルハーモニー交響楽団 松本克巳様に寄付の贈呈式が執り行われました。

松本様より御礼ということで、マスネの「タイスの瞑想曲」を演奏して下さいました。この曲は松本様の親友であった、オウム真理教の犠牲者となった坂本弁護士が最も好きだった曲だそうです。とても胸を打つ素晴らしい演奏でした。ありがとうございました。

Photos by R.Kuroiwa