第202回千代田チャリティ・コンサート

僕らが守らねばならぬもの
感謝、願い、祈り、そして未来

桜は散ってしまいましたが暖かく過ごしやすくなり、良い陽気となってまいりました。今宵は、男性ヴォーカルグループ「VOXRAY」の皆さんをお迎えしてのコンサートです。


VOXRAYの皆さんは、メンバーの一人が児童養護施設のご出身であることもあり、全国の児童養護施設やデイサービスなどを訪問してコンサートを開いたり、また東日本大震災の復興のための支援コンサートなども数多く行っているせいか、コンサートの底流に実にハートウォーミングな温かさを感じました。


VOXRAYのオリジナルソングもたくさん歌ってくださったのですが、どの曲も彼らの想いがストレートに反映されていて、砂地に水が染みこむように、聞いている私達の心に抵抗なく素直に入ってきて、一緒に口ずさみたくなるような曲ばかりでした。


お客様も一緒に歌い、手拍子をし、手を振ってという一体感がごく自然に生まれたのもうなづけます。
弊社会長細田が「心に染みたコンサートでした。皆さんのお顔もやわらかく、優しくなっておられて」と申しておりましたが、それはVOXRAYの皆さんの、心から皆さんに音楽を楽しんでもらいたい、自分たちの音楽で癒されて欲しいという想いがとても強いからなのだろうと思います。


MCを務めたムッチーさんが「人間の生の歌声って素晴らしいですね」と言っておられましたが、ヴォーカルグループVOXRAYの真価はやはりアカペラのときにこそ発揮されるのかもしれません。聞いている私達も、より以上に集中して曲の世界に入って聞いている気がしました。
また、そんな気持にさせたのもVOXRAYの実力なのでしょう。
楽しく、ひとつになって、ちょっとしんみりして、癒されて、また元気になって。VOXRAYの歌で、本来の音楽の在り方を実感した素敵な2時間でした。VOXRAYの皆さん、ありがとうございました。

 フォトレポート

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第202回コンサートのテーマは、「僕らが守らねばならぬもの。感謝、願い、祈り、そして未来」。先月、人間ドックでお休みだった司会者が元気に登場です。

VOXRAYの皆さん登場!オープニングはリーダーのトミーさんがリードヴォーカルで、「Amazing Grace」をアカペラで歌います。

VOXRAYのMCを担当するムッチーさん。明るく元気に「皆さんリラックスして最後まで楽しんでください!」。

続いて2曲目は、VOXRAYのオリジナルソングで「ぼくらのこの手で」。

少しアップテンポな曲のアカペラ・メドレーです。ビリー・ジョエルの「For the longest time」、名曲「ライオンは寝ている」、映画の主題歌でもある「Pretty Woman」そしてプレスリーの「Hound Dog」と続きます。

VOXRAYのメッセージソングで「ひだまりの詩(うた)」。一度聞いただけで好きになってしまうような良い曲でした。

「皆さんに気持を伝えたいのでマイク無しの生歌(アカペラ)で歌います」とムッチーさん。曲は「約束」。

「約束」は、児童養護施設の子供たちと一緒に歌える歌として作った曲で、ライブのときは皆で手をつないで円を作って歌うそうです。「マイクを通さない人の声って素晴らしいですね(ムッチーさん)」。

一部最後の曲。福島県郡山市で開かれた「福魂祭」に2年連続で出演しているVOXRAYの皆さん。広島出身でもあるリーダーのトミーさんが、広島の原爆による被ばくで闘病しながら亡くなった少女の思いを綴った「祈り」を歌います。

二部はバンドスタイルでお届けしますとのこと。いつもは圧倒的に女性のお客様が多いとか。二部1曲目は「さくら道」。VOXRAYが訪問した福島の児童養護施設の子供が書いた詩を曲にしたのだそうです。

ボブさんは親による育児放棄という虐待で、18歳まで児童養護施設にいました。母親に対する複雑な想いと同時に現在施設にいる子供たちへの想いを語り、思わず涙するボブさんのお話しにお客様も胸を打たれました。

「親からあなたは私の子供ですよと言って貰えたらどれだけ救われることか」、「施設にいる子供たちに自分と同じような気持をもって欲しくない」。そんな気持を歌にしたオリジナル「カルテット」をボブさんが歌います。

ムッチーさんとジージさんがデイサービスで一週間のアルバイトをして、お年寄りに好まれる曲を探ったところ唱歌だと判明。どなたもご存知の「故郷」をアカペラで三番まで、会場のお客様も一緒に歌いました。

誕生日の歌「生まれてくれてありがとう」の歌の途中で、会場のお客様で4月生まれの方のお名前を書き留めているリーダーのトミーさん。

「生まれてくれてありがとう」は福魂祭で福島の小学生300人と歌って曲でもあります。会場の4月生まれのお客様の名前を一人一人歌ってくださいました。

会場のお客様も一緒にシンプルに「ラララ」と歌い両手を振って、会場全体がひとつとなって盛り上がりました。曲はその名も「ハッピーの法則」。納得です。

最後の曲は、アカペラで「上を向いて歩こう」。この曲はアカペラのほうが曲の良さが伝わってくるような気がします。

心からありがとうの想いを込めて、アンコール曲は「ありがとう」。会場のお客様も手拍子も力強く、またまた会場全体がひとつに盛り上がります。

さらに続けて中島みゆきさんの「糸」を歌います。歌詞の中の「仕合わせ」は、色々な人と巡り会うことが「しあわせ」の本来の意味とのこと。弊社「男性陣」より花束を贈呈しコンサート終了となりました。

弊社会長細田敏和より皆様へ閉会のご挨拶。『心に染みたコンサートでした。このところの疲れを癒してくれました。皆様のお顔もやわらかく、優しくなっておられて、本当に素晴らしいコンサートでした』。VOXRAYの皆さん、ありがとうございました。