第201回千代田チャリティ・コンサート

春の訪れを待ち侘びて
DualisMusic presents『eclat☆ニュークラシックコンサート』

コンサート当日は春が近づいたとはいえ、若干肌寒さが残る一日でした。春の訪れはあともう少しといった日に、春を先取りしていただけるよう素敵な皆様をお迎えしました。


女性のクラシックユニット‘eclat(エクラ)’の皆さんです。「eclat(エクラ)」はフランス語で「輝き」という意味です。出演者の皆さんはその言葉にぴったりの素敵な女性達です。ソプラノの橋本朗子さん、フルートの真鍋知子さん、チェロの田中愛さん、そしてピアノの浅川真己子さんによるユニット構成です。曲目内容は、クラシック、映画音楽、オペラ、J-POP、唱歌、タンゴと実に幅広く、どれもお客様になじみ深い曲ばかり。それをeclat流のアレンジを加えて、また違った味わいに変えているところが秀逸でした。


たとえば、元来テノールの歌であるオペラ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」をソプラノの橋本さんが歌う新鮮さ。どなたもご存知で懐かしく思う日本の唱歌を、四季を巡って歌うというコンセプトで、聴いて一緒に歌う私達も新たなイメージを想い描くことができました。


さらに、チェロ、フルート、ピアノと各パートのソロ演奏もあり、音楽の持つ多彩な表情を短いコンサートの中で充分に味わえた様に思います。これもeclatの皆さんの、音楽家としての「おもてなし」の心の表れなのかもしれません。


弊社会長細田の閉会での挨拶の第一声「良かったですね〜!」にすべてのお客様の気持ちが込められていたように思います。心も体もすっかり暖かくなり、充分に春を先取りできた2時間でした。eclatの皆さん、ありがとうございました。

 フォトレポート

写真をクリックすると拡大表示されます

201回コンサートは、「春の訪れを待ち侘びて。DualisMusic presents『eclat☆ニュークラシックコンサート』」。

いつもの司会者はお休みです。「今回は201回目の節目、新たなスタートとなります」と本日の司会がご挨拶。皆様、これからもよろしくお願い申し上げます。

クラシックユニット‘eclat(エクラ)’の皆さんの登場です。オープニングはオペラ「フィガロの結婚」より「序曲」。フルートのユニット名のeclat(エクラ)はフランス語で“輝き”という意味だそうです。真鍋 知子さん(フルート)、田中 愛 さん(チェロ)、浅川真己子さん(ピアノ)三名による演奏です。

続けて同じく「フィガロの結婚」よりオペラでは少年ケルビーノが歌う「恋とはどんなものかしら」をソプラノの橋本 朗子さんが透明感があって伸びのある声で歌います。

室内音楽の父と言われたハイドンの書いた名曲で、フルート、チェロ、ピアノのために書かれた「ピアノソナタ・ニ長調」。

続けて今度は映画音楽より名曲の多い「ニューシネマパラダイス」のメドレー演奏です。

クラシックから離れて次はJ-POP。森山直太朗さんの「さくら(独唱)」をecla(エクラ)の皆さんのアレンジでお送りします。

橋本朗子さん(ソプラノ)の大好きな曲で、プッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。橋本さんは10年くらい前から歌っていますが、当初は本来テノールの曲をソプラノの人が歌うのは大変珍しかったそうです。

先程の曲はフィギュアスケートで荒川静香さんが使った曲でしたが、今度は浅田真央さんが使った曲で「仮面舞踏会」。橋本さんもピアノに参加して連弾バージョンでの演奏となりました。

一部最後の曲は、ヴィゼー作曲のオペラ「カルメン」より、メドレーで「アリア」そして「ハバネラ」の2曲となります。


二部開始です。それぞれの楽器のソロ演奏があります。はじめは田中 愛さんのチェロでバッハの「無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード」。田中さんは、「雪が溶けて小川になっていく、春の小川のイメージで演奏」しているそうです。まさにイメージぴったりの素敵な演奏でした。

二番手は浅川真己子さんのピアノソロです。ショパンの4つある即興曲のうち一番最後に書かれた最も有名な「幻想即興曲」の演奏となります。

そしてフルートの真鍋 知子さんの演奏は、橋本さんと国立音楽大の同窓でもある村松崇継さんの「EARTH」。

久石譲さんの曲で、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の主題歌となった「スタンドアローン」を橋本さんが歌います。NHKには橋本さん好みの曲が多いそうです。確かに良い曲ですね。

「スタンドアローン」を歌っていたサラ・ブライトマンの曲で「Time to say goodbye」。これまでの生活にさよならをして、今日から新しい船を出して旅立とうという内容の歌です。

少し照明を明るくして会場のお客様と一緒に日本の唱歌を歌います。「花」、「夏の思い出」、「赤とんぼ」、「ふるさと」と日本の四季を巡るようなイメージです。日本人のDNAが刺激されるのか、とても懐かしい気持になります。

NHK朝の連続ドラマ小説「あすか」より「風笛」を演奏。

最後の曲は、少しカッコイイ曲をということで、タンゴの巨匠ピアソラの作曲した「リベルタンゴ」です。リベルとは自由という意味です。「eclat(エクラ)の自由なタンゴをお聴きください(橋本さん)」。

お客様の大きな拍手の中、弊社より花束を。アンコールへの期待が高まります。

3月11日で東北の震災から3年。一日も早い復興を願う気持を込めて、震災復興のテーマソングにもなっています「花は咲く」がアンコール曲となりました。皆さんがよくご存知で幅広いジャンルの曲を演奏し歌って下さった2時間。たっぷりと楽しむことができました。ecla(エクラ)の皆さん、ありがとうございました。

弊社会長細田敏和より皆様へ閉会のご挨拶。『良かったですね〜!』と第一声。この一言にお客様も感じた感想のすべてが集約されていました。細田は特に「Time to say goodbye」がお気に入りの曲とか。

最後にサプライズゲストです。当日お誕生日を迎えられた映画監督の松村克弥さんのご挨拶です。東京都美術館で開催されている「世紀の日本画展」に合わせて、岡倉天心の生涯を描いた映画「天心」が上映されています。素晴らしい映画ですので、皆様も機会がありましたらぜひご覧下さい。