第198回千代田チャリティ・コンサート

若きヴィルティオーゾの芸術をあなたへ
今宵、すばらしきヴァイオリンの音色に聴き入る

クリスマスを目前に控え、いちだんと寒さが厳しくなってまいりましたが、当日は本年最後のコンサートということもあり、大勢のお客様がお越し下さいました。一年の締めということで、若きヴィルティオーゾ(卓越した演奏家)、天才と呼び声の高いヴァイオリニスト周防亮介さんをお招き致しました。ピアノ伴奏は富岡順子さん、後半ではゲストとしてヴァイオリニストの福田俊一郎さんにもご登場いただきました。


若さと言えば未熟という言葉が付きものですが、今回の演奏に限っては見事にそのイメージを裏切って、お客様に感動を与えるものとなりました。一例を挙げれば、オープニングではヴァイオリンのあらゆる技巧が散りばめられているというリムスキー・コルサコフの幻想曲で一気に聴く者を惹きつけ、2曲目のロンドンデリーの歌では一転ゆったりとしたムードへ。
超絶技巧をふんだんに織り交ぜながら、自在にお客様をヴァイオリンの世界で楽しませてくれたように思います。


弊社会長細田の「若さと才能というのは本当に凄いなぁ」との感想に大いに頷きました。また、細田の「周防亮介さんは必ず超一流の演奏家になります」との予言も間違いなく当たるでしょう。本年最後に相応しく、ほとばしる才能と熱気で寒さを吹き飛ばしてくれたようなコンサートでした。ありがとうございました。

 フォトレポート

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第198回コンサートのテーマは、「若きヴィルティオーゾの芸術をあなたへ。今宵、すばらしきヴァイオリンの音色に聴き入る」。

「本日のコンサートは、トークよりも真剣に音楽を聴いていただく、いわゆる通常のコンサート形式で進めてまいります」と司会者。優れた若きヴァイオリニストの演奏に期待が膨らみます。

オープニングは、ジンバリストの「リムスキー=コルサコフの《金鶏》の主題歌による演奏会用幻想曲」。天才と呼び声の高いヴァイオリニスト周防 亮介さん、ピアノ伴奏は富岡 順子さん

オープニングの曲は、ヴァイオリンのあらゆる技巧が散りばめられている曲とのことで、聴いているお客様も若い周防さんの卓越した演奏に驚いておられるようでした。

1曲目の演奏後、周防さんの圧倒的な演奏に大きな拍手が起こりました。はじめからトップギアでスタートしたような素晴らしい演奏でした。

2曲目は皆様よくご存知のダニー・ボーイとしても知られるアイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌(クライスラー)」です。

「ロンドンデリーの歌」を演奏中の周防 亮介さん。

ピアノ伴奏の富岡 順子さん。母親のような暖かなまなざしで周防さんを見守っている感じが印象的でした。

一部最後の曲は、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」です。これもまた圧巻の演奏で周防さんの技巧に驚かされます。

演奏が終わりほっとした表情の周防さん。お客様の盛大な拍手の内に一部終了です。


二部ではゲストにヴァイオリニストの福田 俊一郎さんを加えてのアンサンブルです。

二部の1曲目は、ショスタコーヴィチの「2つのヴァイオリンとピアノの為の5つの小品」。演奏中の福田さん。


2曲目は、バッハの「2つのヴァイオリンの為の協奏曲 ニ短調 BWV1043より2楽章」。周防さんと福田さんのヴァイオリン・デュオがとても素晴らしい。

二部最後の曲は、サラサーテの「ナヴァラ」。超絶技巧に加えて、お二人の演奏がシンクロする部分は息を飲むほどに見事でした。

アンコールはエルガーの「愛のあいさつ」と日本の唱歌「浜辺の歌」を演奏。

弊社会長細田よりご挨拶。「若さと才能は本当に素晴らしいなぁと思いました」とのこと。2月にはお客様をお招きしてのコンサートとなります。水戸の偕楽園で梅見をしてから、細田ホールでの演奏会を予定しています。皆様、お楽しみに!