第194回千代田チャリティ・コンサート

遥かなるバルカン半島に想いを馳せる
洋の東西を繋ぐ華麗な音の架け橋

当日は蒸し暑くまたお足元の悪いなか、多くのお客様がお越し下さいました。今回は当コンサートでは初めてのギリシア音楽のご紹介となります。


ギリシア音楽の主役となる楽器「ブズーキ」、その奏者である十日谷淳さんと藤田隆二さんをお招きし、珍しい演奏と歌を味わって頂きました。以前、当コンサートでトルコ音楽をお届けしたことがあり、どことなくトルコ音楽の雰囲気に近い印象も持ったのですが、ギリシアはトルコの支配を受けていたことがあり、当然音楽もトルコ音楽の影響を受けていたのでした。


十日谷さんによれば、「ギリシア音楽には様々な文化の多様性があり、名曲は時代に応じたアレンジを加えられながら新鮮に生き残っていきます。そんな所にギリシア音楽の素晴らしさがあって、そのような名曲が世代に関係なく受け継がれています」とのことです。


コンサートを通して、十日谷さんと藤田さんのギリシア音楽に対する情熱がわたしたちにもはっきりと伝わってまいりました。お二人の熱のこもった演奏に、お客様もご満足頂けたのではないでしょうか。


当コンサートは、来月は夏休みをいただき、次回は9月の開催となります。
暑さには充分ご注意をいただき、また元気にお会いいたしましょう!

 フォトレポート

写真をクリックすると拡大表示されます

第194回コンサートのテーマは、「遥かなるバルカン半島に想いを馳せる。洋の東西を繋ぐ華麗な音の架け橋」。

当コンサートでははじめてのギリシャ音楽、司会者も大変楽しみしていたブズーキという楽器による演奏、皆様とともに期待が膨らみます。

弊社は7月より第57期が始まりました。会長、社長以下、役員による挨拶がありました。今後もチャリティコンサートを続けていけるよう頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。

ブズーキ奏者、十日谷淳さんと藤田隆二さんのお二人が登場。オープニングは「Zorba the Greek(その男ゾルバ)」。映画で男同士が友情を取り戻すシーンに使われている曲。ギリシア音楽に対するイメージを持って頂けるようにとのことでした。

曲は、「Eimaste Alania(俺たちはならず者)」。ギリシアの歌謡曲だそうです。十日谷さんの歌もあり、軽快な曲です。

ギリシア音楽になじみがあまりないお客様へ十日谷さんの曲解説。続く曲は、「Misirlou(ミザルー)」。エジプト人の娘という意味とのこと。この曲は米国のビーチボーイズもアレンジして歌っています。

日本の演歌に相当する「レンベティカ」。曲は「Frango Siriani」。70年以上前の不朽の名作です。内容はかわいらしく、実らぬ恋を歌ったものです。写真は、演奏中の藤田隆二さん。

ベリーダンスの定番とされている曲で「Rompi Rompi」。「それ!それ!」と競うようなはやし言葉がRompi(ロンピ)だそうです。

一部最後の曲は、ビールのCMでも使われた曲で、映画「日曜はダメよ」の主題歌「Ta Paidia tou Peiraia(Never on Sunday)」。1960年代を代表するヒット曲で、作曲者のハジダキスはアカデミー賞を受賞。歌もありますが、今回はブズーキの演奏のみで。

第二部の開始です。小さなブズーキのような楽器「バグラマ」を藤田さんが奏でると、場内のお客様から思わず「かわいい!」とお声が。曲はトルコの影響を受けた9拍子の「Stou Thoma」。

漁船が港から離れていく様子を歌った「Xekina mia Psaropoula」。ギリシアでは海のことを歌う曲には、明るい雰囲気のものが多いそうです。

続いて作者不詳の愛の歌「S'agapo」。あなたが素晴らしいから愛している、全編「愛している」と歌うロマンティックな曲です。


ここで藤田さんより小さな楽器「バグラマ」の説明がありました。リズムを刻むためのもので、囚人でも隠し持って弾けるような楽器として、小さく作られたのだとか。

ギリシアの演歌「レンベティカ」は時代と共に変わって、今では「ライカ」と呼ばれるようになっていますがアクの強さは残っているそうです。そのライカを続けて2曲。「Thessaloniki」、「Xronia Tora Makria Sou Liono」。


最後の曲は、「Fellah from Alexandria」。黒い瞳をもったエジプト人への恋がテーマです。1930年代の曲を今風にアレンジしての演奏です。通常は太鼓も加わっての演奏だそうです。

アンコール曲は、ディレクターさんのリクエストもあり皆様おなじみの「エーゲ海の真珠」、そしてギリシア舞曲「Siko Horepse Kukuli Mou」の2曲を演奏してくださいました。

弊社会長細田よりご挨拶。「以前、ヨーロッパに行ったときに、ギリシアから来た女性達が歌って踊っていたのを見たことがあり、そのことを懐かしく思い出しながら、コンサートを楽しむことができました」。来月は夏休みをいただき、次回は9月となります。お体をご自愛いただき、また元気にお会いしましょう!