第193回千代田チャリティ・コンサート
今宵、ＪＡＺＺに酔いしれる
時に激しく、時に切ないメローな響き
今年の梅雨は梅雨と言えるのか言えないのか、判然としないまますっきりとしない天候が続いております。当日も蒸し暑い中、たくさんのお客様がお見えになりました。
今回は久しぶりのビッグバンド構成で、大橋美加さんとジャズバンド「松尾明 ＆ テイク・テン・オーケストラ」の皆さんをお招きして本格的なジャズ演奏をお楽しみいただきました。
一流のジャズ・ヴォーカリストと一流のジャズミュージシャンによる共演は、観客であるわたしたちにとっては最高のもてなしとして、まさに「饗宴」と呼べるものでした。大橋美加さんの相変わらずの素晴らしい歌声、そしていつも通りとても丁寧な曲解説。歌を聴きながら知識が増えていくのも楽しみのひとつです。
実は弊社社長細田が社長として迎える最後のコンサートとなりました。
17年間のサポート、ご苦労様でした。来月からは会長細田として、以前にも増してチャリティコンサートに専念していくそうですので、皆様のご支援も何卒よろしくお願い申し上げます。
大橋美加さん、そして松尾明 ＆ テイク・テン・オーケストラの皆さん、ありがとうございました。
フォトレポート
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第193回コンサートのテーマは、「今宵、ＪＡＺＺに酔いしれる。時に激しく、時に切ないメローな響き」。
『昨年、12月にリリースされた大橋美加さんのアルバム「BY SPECIAL REQUEST」を中心に、いつもとは異なる重厚な編成でジャズをお届けします』と司会者より紹介がありました。
松尾明＆テイク・テン・オーケストラの演奏で、2曲続けてデューク・エリントンの「ムード・インディゴ」そして「パリード」を演奏。重厚な編成の演奏で、会場は一気にジャズの世界へ。
大橋美加さん、2010年の秋以来、3年ぶりのご登場です。1曲目は「グリグリいい気味で（Goody Goody）」。「わたしを苦しめた男が今度は別の女性に振られたいい気味だわ」とそんな内容のコミカルな歌です。
ビリー・ホリデイやナット・キング・コールが歌っていた歌。「あなたをこんなに愛している私はなんて罪深いんでしょう」と切ない内容で「Guilty」。※トロンボーン：内田光昭さん。
マリリン・モンローとイブ・モンタンと共演した映画「Let's Make Love」の歌で「My Heart Belongs to Daddy」。※トランペット：伊勢秀一郎さん。
映画「錨をあげて」のなかでフランク・シナトラが弾き語りで歌う「惚れっぽいわたし（I Fall In Love Too Easily）」。※バストロンボーン：西田幹さん。
一部最後の曲。「わたしはあなたの楽園を彷徨って、あなたを探し求めている」という手の届かない人生を想う歌で「Beautiful Love」。
第二部のオープニングは、松尾明とテイク・テン・オーケストラの皆さんによる演奏です。※左から順に ピアノ：二村希一さん、テナーサックス：高橋康廣さん、皆川亨さん。
映画「愚かなるわが心」の主題歌、「My Foolish Heart」。二度と恋なんかするものかと思ったがまた恋をしているという内容です。※ベース：上羽康史さん、ドラムス：松尾明さん。
とても官能的で、あなたと踊っていると身も心も揺さぶられていくという歌「Sway」。※アルトサックス：宮野裕司さん。
「わたしの瞳が濡れているのは涙じゃなくて雨の滴がはいっただけ、あなたをもう愛していないわ」ととても強がりな歌。ナット・キング・コールも歌っていた「Funny」。
「淡い月の光やおしゃべりはいらない、あなたがただ側にいてくれれば」というロマンティックバラード、「The Nearness Of You」。
すべての曲を通していつも丁寧な解説をしてくださる美加さん。お父上の大橋巨泉さん同様、美加さんは英語の訳詞もされているそうで、これまでに30曲ほどジャズの翻訳をしているそうです。
最後の曲は、美加さんの訳詞による日本語と英語の両方で歌います「It's Only A Paper Moon」。
アンコール曲は、ブルースで「All Right O.K. You Win」。会場のお客様全員の手拍子、美加さんのパワフルな歌声、そして松尾明 ＆ テイク・テン・オーケストラの皆さんひとりひとりの演奏がフォーカスされ、最高の盛り上がりを見せました。
