第168回千代田チャリティ・コンサート

菊花の香りに誘われて。小春日やカップルの居る聖橋。

今回は、弊社のチャリティコンサートではおなじみの大橋美加さん(ヴォーカル)をお迎えしてのジャズコンサートとなりました。遠藤征志(ピアノ)さん、上羽康史(ベース)さん、松尾明(ドラムス)さんも参加し、トリオ演奏も披露されました。


大橋美加さんは、ジャズ界のサラブレッドと言われるミュージシャンですが、あらためて歌のうまさに圧倒されたコンサートでした。今秋出された10枚目のアルバム「ソングマニア」からの曲と、後半は映画音楽の主題歌を歌っていただきました。


美加さんは歌の前に、曲の内容を簡潔に説明してくださるので、大変理解が深まりました。また、アルバムタイトルが「ソングマニア」とのことですが、まさにソングマニアならではの歌のうまさ、迫力が伝わってまいりました。皆さんどなたも、美加さんのずば抜けた実力を感じられたのではないでしょうか。


ヴォーカル通でなくても、自然に彼女のヴォーカルに引き込まれ、ジャズの世界に酔いしれた2時間。終わった後も実に心地よいコンサートでした。

 フォトレポート

写真をクリックすると拡大表示されます

第168回コンサートのテーマは、「菊花の香りに誘われて。小春日やカップルの居る聖橋。」。

弊社社長細田より皆様へご挨拶。今回は、皆様からお預かりした篤志の寄付先が決まり、そのことについて説明がありました。

ニューヨーク在住の日本人の精神的問題を支えてきた「日米カウンセリングセンター」に寄附が決まりました。現地の当センターにて、ボランティアで活動をされている市川俊治氏よりご挨拶がありました。

オープニングは、ピアノ、ベース、ドラムのトリオの演奏からスタート。曲は「Time After Time」。

ピアノの遠藤征志さん。'06年単身NYへ渡りHarlemに移り住み、武者修行を経験。帰国後は、ジャンルを超越した若手ピアニスト・作曲家として活躍が期待されています。

ベースの上羽康史さん。大橋美加さんをはじめとする数々のヴォーカリストの伴奏もつとめ、コンサート、ジャズクラブ、レコーディング等でご活躍中です。

ドラムスの松尾 明さん。21歳で渡米し、バークリー音楽院に留学。スタジオミュージシャンとしても多くのレコーディングを手がけ、Big Bandから唄伴までをこなす、幅広いドラミングが高く評価されています。

大橋美加さん登場。今夜は10枚目となるアルバム「SONGMANIA(ソングマニア)」から曲を歌って頂けるとのこと。1曲目は、気軽に恋を楽しもうよ、という「Nice 'N' Easy」。この曲はご自身がDJをしている番組のオープニングにもなったそうです。


2曲目は、チェット・ベーカーの「Let's Get Lost」。二人でどこかに消えちゃおうよ、とそんな歌だそうです。

この曲はベースの上羽さんと二人でレコーディングした「Cry Me A River」。昔、ジュリーロンドンが歌い、女の恨み節とでも言うべき歌だそうです。美加さんの歌は、光が部屋に差し込むように、自然に心に入ってきます。

Swingできる曲、「月光のいたずら」。松尾さんのドラムソロが迫力でした。


1950年代の曲で「My One And Only Love」。ジャズとしては新しい曲と言えるとのこと。美辞麗句を尽くして恋人を讃える歌だそうです。美加さんが、いつも簡潔に歌の解説をしてくださるので、ジャズが初めての人も入りやすいですね。

前半最後は、これもお月様にちなんだ曲で「How High the Moon」。お客様の大きな拍手のうちに前半が終了、後半に向けて期待がふくらみます。

後半のスタートはトリオの演奏から、曲は「ロマンティックじゃない?」。ミュージカル映画"Love Me Tonight"の挿入歌として知られた曲です。

大橋美加さん登場。映画「夜の門」の主題歌となった「枯葉」、続いて「80日間世界一周」の主題歌となった「Along the World」- もう旅には出ない、なぜならあなたの中にわたしの世界を見つけたから- ロマンティックです。

映画「黒いオルフェ」の主題歌「カーニバルの朝」。実にいい曲です。次はライアン&テイタム・オニール親子が共演した「ぺーパームーン」より「It's Only a Paper Moon」- 世の中は偽物ばかりだけど、あなたがわたしを信じてくれたら。

故淀川長治さんが司会を務めていた「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとなっていた「So In Love」。

最後の曲となりました。皆さんにスイングして欲しいということで、お客様全員で手拍子をしながら、ブルースナンバーの「Alright, Okay, You Win」- みんなの勝ちよ、という曲です。皆さんの力強い手拍子で盛り上がりました。

アンコールは、美加さんがDJをされているTFMミュージックバード『美加のNice’N’Easyタイム』のクロージング・テーマとなっているジャズのスタンダードナンバー、「In The Wee Small Hours Of The Morning」です。やさしい曲で心が和みます。

今回は、コンサート終了後にサプライズがありました。弊社社長細田の小学校の同窓でもあるTBSテレビ報道局解説室長でキャスターやコメンテーターとしてご活躍されている杉尾秀哉さんがコンサートに来てくださり、皆さん驚かれていました。