第161回千代田チャリティ・コンサート

あの感動をもう一度

ミュージカル曲に秘められた想い出


今夜はヴォーカルの岡村麻未さん、ヴァイオリンの巻渕麻利子さん、ピアノの桃井聖司さんをお迎えしてのミュージカル演奏です。岡村麻未さんのヴォーカルを中心に皆さんおなじみの曲が披露されました。


歌だけでなく、ミュージカル曲の由来など、蘊蓄とともに実に詳しく解説していただき、皆さんの知識欲も満たされました。このことで、懐かしくおなじみのミュージカルも新鮮に捉えられるようになりました。


劇団四季にも所属されている岡村さんの情感を込めた歌い方と、演技も伴った歌でまさにミュージカルが再現されました。お客様も懐かしい曲を楽しむだけでなく、まさに舞台にいるような錯覚に陥ったのではないでしょうか。「臨場感」ー今回は存分に味わった気分です。


 フォトレポート

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第161回コンサートのテーマは、「あの感動をもう一度。ミュージカル曲に秘められた想い出」です。

芸達者な司会者は本業のためお休みです。本日はいつも丁寧で、蘊蓄に富む解説を行う司会者です。

弊社社長細田敏和より皆様へご挨拶。前回ハイチ地震に義捐金を送りましたが、また続けてチリ地震が起こってしまい、皆様からお寄せ頂いた寄付金に弊社の分も加えて送ることとなりました。皆様ありがとうございます。

コンサートが始まりました。オープニングは、オペラ座の怪人より「スィンク・オブ・ミー」。いきなり声量のある歌声で皆さん驚かれていました。

ヴォーカルの岡村麻未さんは、彩響舎、日生名作劇場・劇団四季作品などのミュージカルやコンサートに出演されています。

ヴァイオリンの巻渕麻利子さん。テレビドラマ『のだめカンタービレ』ではオーケストラメンバーとして出演すると共に演奏指導にかかわりました。

ピアノの桃井聖司さん。作曲家でもあり、これまで数多くの映像作品やゲーム音楽を作曲されています。ヴォーカルの岡村さんをはじめ多くのミュージカル俳優とも共演。

ポギーとベスより、ガーシュインの「サマータイム」。元々オペラであるこの曲をミュージカル風に演奏。オペラとミュージカルの違いを、桃井さんが詳しく説明してくださいました。


マイ・フェア・レディより「踊り明かそう」。舞台ではジュリーアンドリュース、映画ではオードリー・ヘップバーンが主役を演じました。映画のシーンが蘇ってくるようです。

サウンド・オブ・ミュージックより、続けて2曲、「サウンド・オブ・ミュージック」と「私のお気に入り」。「私のお気に入り」では、岡村さん、巻渕さん、桃井さんの好きなモノを歌詞に反映して歌う愉快な試みがありました。

おなじみの曲が続きます。映画のためにミュージカルができた「シェルブールの雨傘」、もしかすると日の目を見なかったかも知れなかった名曲「虹の彼方に(オズの魔法使い)」。丁寧な曲の解説もおかげもあり、皆さん昔のことを思い出されている気がしました。

オズの魔法使いの後日談がミュージカルになったウィキッドより、「ノー・グッド・ディード」、そして一部最後の曲になった音楽劇・銀河鉄道の夜より、「夜空に輝く星たちよ」。劇団四季に所属しているボーカルの岡村さんが情感を込めて歌います。

二部では衣装を替えての登場。1曲目はミュージカル李香蘭より、「蘇州夜曲」です。

原作・西原理恵子さん、ピアノの桃井さんが脚本と音楽を担当したミュージカル「うつくしい のはら」を演奏。不思議な結末のある戦争と平和のミュージカルです。岡村麻未さんが見事に臨場感のある「ミュージカル」を演じます。

ディズニー映画・ポカホンタスより、「カラー・オブ・ザ・ウィンド」。ポカホンタスは実在の人物がモデルとのことでした。

巻渕麻利子さんも見事なヴァイオリン演奏で光っていました。

はじめに曲があってミュージカルが生まれた「雨に唄えば」。ジーンケリーで有名なミュージカルですね。

キャッツより「メモリー」、エビータより「アルゼンチンよ泣かないで」と続き、最後はジュディ・ガーランド主演で映画にもなったガール・クレイジーより、ブロードウェイらしい賑やかな曲「アイ・ガット・リズム」です。

お客様の鳴り止まぬ拍手に応えてのアンコール。雰囲気は一転して癒しの曲「アメージング・グレース」で締めとなりました。臨場感あるミュージカルで心に残るコンサートとなりました。