第155回千代田チャリティ・コンサート

響きのある風景

素直な心情とシニカルな感情


今宵は前半がカンツォーネ、後半がシャンソンとタンゴという構成で、声楽家の渡邊一真さん(Kazzmaさん)、ギタリストの福島久雄さん、2月のコンサートでもご出演頂いたピアノの渡辺愛さんをお迎えしました。演奏中はKazzmaさんが司会を兼ね、元気いっぱい、旺盛なサービス精神、そして何よりそのパワフルな歌声が印象的でした。
また、福島久雄さんと渡辺愛さんによるギターとピアノのインストルメンタルもあり、趣向を凝らした構成も秀逸でした。コンサート終了後の、弊社細田社長の「癒されました」という言葉に皆さんの感想も集約されていたのではないでしょうか。


 フォトレポート

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今回のコンサートのテーマは、「響きのある風景。素直な心情とシニカルな感情。」です。

千代田テクノルのパバロッティこと司会者がオーソレミオを歌いながら登場。この日のためにひそかに?生やし続けたヒゲがやっと報われました。サービス精神旺盛な司会者ぶりにお客様も拍手です。

皆様へ弊社役員から就任の挨拶がありました。『コンサートが今後も続けられるよう一丸となって頑張りますのでよろしくお願い申し上げます』。気合いが入ってます。

さて、皆さんお待ちかねのコンサートが始まりました。ボーカルKazzmaさんの明るい笑顔と声量のある歌声で、曲は「al di la」です。コンサート前半はカンツォーネとなります。登場されるとき弊社司会者にも拍手してくださる優しいかたです。

Kazzmaさんは明るく巧みな話術で一気に皆さんを自分の世界に取り込んでしまいました。その明るさに早くも癒しの予感が・・・

2曲目は某ビールのCMでも有名な「Volare」。福島久雄さんのギターが優しい音色でとてもイイ雰囲気を出しています。歌詞は途中から日本語になり、Kazzmaさんの伸びのある声が心地よい。

ピアノは2月のコンサートの時にもご出演頂いた渡辺愛さん。留学中のパリから帰国されて早々の演奏となりました。

3曲目は、新鮮さを取り戻そうよという「come prima」。ギターにはディストーションがかかり音色に艶があります。Kazzmaさんは本当に楽しそうに歌いますね。


4曲目は、インストルメンタルで「o sole mio」。ナポリの情景をイメージさせるような、また哀愁を感じさせるとても心地よい演奏でした。演奏後、盛大な拍手が送られました。

Kazzmaさんのお母様は教師だったそうですが、レコードを聴いては歌い踊る大変愉快な方で、その影響を受けて歌手になられたそうです。そんな愉快なエピソードを交えながら、5曲目はプレスリーでも有名な「この胸のときめきを」をカンツォーネで歌います。

Kazzmaさんが素早くドレスアップした後は、「君に涙とほほえみを」と加山雄三で有名な「君といつまでも」。これで一部は終了です。

後半はシャンソン、タンゴ。エディット・ピアフの「la vien rose」と「愛の賛歌」を熱唱。愛の賛歌は飛行機事故で亡くなった恋人を想って生まれた曲で、日本語の歌詞で情感込めて歌い上げてくださいました。お客様も引き込まれるようにジッと聴き入っていました。

Kazzmaさんはチャリティコンサートのことを随分気遣っておられるようで、どうにか皆さんを楽しませようと一生懸命です。エンジョイしてます。感謝です。自分たちがいつも演奏しているタンゴで「カミニート(小径)」などを歌われました。

渡辺愛さん、再登場。ピアノとギターのインストルメンタルが2曲続きます。フランスの曲で「わたし待つわ」、ジプシーの曲で「マイナースイング」。演奏後、大きな拍手が湧きおこりました。

福島久雄さんは、ギターで実に多彩な音色を奏でます。ギター好きにはたまらない演奏です。

再びKazzmaさん登場。「群衆」という曲に続いて、ラストは「失われた小鳥たち」を迫力の声量で歌い上げます。そして、アンコールは世界でも最も有名な曲、「My Way」をスペイン語で歌って幕を閉じました。拍手が鳴り止みません。