第150回千代田チャリティ・コンサート

淡き光に惑わされて

情熱あふれるタンゴ


西川 幾子さん(ピアノ)、人見 遼さん(チェロ)、白澤 美佳さん(ヴァイオリン)をお迎えしてタンゴを中心に演奏していただきました。
熱いタンゴ、軽快なタンゴ、思わず聴き入るクラシック、と心が熱くなったり、鎮まったり。たっぷり音楽を堪能できたと満足して言える楽しい時間を過ごせました。西川さんのユーモラスかつ蘊蓄のある司会ぶりも秀逸。西川さん、人見さん、白澤さんに感謝!

 フォトレポート

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今回のコンサートのテーマは、「淡き光に惑わされて。情熱あふれるタンゴ」。

司会者よりアルゼンチンタンゴ、コンチネンタルタンゴの歴史的由来について説明がありました。

ピアノの西川幾子さんが観客の皆さんをなごませながら、タンゴについてわかりやすい解説をされました。うち解ける雰囲気作りの大変お上手な司会ぶりです。

なじみのある有名な曲、ジェラシー。一気に皆さんが惹きつけられました。西川さんによれば、日本の演歌とタンゴの違いは、タンゴの場合は女が男を捨てる歌が多い、ここがポイント!とのことでした(笑)。

ラ・クンパルシータ。いまも世界のどこかで必ず演奏されていると言われるほどポピュラーなタンゴ。

バンドネオンと言われるタンゴには欠かせないドイツ発祥の手持ちオルガンの説明。演奏の合間の西川さんのお話が、演奏への知的好奇心もかき立てます。

タンゴから一転して、白澤さんのソロでヴァイオリンの名曲「タイスの瞑想曲」を演奏。あたかも生き血を吸い取られるような演奏になる、とは白澤さんのコメントでした。

続けて、超絶技巧を要するハンガリーのジプシーダンス「チャルダッシュ」を白澤さんのソロで演奏。白澤さんはとても楽しい方で、タンゴのような熱いものが「好物」だそうです。

タンゴの原型とされるヴィゼー作曲による「真珠採りのうた」を、人見さんのチェロでソロ演奏。

西川さんの巧みな司会で、出演者の個性が浮き彫りになります。ユーモラスで出演者もお客様も笑いの渦でした。

リベルタンゴ。西川さん、人見さん、白澤さん、3者の演奏が熱い。斬新で、自由で、アドリブ感のある演奏が見事にひとつに溶け合っている、そんな感じでした。

バッハのプレリュード。熱いタンゴから一転、人見さんのチェロソロ。熱くなった心が鎮まり、チェロの美しい音色が心地よい。弊社のロビーは、とてもチェロを弾きやすいと気に入ってくださいました。

アンコール。最後はタンゴ「奥様お手をどうぞ」でシメ。

コンサート終了後の細田社長。「あっという間で、夢のようでした」との感想。皆さんのお気持ちを物語るかのような笑顔でした。素晴らしいコンサートでした。