第149回千代田チャリティ・コンサート

ひかえめな美しさに酔う

シクラメンの香りを漂わせて


ピアニスト塩野衛子さんに現代音楽を演奏していただきました。とかく「難解」なイメージが湧きやすい現代音楽ですが、新たな音楽の可能性を感じさせる素晴らしい演奏でした。また、作曲家で、同志社女子大学教授でもいらっしゃいます成田和子さんが現代音楽の系譜をわかりやすく解説してくださいました。

 フォトレポート

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今回のコンサートのテーマは、「ひかえめな美しさに酔う。シクラメンの香りを漂わせて」。

司会者よりピアニスト塩野衛子さん、解説の成田和子さんらの紹介がありました。

弊社社長細田より挨拶。

ショパンのマズルカ作品59の演奏です。もっとも有名で美しいと言われる3曲をエキエル版で演奏していただきました。

続いてドビュッシーの喜びの島。1904年に作曲された華やかな色彩感あふれる作品とのこと。

きわめて高度な技巧が求められるラフマニノフの「楽興の時 作品 16より、第1、3、4番」を演奏。一般の方にも塩野さんのレベルの高さが伝わってきました。「凄い!」という声が聞かれました。

前半が終了し、休憩の後、日本初演となる「ドゥニ・デュフールのノワール」が演奏されます。ノワール(黒)は曲全体を通して、極限の鬱を表しているそうです。難しい...。

現代音楽の作曲家で同志社女子大学教授の成田和子さんの解説。現代音楽を歴史から紐解いてくださいました。テクノロジーの進歩が現代音楽に果たす役割は大変大きいようです。

成田和子さん作曲の「ピアノと電子音のためのパ・ドゥー・ドゥー」を演奏。音楽に対する認識を拡げてくれるような楽曲です。

パリに留学中で一時帰国中の渡辺愛さん(作曲家)が電子音のパートを担当してくださいました。

現代音楽が演奏された後、アンコールではドビュッシーの月の光が演奏されました。なじみのある楽曲のせいかみなさん和んでおられました。