次回 第230回千代田チャリティ・コンサートのお知らせ

溢れる才能に出会う瞬間(とき)

若き芸術家たちの競演に酔う





 拝啓 10月半ばを過ぎたころから一気に秋の気配が訪れ、ここ数日は一日の気温差がとても大きく、標高の高いところでは霜が降りる日もありました。北海道からは雪の便りも聞こえてきて、いよいよあちらこちらで紅葉が始まる季節となりました。空気が澄みわたり空の青さもひときわ深く、読書、芸術、行楽の秋の到来です。皆さまには十分ご自愛いただき、秋を満喫していただきたいと思います。

 さて、第230回のコンサートは、すっかり恒例となりました「国際音楽祭ヤング・プラハ」に出演された若き音楽家の皆さんにご登場いただきます。音楽祭は今年で第25回目を迎えました。毎年11月にチェコ大使館で御礼のコンサートが催されるのですが、今年は会場を浜離宮朝日ホールに移して、11月16日(水)に盛大に開催されます。当チャリティ・コンサートにはその翌日にご登場いただきますので、おそらく前日の興奮冷めやらぬ熱いコンサートになると今から期待が膨らみます。さらに今回はご出演者のお一人であるピアノの阪田知樹さんが作曲したオーボエの曲を、当コンサートで初演されると伺っており、こちらも期待が高まります。

 この若きヴィルティオーゾの競演を実現してくださった国際音楽祭ヤング・プラハ事務局並びに関係者各位に最大限の感謝の意を表しつつ、ご来場の皆さまと一緒に至福の時を過ごせる幸せを噛みしめながら当日を待ちたいと思います。どうぞお楽しみに。

日 時

平成28年11月17日(木)
17:30開場
18:00開演

会 場

千代田御茶ノ水ビル
1階エントランスホール
東京都文京区湯島1-7-12

出演者


ヨハネス グロッソさん
(オーボエ)
ミロスラフ セケラさん

(ピアノ)
阪田 知樹さん(ピアノ)

お問い合わせ先

千代田チャリティ・コンサート事務局

Tel:03-3816-5241 Fax:03-5803-4870
LinkIconメールでのお問い合わせ

お申し込み方法


郵送にて同封しました申し込み用の“往復はがき”に参加・不参加を明記の上、平成28年11月7日(月)までに到着するように投函して下さい。 
抽選により80名様に限らせていただきますのでご了承ください。
その結果につきましては、事務局より“はがき”でお知らせいたします。

出演者プロフィール

ヨハネス・グロッソ (Johannes Grosso) |オーボエ



フランクフルトオペラ管弦楽団首席オーボエ奏者。スイスロマンド管弦楽団首席奏者の試用期間でもある。これまでにゲヴァントハウス管弦楽団、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団団員を務めた。

リオン国立高等音楽院 Jean Louis CapezzaliとJerôme- Guichardのクラスを一等賞で卒業。アーティスト資格を取得。クロ・ヴァージョ・ファンデーションより‘才能あるヤングミュージシャン’として奨学金を受ける。

2014年プラハの春国際コンクールにて優勝。それ以前にすでにフランスオーボエ協会コンクール、第5回国際Giuseppe Tomassini コンクール、アジアダブルリード協会コンクールにおいて優勝。国際リードソサエティーによるGillet-Fox コンクールにおいて第2位。

Schleswig-Holstein Festival Orchestra, the Prague Chamber Orchestra, the CzechRadio Orchestra 他数々のオーケストラと共演。パリのsalle Gaveau やプラハ・ドヴォジャークホールなどでソリストとして演奏する。ヨーロッパ室内管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団などに定期的に客演首席奏者として招かれている。



ミロスラフ・セケラ (MiroslavSekera) |ピアノ



3歳の時、著名な音楽家ズデナ・ヤンジュロヴァー氏が彼の非凡な才能を見出し音楽教育受け持つ。12歳までにピアノとヴァイオリン両楽器において基礎教育課程を修了。フォルマン監督による映画「アマデウス」にローマ法王の前でヴァイオリンとピアノ両方を奏でる天才モーツアルトの少年役として出演。

プラハ・ヴォルシルスカー音楽学校を卒業後、ピアノ科の学生としてプラハ音楽院に入学、E.ボグニオヴァー氏とM.バリー氏に師事。プラハ芸術大学にてM.ランゲル氏に師事、1999年に卒業。マリアーンスケー・ラーゼニェのショパンコンクール、プラハ芸術大学コンクール(ヤマハ奨学金付き)、オーストリア・ポルトシャウのJ.ブラームス国際コンクールにて優勝。チェコ音楽基金の支援を受け、マルチソニックのためにJ.ブラームス、D.スカルラッティとM.モシュコフスキーの作品をCDに収録。これらの成功からウィーンのWien Konzerthaus,Musikverein、ワシントンのThe Kennedy Centerなど、世界各国の有名舞台でソロイストまたは室内奏者として活躍。

J.シュパチェック(ヴァイオリン)、D.ペツコヴァー(メゾソプラノ)、元ベルリン・フィルハルモニーの首席ホルン奏者で世界的に評価されるR.バボラークと室内共演している。
また、FOK交響楽団、プラハ・フィルハルモニー等にゲスト演奏者として共演。チェコ放送局でも定期的に出場している。




阪田知樹 (TomokiSakata) |ピアノ



2016年第14回フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ブダペスト)にて審査員満場一致の優勝、併せて6つの特別賞。

東京藝術大学在学中の19歳にて、第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて最年少入賞。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校在学中に、巨匠イヴァン・モラヴェッツ氏より高い評価を受けイヴァン・モラヴェッツ賞、第35回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、及び聴衆賞等5つの特別賞。

ハノーファー音楽演劇メディア大学首席卒業、現在、同大学修士課程に在籍。 ヴラディーミル・ヴァ―レック、レナード・スラットキン他諸氏指揮のもと、チェコ国立交響楽団、フォートワース交響楽団他と共演。

第22回、25回国際音楽祭ヤング・プラハ、第39回ヤナーチェク国際音楽祭等、国際音楽祭への出演多数。2015年デビューCDをリリース。西川秀人、渡辺健二、パウル・バドゥラ=スコダ、アリエ・ヴァルディの各氏に師事。