第210回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
初春を祝う弦楽合奏アラカルト
四本の楽器が織りなす名曲たち
拝啓 12月に入り日本列島各地は記録的な積雪に見舞われ、何日にもわたる地区の孤立や停電、吹雪・凍結などの影響による交通事故、といった報道が毎日のように流れています。特に「お年寄りが雪下ろし中に転落・死亡」というニュースには心が痛みます。地方の過疎化や少子高齢化社会の犠牲、とは言い過ぎでしょうか。いずれにしても被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げるとともに、これから迎える年末年始は晴れやかな気分で過ごせることを願っております。
さて第210回のコンサートは、新年にふさわしく弦楽四重奏をお楽しみいただきます。ご出演いただく方のうち、お二人はヴァイオリンとヴィオラの両方を弾かれるとのこと。一般的な弦楽器の中では一番小型のヴァイオリンは、ほんの僅かなポジションのずれで音程が乱れてしまう繊細な楽器です。この楽器を弾きこなすだけでも大変だと思うのですが、大きさの異なるヴィオラも弾きこなすというのですから、さぞかし難しいのでは?と思うのは浅はかな素人考えでしょうか。
それはさておき、今回お届けする楽曲は「弦楽四重奏による名曲アラカルト」とだけお聞きしているので、どんな曲を聴かせていただけるかは当日のお楽しみです。
日 時平成27年1月21日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者:加藤 美菜子さん|ヴァイオリン・ヴィオラ |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
加藤美菜子 (ヴァイオリン・ヴィオラ)
東京音楽大学卒業、同大学院修了。ヴァイオリンを山崎好江、三戸泰雄に、室内楽を横山俊朗、浦川宜也、堀了介、故・鷹栖光昭の各氏に師事する。
2005年ザルツブルグでのモーツァルテウム・サマーアカデミーにて、ライナー・シュミットに師事。また2013年、2014年とフランスにてChristophe Quatremer氏の夏季マスタークラスを受講。
弦楽アンサンブル「まちかど室内楽団」コンサートマスターとして地元埼玉県を中心に演奏活動を行うほか、現代作曲家の新作初演やライブ等様々な活動を行っている。また、ピアノトリオ「浅間山重奏」としても2014年軽井沢大賀ホールで演奏会を行い、長野県を中心に活動中。
クロスオーバーバンド『Blue☆Rose』のアルバムに参加、絶賛発売中。フランスのFugato academy festival 2013にてヴァイオリン部門第3位入賞。
東京室内管弦楽団ヴァイオリン奏者。
水野由佳 (ヴァイオリン)
3歳よりヴァイオリンを始める。
東京音楽大学付属高等学校を経て、同大学器楽科卒業。
在学中、東京音楽大学シンフォニーオーケストラヨーロッパ演奏旅行に参加。卒業後、東京音楽大学校友会埼玉県支部新人演奏会に推薦され出演。
現在はオーケストラや室内楽、ブライダル等での演奏活動の他、都内の音楽教室にて後進の指導にあたっている。
これまでにヴァイオリンを二村英之、瀬戸瑤子の各氏に、室内楽を堀了介、東彩子、瀬戸瑤子、佐藤良彦の各氏に師事。
迫田圭 (ヴァイオリン・ヴィオラ)
東京音楽大学大学院に給費奨学金を得て入学、卒業。在学中、東京音楽大学シンフォニーオーケストラにてコンサートマスターを務める。
また、学内オーディション合格者によるソロ・室内楽定期演奏会の室内楽部門にてヴァイオリン、ヴィオラ共に選出され参加する。
現代音楽の演奏を主とし結成されたロリエ弦楽四重奏団の一員として精力的に単独公演を行い、また、個人としても若手作曲家の新作初演にも数多く携わっている。同四重奏団にてプロジェクトQ第10章に参加、またアルデッティ弦楽四重奏団などの世界的なカルテットのレッスンを受ける。
一方、作曲活動もしており在学中、学内オーディションの作曲部門に合格、自作がトッパンホールにて演奏される。また近年、株式会社りすの書房直営のレーベルVersemacher Editionの代表を務め、自作を含めた数多くの音楽作品を世に送り出している。
染谷春菜 (チェロ)
栃木県鹿沼市出身。
幼少よりピアノを、13歳よりチェロを始める。桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。
クールシュベール国際音楽セミナー、いしかわミュージックアカデミー、パシフィック・ミュージック・フェスティバルをはじめ、各地のセミナーや音楽祭に参加。
2013年より、地元鹿沼市にて、「Cafe de クラシック」と題した、室内楽シリーズをスタート。
現在、ソロや室内楽、オーケストラ等で演奏活動を行うほか、後進の指導にもあたる。
MCFオーケストラチェロ奏者。エンゼルミュージックチェロ講師。
これまでにチェロを、土山如之、宮田豊、倉田澄子、毛利伯郎の各氏に、室内楽を藤井一興、藤原浜雄、堤剛、毛利伯郎の各氏に師事。