第220回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
ラグタイム コンサート
ラグタイムとサティ —- 現代のポピュラーミュージックの源泉
拝啓 今年の秋は例年に比べると気温が高めだったようで、少し冷え込んできたなと感じたときも、天気予報では「これでようやく平年並み」などと伝えていたのですが、それもつかの間、11月の終わりになって北海道はこの季節では数十年ぶりとなる大雪に見舞われました。どうやら北国には一気に冬将軍が近づいて来たようです。一方、東京近郊の公園ではイチョウが色づいてきましたし、少し標高が高いところや西日本では紅葉が見ごろを迎えています。本格的な冬の訪れを前に、ゆく秋を惜しみつつ行楽にお出かけになっては如何でしょうか。
さて、第220回のコンサートは、プロフィールでご紹介したように、プロデューサーであり、作曲家であり、作詞家であり、編曲家でありと、音楽界で多彩な才能を発揮されているピアニストの大野恭史さんをお招きし、今回は20世紀初頭にアメリカで流行ったラグタイムという様式の音楽と同時期にフランスで活躍したサティの音楽をお届けします。
ラグタイムはジャズの前身であり、アフリカの音楽と西洋音楽の融合から生まれた音楽で、これが現代のブルース、ブギウギ、そして最終的にはロックへと変遷していきます。一方サティは「家具の音楽」という現代でいうBGMの源泉となる音楽を唱えそれが現代のヒーリングミュージック、ニューエージミュージックとなり、ミニマリズムという現代の語法の源泉となっています。現代のロック音楽、ポップスは実はこの両者の融合によってできており、この2つの音楽なしにはありえなかったといっても過言ではありません。今回はリラックスしながら両者の曲によっていかに現代の音楽にまで変遷していったかを実感していただきます。どうぞお楽しみに。
日 時平成27年12月16日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者
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お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
大野 恭史(おおの きょうじ)
PRODUCER、作曲、作詞、編曲、ピアニスト、キーボード奏者。
成蹊大学の工学部卒業、在学中からジャズやロックバンドの活動を行う。
作曲理論を青島広志氏、ピアノを小谷彩子氏に師事。
1989年から93年にかけて、ビクターからヒーリング音楽のシリーズ“サイコジェネシス(後にマインドコントロールミュージック)”を発表し、当時20万枚を超えるセールスを記録。
1996年、98年にゲーム“リトルラバース、1999年に映画”戦慄の閉鎖病棟、2003年にドラマ“君にしか聞こえない‐Calling you”、2004年にアーケードゲーム“機動戦士ガンダムG‐BOS”等の音楽を担当。
2006年には21年ぶりに復活するリリーズのアルバムや、“Fantastic Forest”コンサートの編曲を担当。
2007年、国内外の映画祭で受賞した「俺たちの世界」(中島良監督−渋谷ユーロスペース他2館で公開)の音楽を担当。
2011年、NHK Eテレ 「シャキーン」では音の新コーナー「耳を澄まそう」をプロデュース。
事務所兼スタジオ
〒206‐0013 東京都多摩市桜ヶ丘1-38-5
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