第217回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
トロンボーン 幸せを紡ぐ音
当たり前にある幸せな人生に感謝を込めて
拝啓 今年の夏はエルニーニョの影響で「冷夏になるのでは」と予想されていましたが、結果はまったく逆になり、各地で記録破りの猛暑日が続きました。ここにきてようやく最高気温が30度を下回る日もありますが、今夏熱中症で救急搬送された方は1万人を優に超え、また不幸にも命を落とされた方も30人を超えました。一昔前には熱中症という言葉さえ使われることはなかったですし、これほどの患者数にはならなかったと思いますが、いずれにしましても皆さまにはご自愛いただきたいと思います。
さて、第217回のコンサートは、昨年5月(第203回)にご出演いただいた日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者の藤原功次郎さんとピアニストの原田恭子さんに再びご登場いただきます。お気づきかもしれませんが、藤原功次郎さんは当コンサートの常連のお客様でもあり、毎回会場の後ろの方で熱心に鑑賞されています。
今回のご出演にあたり、藤原さんから次のようなメッセージをいただきました。「自分自身、健康でいる事、音楽を演奏する事、一緒に演奏出来る仲間がいる事、そしてその音楽を皆さんに聴いていただける事、当たり前の幸せだと思います。今こうやって自分自身にある当たり前の幸せをあらためて感じていただき、楽しんでいただけたら…!」
毎回熱い演奏を聴かせていただける藤原さんの演奏に今から胸が高鳴ります。どうぞお楽しみに。
日 時平成27年9月16日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者:藤原 功次郎さん (トロンボーン) |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
藤原功次郎 (トロンボーン)
幼少の頃より、作曲・ピアノを始め、15歳よりトロンボーンを始める。
兵庫県立西宮高校音楽科卒業。東京藝術大学でアカンサス音楽賞を受賞し、首席で卒業後、京都ノートルダム女学院常勤教員を経て、現在、日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者。Brass Ensemble ZEROメンバー。
国内オーケストラ客演の他、ウィーン交響楽団首席奏者など海外のオーケストラワークをこなす。またTV朝日題名のない音楽会『なんてったってトロンボーン』メインコメンテーター出演など、その馴染みやすいキャラクターと雰囲気で、幅広い層に支持を集める。
また学生の頃より数々のコンクールを制覇。第7回KOBE国際学生コンクール最優秀賞、第9回日本トロンボーンコンペティション第2位、第12回日本クラシック音楽コンクール第1位、第10回松方ホール音楽賞大賞、第6回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞。
ININTERMUSICA INTERNATIONALER SOLISTEN WETTBEWERB 2012(ウィーン)で、アジア人初の国際コンクール優勝者となり、オーストリアの名誉市民称号を授与される。
これまでに、兵庫県知事賞、兵庫県教育委員長賞(ゆずりは賞)、松方ホール音楽賞、クラシック音楽協会優秀指導者賞、Goldene Dohle勲章受賞。
映画・TVドラマ・アニメのレコーディングではNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の全てのトロンボーンの音のレコーディング、映画『SP』、『ガンダムGのレコンギスタ』『ジョジョの奇妙な冒険』『亜人』幅広くレコーディング。
2013年、自身の初のデビューCD『花と風と功次郎と〜トロンボーン作品集』をオクタヴィアレコードよりリリース。
オーケストラ共演は、芸大フィル、東フィル、都響、日本フィル、INTER MUSICA orchestra とソリストとして、小林研一郎、松尾葉子、渡邊一正、梅田俊明、飯森範親、藤岡幸夫、Gerhard Wernerらの指揮者と実に幅広い。また、ピアニスト・作曲家としても活動。
韓国釜山マル国際音楽祭でのオープニングテーマを作曲するなどマルチに活動。また国際舞台では、オーストリア国際原子力機関IAEAにて日本人で初めてソロリサイタルを開催するなど、活動の幅を世界にも広げ、今後の活躍がもっとも注目される音楽家である。
トロンボーンをアンドレイ・スミノフ(マリインスキー歌劇場ソロトロンボーン)、ジル・ミリエール(パリ国立高等音楽院教授)、山下浩生、伊藤清、中川英二郎、山本浩一郎、秋山鴻市、古賀慎治の各師に師事。
原田恭子 (ピアノ)
東京芸術大学付属高校を経て、同大学器楽科ピアノ専攻卒業。2001年、同大学大学院修士課程 器楽科室内楽専攻修了。同年、プラハ芸術大学(AMU)に留学。
第9回日本室内楽コンクール第3位。併せてヤマハ株式会社、音楽之友社より奨励賞受賞。第5回国際ピアノデュオコンクールにてディプロマ賞受賞。同年、第1回日本アンサンブルコンクール最高位、優秀演奏者賞受賞。
2002年第41回ベートーヴェン国際コンクール(チェコ・Hradec)ヴァイオリン部門において最優秀伴奏賞、並びにベートーヴェン・ソナタ賞、並びにマルティヌー・ソナタ賞を受賞。
これまでに国内外の主要オーケストラとのメンバーとの室内楽をはじめ、著名演奏家との共演多数。また国内外のコンクールをはじめ、講習会等の公式伴奏者、2003年より3年間、東京藝術大学音楽学部非常勤講師弦楽器科伴奏助手を務める。
主に室内楽ピアニストとして国内外で意欲的な活動を行い、器楽曲においては幅広いレパートリーを持つ。これまでに、ピアノをM・ラプシャンスキー、坪田昭三、渡邊健二の各氏に、室内楽をI・シュトラウス、J・ハーラ、松原勝也の各氏に師事。また、ピアノデュオを角野裕氏に師事。