第212回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
ジャズのデュオに酔いしれる
温かくも奔放なソリストに深く寄り添う
拝啓 2月の前半は強烈な寒波が日本列島めがけて押し寄せてきましたが、ようやく日中の日差しにも春の兆しが感じられるようになりました。そろそろ花粉の脅威に備えなければならないようです。とはいえ関東地方では春先に大雪が降ることも多くあり、三寒四温の言葉が聞かれるのはもう少し先のことになりそうです。
さて第212回のコンサートは、昨年10月以来となるジャズをお届けします。しかも当コンサートでは初の組み合わせとなる、トロンボーンとギターによるデュオでお楽しみいただきます。トロンボーンといえば、オーケストラでの重厚なコラール、あるいはマーチングバンドの花形、というイメージではないかと思います。事実、厚みのある豊かな温もり、逆に独特の哀愁に満ちた翳り、といった表現力が魅力なのですが、ジャズプレイにおいてはそれに加えてアレンジの感性と、たくさんの倍音が絡み合う高音域を吹ききるテクニックが求められます。このジャズトロンボーンをギター1本でフォローしようというのですから、想像するだけで気が遠くなりそうです。
何はともあれ、お二人の演奏を聴いてみてください。水鳥の優雅さは水中の足の動きに支えられているごとく、見えない部分での駆け引きがきっと隠されているに違いないのです。私たちは当日の演奏会でそれを感じ取れるでしょうか。さあ、夢の宝さがしに出かけましょう。
日 時平成27年3月18日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者:深田 悟さん |トロンボーン |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
深田 悟 (トロンボーン)
石川県出身。大学卒業後上京、都内のライブハウスやパブなどのバンドに飛び入りし、活動の場を広げる。
1983年1月にビッグバンド『高橋達也と東京ユニオン』に入団。1989年の6月に退団するまで、同バンドメンバーとして、サミー・デイビス・ジュニア、ジョー・ウィリアムズ他、様々な内外ミュージシャンと共演。
近年は、ギターやピアノとのデュオや、ヴォーカルを加えたトリオで、スタンダード・ジャズやオリジナル曲の演奏を中心として活動。トロンボーンの暖かみある音色を生かしつつ、キレのあるプレイを目指している。
志賀 由美子 (ギター)
東京都出身。
13歳の頃、兄の影響でギターを始める。大学卒業後数年間、会社員生活を経験するが、突然ギターを再開し音楽の道を目指す。
1998年、ギブソンジャズギターコンテストにて、最優秀ギタリストを受賞、東京近郊のライブハウス・レストラン・ホテルなどで演奏活動を始める。
現在はガットギターを多く使用、その音色の魅力と可能性を追求し、ソロ演奏も積極的に行っている。
ジャズギターは潮先郁男氏・廣木光一氏に師事。