第214回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
初夏の風に誘われて
湯島で出会う古典派・ロマン派・国民楽派の名曲たち
拝啓 わずか3週間前の4月8日、東京では5年ぶりに4月の雪が降りました。都心ではすでに葉桜でしたが、近郊では名残の一片(ひとひら)に雪化粧という、少し変わった風情が見られました。そして今、街路や公園に目を移せばツツジが花盛りです。イチョウや紫陽花の葉もだんだん大きくなってきました。季節の移ろいの中に新たな命の息吹を目の当たりにするこの季節は、何とは知れず体の底から力が湧いてくるように感じます。
さて第214回のコンサートは、ピアニストの吉武瑞枝さんをお招きし、クラッシックの歴史に燦然と名を遺した作曲家たちの珠玉のピアノ曲をお届けします。世の中には本当に数多くのピアノ曲があります。その中には最初から最後まで全部知っている有名な曲もあると思いますが、一部のフレーズだけであっても、誰もが一度は耳にしたことのあるお馴染みのメロディなどは、毎日のようにどこからか聞こえてきます。
こうした「あ、聴いたことがある」といったものは、実はあるピアノ曲集の中の1曲だったりします。今回のコンサートではいくつかの小品をお届けするのとあわせて、幾多の名曲の中から選りすぐりのものを全曲弾いていただこうと企画いたしました。コンサートホールで行われるピアノリサイタル以外では、なかなか生演奏で全曲聴く機会は少ないと思いますので、クラシック好き、ピアノ好きの方には必聴のコンサートになるような予感がします。どうぞお楽しみに。
日 時平成27年5月20日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者:吉武瑞枝(ピアノ) |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
吉武瑞枝 (ピアノ)
桐朋学園大学、ドイツ国立フライブルク音楽大学卒業。
ドイツ音楽の伝統を継承している巨匠、フリードリッヒ・W・シュヌア氏によるマスタークラスを2001年より毎年受講し、2005年に渡独。ブラームスの所縁のある地デトモルトと、モーツァルトに所縁のある地マンハイムにて同氏のもとで研鑽を積んだ後、フライブルク音楽大学に於いて現代音楽作曲家でもあるG.ミショリー氏のもとで学び2008年ディプロム課程修了。
シューマン、ブラームスなどドイツロマン派を始めとし、バルトーク、グリーグなど国民楽派の作品などもレパートリーとして手掛ける。
国際芸術連盟、全日本演奏家協会各オーディション合格を皮切りに、ソロや室内楽の演奏会に多く出演し、シュヌア氏によるマスタークラス修了演奏会に毎年出演。
2009年9月に松尾ホール、2012年2月に光が丘美術館にてソロリサイタルを行う。
これまでにソロを熊谷洋、二宮裕子、石田多紀乃、フリードリッヒ・W・シュヌア、G.ミショリー、福井博子の各氏に師事。室内楽を四戸世紀、藤井一興、二宮和子、S.アルテンブルガーの各氏に師事。