第175回千代田チャリティ・コンサート

懐かしのスクリーンミュージックにしっとり揺れる
一台のピアノが奏でる大人の情感

晩秋の寒さが実感される今宵は、ピアノと弾き語りの太田祐子さんをお迎えしてスクリーンミュージックのスタンダードナンバーを数多く披露していただきました。


太田さんはピアノと声楽を学ばれたせいか、双方の高いレベルの技術が見事に調和し、たった一人で演奏し歌っているとは思えない豊かな情感と音楽空間が拡がっていくようでした。太田さんに歌いまた演奏していただいた曲は、全部で26曲にもおよび、これほど多くの曲を披露していただくのもめずらしいのではないでしょうか。それだけ力と心のこもった歌と演奏をしてくださったことに感謝します。


選曲についても弊社社長細田の好きな曲を採り上げたり、関係者やファンの方への気遣いもされるなど、随所に思いやりが感ぜられ少々寒い一日ではありましたが心温まるコンサートでした。音楽は歌う人、演奏する人の人柄も反映する総合芸術かもしれません。太田祐子さん、素晴らしい歌と演奏、そして温かさをありがとうございました。

 フォトレポート

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第175回コンサートのテーマは、「懐かしのスクリーンミュージックにしっとり揺れる。一台のピアノが奏でる大人の情感」。

本日はいつもの司会者が副業(?)で出張中。代わりに別の者が担当致しました。きまじめさでは本業の司会者を上回ります?。

太田祐子さんさんご登場。オープニングは映画「To Love Again(愛情物語)」の主題歌。ショパンの「夜想曲」をアレンジした曲です(ピアノソロ)。

スクリーンミュージックのオンパレードが始まります。映画「追憶」のテーマから、弾き語りで「The Way We Were」。そして映画「ティファニーで朝食を」から「Moon River」。

映画「ゴースト/ニューヨークの幻」から「Unchained Melody」。太田さんはこの曲を聴いて、涙が出たことがあるとか。これは映画も歌も確かに感動的でした。続いて、ピアノソロで映画「ひまわり」の主題歌、太田さんご自身はこの映画を見たことがないとか。

太田さんご自身の気持ちをほぐす意味も込めて「ケ・セラ・セラ(なるようになるさ)」。そして加藤登紀子さんの歌でも知られるラトビアの歌「百万本のバラ」を日本語で歌います。おなじみのスタンダードナンバーが続き、お客様も大分リラックスされてきたようです。

シャンソンの名曲「愛の賛歌」。これで絶唱?してしまったので、軽めの曲と言うことで次の曲は最近CMでも使われているNat King Coleの曲で「Love」、そして同じくNat King Coleの曲で「Too Young」、人を愛する気持ちに早い遅いはないというメッセージが込められています。

映画「ガラスの部屋」の主題歌をピアノソロで演奏後、シャンソンの名曲「枯葉」を叙情を込めて日本語で歌い上げます。


前半最後の曲は、弊社細田社長の好きな曲を秘密のルート?から聞いてくださったそうで、曲は「As Time Goes By」。本日がお誕生日のお客様へのプレゼント曲でもありました。

後半も映画音楽のスタンダードナンバーが続きます。1曲目はピアノソロで「白い恋人たち」。次は映画は目を背けたくなるような内容の「世界残酷物語」ですが、曲はロマンチックな「More」を歌います。

ジバンシーが提供した衣装をヘップバーンが着て話題になった「シャレード」。続いて「Love Story(ある愛の詩)」をピアノソロで。これほどまとめてスタンダードナンバーを聴けるのは贅沢というものです。


映画「パピオン」の主題歌をピアノソロで。続いて「慕情」のテーマソング。この歌はプッチーニの歌劇「蝶々夫人」のアリア「ある晴れた日」をベースに作られたそうです。

徐々にアルコールに溺れていく男女の話「酒と薔薇の日々」。オズの魔法使いより「Over The Rainbow」。アルコールではなく、スタンダードナンバーの心地よさに酔いしれそうです。


テネシー州歌でもある「テネシーワルツ」。友達に彼氏を紹介したら獲られてしまったという内容だそうです。そのような歌だとは皆さんもご存じなかったようです。続いて、ディレクターさんからのリクエストで「エーゲ海の真珠」。青春時代の思い出の曲だそうです。

アンコールは一足早いクリスマスということで、「White Christmas」。スクリーンミュージックのスタンダードナンバーの実に心地よい、晩秋の夜にはもってこいの癒しのひとときとなりました。


弊社社長細田の挨拶。自分にとっては癒しの曲ばかりで大変満足したとのこと。また、「As Time Goes By」が聴けたことを喜ぶと同時に、なんとイングリッド・バーグマン命であることをカミングアウト!ご趣味がよろしいようで...