第172回千代田チャリティ・コンサート

志を果たしていつの日にか・・・
日本の原風景が戻るその日まで

震災により4ヶ月ぶりのコンサート。今宵は日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーをお迎えしての弦楽四重奏です。


震災で傷ついた人々と被災地、日本の美しい原風景を取り戻せる日が来るまで、わたしたちはいまそれぞれの立場で心をひとつにして助け合っています。


今回ご登場頂いた四名の日本フィルの皆さんは、阪神淡路の震災のときも、そして今度の東日本大震災のときも既に何度も被災地を訪れ、「音による救援活動」を精力的に行っておられます。傷ついた人々を音楽で癒し、生きる希望を見いだすきっかけとなること ー その精神は日本フィルも弊社のチャリティコンサートも同じものです。

同胞を救いたい、被災地復興のため「心をひとつに」という想い。演奏者とお客様がその想いによってひとつになった素晴らしいコンサートとなりました。音楽の原点を見た思いです。あらためて音楽の果たす役割を知った忘れられない夜となりました。


ひとつになった日本フィルの皆様とお客様に感謝いたします。

 フォトレポート

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第172回コンサートのテーマは、「志を果たしていつの日にか・・・。日本の原風景が戻るその日まで」。

東日本大震災のためお休みしておりましたチャリティコンサートが4ヶ月ぶりに再開しました。司会者の挨拶の後、震災で犠牲者となられた皆様のご冥福を祈って1分間の黙祷が行われました。

弊社社長細田よりご挨拶。亡くなられた方々の遺志を継いで復旧、復興に努めたい、その一環として放射線安全のための測定、除染作業の仕事をしていると報告。また、コンサートの再開は素直に嬉しい。

弊社が放射線測定などで全面的にサポートさせて頂いております「コープふくしま」の代表の方よりご挨拶を頂きました。ご丁寧にありがとうございます。

第152回のコンサートにもご出演いただいた日本フィルハーモニー交響楽団の方々による弦楽四重奏。オープニングは軽快なモーツァルトの弦楽四重奏、アイネ・クライネ・ナハトムジークの第一楽章。

続けて第二、第三、第四楽章を圧巻の連続演奏。なじみ深い有名な曲のせいか、皆さんもリラックスして楽しんでおられました。

ヴァイオリンの松本克巳さんよりご挨拶。阪神淡路の震災のとき、そして今回の東日本大震災のときもこの4人のメンバーで既に何回も現地を演奏で訪れており、「音での救援」を続けていきたいとのこと。

Sound of Musicをアレンジしたメドレー。My Favorite Thingsなどおなじみの素敵な曲が続きます。


どの小品も秀逸なビゼーの名曲オペラ・カルメン、本当は演奏に2時間くらい掛かるところを小品10曲を凝縮して10分での演奏です。これが前半最後の曲となりました。

ドボルザークの曲の中で最も古里というイメージに合うのが「アメリカ」。自分の歩んで来た道をアメリカに託した曲とのこと。ちなみに、ヴィオラの後藤悠仁さんはドボルザークと誕生日一緒だそうです。

実に30分間に及ぶ迫力の演奏後、お客様の拍手が鳴り止みません。演奏をしてくださった松本さん、辻野さん、後藤さん、伊堂寺さんも清々しく充実した笑顔で拍手に応えています。


後半の1曲目が演奏時間が長かったため、この曲がアンコールとなりました。バッハの「アリア」。松本さん)「前向きに生きていく姿勢を与えてくれる曲です」。

最後はお客様も加わって「ふるさと」の大合唱です。被災地への温かい気持ちのこもった感動のフィナーレとなりました。日本フィルの皆様、そしてお客様、ありがとうございました。