第194回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
遥かなるバルカン半島に想いを馳せる
洋の東西を繋ぐ華麗な音の架け橋
拝啓 ようやくまとまった雨が降るようになってはきましたが、今年の梅雨は中休みが多くて全国的な水不足が心配されるなか、雲間から気まぐれな太陽が顔をのぞかせた瞬間、驚くほどの暑さを感じる季節となりました。ともあれ、すっきりしない天候続きですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて第194回のコンサートは、当コンサート初登場のギリシャ音楽をお届けします。「ギリシャ音楽」と言われてもイメージが湧きにくいかもしれませんが、「トルコっぽい音楽」と言われれば、何となく「あー、あんな感じかな?」と思っていただけるかもしれません(私見なので正しい理解かどうかは定かではありませんが)。ギリシャ音楽の中心となる楽器は「ブズーキ」といって、卵を左右半分に割ったような胴体の形をしたネックの長いギター(実はリュートの仲間です)に似た楽器です。アテネオリンピックの開会式で太鼓と共に数十台で登場したのを覚えていらっしゃる方もおいでかと思います。キラキラした堅い音で、西洋と東洋の狭間を感じさせてくれる音色が特徴です。
今回は十日谷淳さんと藤田隆二さんによるブズーキ演奏をたっぷりお楽しみいただきます。お二人によりますと「珠玉のギリシャ音楽!映画主題歌「日曜はダメよ」からエーゲ海島々の民謡、アテネ下町のギリシャ演歌“レンベティカ”など、ギリシャ民族楽器ブズーキの繊細かつ華麗な響きをお楽しみください」という案内コピーがぴったりなのだそうです。どうぞお楽しみに!
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ご出演者プロフィール
十日谷淳さん(ブズーキ)
20歳半ば「東洋と西洋の折衷楽器」のコピーに惹かれ、ギリシャ・ブズーキを手にして以来、ギリシャ〜トルコ〜アラブのディープな民族音楽の世界にどっぷりと浸かっていく。
2008〜2012年、当時仕事で日本に赴任していたギリシャ人ブズーキ奏者から、徹底的にdromoi(ギリシャ旋法)、楽曲、そしてブズーキ魂を学ぶ。
現在、ギリシャ音楽を中心にトルコ、ベリーダンス音楽演奏で活動中。
藤田隆二さん(ブズーキ)
エーゲ海島々の民謡から歌謡曲まで、ギリシャ音楽を専門に演奏する楽団Kompania ILIOS(コンパニアイリオス:太陽の楽団)のブズーキ奏者。
ギリシャ大使館やギリシャ料理店、その他外国人が集まるパーティー等において民族舞踊とのコラボを含め、精力的な音楽活動を行っている。
個人的には音楽以外にも、年に1回のギリシャ旅行、その他語学、料理とギリシャ三昧の生活を送っており、まさに自他共に認めるギリシャ通。