第192回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ

フランス宮廷歌曲の夕べ

中世吟遊詩人の歌から現代のシャンソンまで





 拝啓 周囲の公園の木々や街路樹から目の覚めるような青葉が萌えだす季節となりましたが、このご案内を書いた数日前には全国各地で季節が逆戻りし、東京では4月下旬としては48年ぶりの寒さに見舞われました。そろそろ平年並みの気候に落ち着いてほしいと思う今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


 さて第192回のコンサートは、中世からバロック期にかけてヨーロッパで盛んに用いられたリュートの伴奏で、かの時代から現代までのフランス歌曲の数々をお届けいたします。ところで皆様は「シャンソン」という言葉からどんな曲を思い浮かべますか。一般的には「枯葉」や「愛の賛歌」といったところでしょうか。


 ところが、フランス語圏で「シャンソン(chanson)」といえば単に「歌」のことで、特定のジャンルの楽曲を指した言葉ではありません。ですから18世紀末フランス革命で有名な現フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」もシャンソンなのです。ちなみに同じラテン語系言語であるイタリア語でカンツォーネ(Canzone)というのは単に「歌」という意味です。


 今回は、中世から現代までの「歌(シャンソン)」にスポットを当てご活躍されている花井尚美さんをお招きし、リュートの高本一郎さんと共にさまざまな楽曲をお楽しみいただきます。どうぞご期待ください。

日 時

平成25年5月15日(水)
17:30開場
18:00開演

会 場

千代田御茶ノ水ビル
1階エントランスホール
東京都文京区湯島1-7-12

出演者


花井尚美さん(歌)
高本一郎さん(リュート)

お問い合わせ先

千代田チャリティ・コンサート事務局

Tel:03-3816-5241 Fax:03-5803-4870
LinkIconメールでのお問い合わせ

お申し込み方法


郵送にて同封しました申し込み用の“往復はがき”に参加・不参加を明記の上、平成25年5月7日(火)までに到着するように投函して下さい。(注:参加・不参加にかかわらず、必ず“往復はがき”を投函して下さい。)
※往復はがきは、切らずに投函してください。
抽選により80名様に限らせていただきますのでご了承ください。
その結果につきましては、事務局より“はがき”でお知らせいたします。

ご出演者プロフィール

花井尚美さん(歌)

武蔵野音楽大学声楽科、デン・ハーグ音楽院バロック声楽科、ブラバント音楽院古楽声楽アンサンブル科(演奏家ディプロマUM取得)をそれぞれ卒業。民族音楽の発想を古楽声楽に取り入れたレベッカ・スチュアートに師事。


「アンサンブル・スーパー・リブルム」「スピリット・オブ・ガンボ」など、小編成の中世音楽グループやルネッサンス音楽のアンサンブルの歌手として、またオラトリオのソリストとしてオランダ・ベルギーを中心に、欧州各地の音楽祭などで演奏・録音に活躍。オランダを本拠地とする声楽アンサンブル「カペラ・プラテンシス」の初来日公演にも参加、新しいタイプのルネサンス声楽アンサンブル演奏の魅力を日本に紹介した。


1996年帰国し、古楽声楽のスペシャリストとして、中世、ルネサンス、バロック声楽曲の演奏活動を行う。近年はウードとのデュオ・リサイタルを行なうなど民族音楽も演奏し、ヨーロッパ古楽の歌唱についての探究を続けている。古楽アンサンブル「アントネッロ」と共演したソロCD『デュファイ・ラメント』を2008年に発表。


「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」メンバー、中世女声アンサンブル「ド・リーフデ」指導者。


LinkIconブログ 「歌わずにいられない」 http://naomiconcert.blog.fc2.com/


高本一郎さん(リュート)

奈良生まれ。5歳よりギターを始め『読売ギターコンクール銀賞』受賞。相愛大学音楽学部卒業後、フランス国立ストラスブール音楽院にてリュートを学ぶ。国内外の著名な音楽家との共演をはじめ、ヨーロッパ、アジア諸国で公演多数。「プロヴァンス音楽祭’01」での演奏はフランス全土にTV中継された。2008年パリ・ルーヴル美術館にてソロコンサートを開催。


TV,ラジオ出演、オペラ、演劇、バレエ、能狂言、落語、朗読の舞台、音楽祭への出演、他ジャンルの音楽とのコラボレーション、数多くのCD録音に参加するなど多彩な演奏活動を展開しながら、リュートの新しい魅力を引き出すべく作曲活動にも専心している。日本テレマン協会」ソリスト、「ダンスリー」メンバー。大阪音楽大学付属音楽院リュート講師。


ソロCD『天使のアリア、風の舞曲』、『小さな妖精と大きな妖精』。2012年新譜CD『シャコンヌ・オリエンターレ』をリリース。

LinkIconブログ 「リュートの時間」 http://ichiroluth.exblog.jp/