第162回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
咲き乱れる妖艶な華
神秘的な空間に流れる美声と音色
拝啓 ようやく春らしくなってきました 皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、今回は“カルメン・マキ”さんをお迎えして、歌と朗読をお贈りいたします。
“カルメン・マキ”さんは、ユダヤ系のアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれました。
1969年に『時には母のない子のように』(作詞:寺山修司)で歌手デビューし、十七歳とは思えないその妖艶な雰囲気と歌唱力、そして投げやりな歌いっぶりが話題を呼びました。この曲で第20回NHK紅白歌合戦への出場を果たしています。
その後、ロック歌手に転向、1972年には「カルメン・マキ&OZ」を結成し、当時の日本のロックの到達点とする高い評価を得て、人気・地位を確実にしました。1977年の10月新宿厚生年金会館でのステージを最後に解散し、1989年に出産、育児に専念するため一時的に音楽活動を休止を宣言しました。
1993年には日本国籍を取得し音楽活動を再開、現在は中原中也や荻原朔太郎らの詩をピアノの即興演奏にのせて読み、歌に留まらない表現に新境地を開いて、全国各地のライブハウスを中心に精力的に活動を繰り広げています。
今宵は、朗読と歌を存分にお聴きいただきます。どうぞ、ご期待ください。
日 時平成22年4月21日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者
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お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
カルメン・マキさん(歌と朗読)
1951年、神奈川県鎌倉市にてユダヤ系のアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれる。生後間もなく帰国した父と別れ、その後17歳まで東京の母の実家に育つ。
1968年、アングラという言葉が初めて生まれ、その後流行語ともなった寺山修司主催の演劇実験室「天井桟敷」に入団。その年の夏、東京「厚生年金会館」にて「書を捨てよ、町に出よう」で初舞台を踏む。
1969年、発足したばかりのCBSソニーより「時には母のない子のように」で歌手でビュー。その後、「カルメン・マキ&OZ」「カルメン・マキ&LAFF」「MOSES」等のバンド活動やソロを通じ、日本における女性フォーク・ロックシンガーの第一人者として活躍。しかし、長年に渡っての商業ベースにおける歌手活動についての疑問や不満が拭い切れず、1998年所属していたレコード会社、プロダクションを離れ完全にフリーとなる。
2001年以降、ロックやフォークに捉われずジャンルを超えた新機軸を開発すべく、様々なフィールドで活躍するミュージシャン達とのコラボレーションを精力的に展開している。
2003年、鬼怒無月・勝井祐二・芳垣安洋・松永孝義とのユニットで「SALAMANDRE」、2004年、その「SALAMANDRE」のメンバーを含む、吉川忠英・丸山ももたろうをフィューチャ—したアコースティックアルバム「Another Way」、
2007年、板橋文夫・太田恵資とのトリオでのライブ盤「時には母のない子のように2007」(浅草「アサヒ・アート・スクエア」於)、2008年、初の全編詩の朗読によるアルバム「白い月」、を発表。
又、2009年には歌手生活40周年を記念して、太田恵資・黒田京子とのトリオに加えゲストに佐藤芳明(アコーディオン)吉見征樹(タブラ)を迎えたアルバム「ペルソナ」がリリースされた。
公式サイト http://www.carmenmaki.com/
田中信正さん(ピアノ)
1968年、神奈川県横浜市生まれ。
4歳からエレクトーンを始め、小学校4年の時に聴いたジミー・スミスの『ザ・キャット』がジャズとの最初の出会い。
中学時代にフュージョンにハマリ、中学1年の時に六本木“ピットイン”で聴いたカシオペアに影響を受ける。
国立音楽大学作曲科在学中に聴いたジュリ・アレンに衝撃を受け、ジャズに完全に傾倒する。「今まで聴いたことのない音づかいにショックを受けました。以後ミッシェル・ローズウーマンとか女性ピアニストに関心があります。」
藤井英一、橋本一子、佐藤允彦に師事、特に佐藤氏からは熱心に指導された。佐藤氏に荒井皆子(Vo,Voice)を紹介され『BO-JO』を結成、活躍。
森山威男(ds)、井上淑彦(ts)、廣木光一(g)のバンドに迎えられ、一方で自己のバンドの活動も本格化。
公式サイト:http://blog.goo.ne.jp/mirukuyu/
喜多直毅さん(ヴァイオリン)
1972年岩手県盛岡市出身。
国立音楽大学にてヴァイオリンを専攻した後、英国で作編曲を、アルゼンチンでタンゴ奏法を学ぶ。
1999年に演奏家としての本格的な音楽活動をスタートして以来、フィールドを超えて多くの演奏家やパフォーマーと共演を重ねている。
現在、自身のリーダーセッションではオリジナル楽曲や即興音楽を中心に演奏。メンバーとしては、翠川敬基(vc)、鬼怒無月(gt)、常味裕司(oud)、京谷弘司(bandoneon)、小松亮太(bandoneon)のグループに参加している。
黒田京子(pf)とは2002年の出会いより頻繁に演奏を行い、2008年にはデュオによるアルバム『空は吸はれし心』を発表。
公式サイト http://web.me.com/nkita/NAOKI_KITA/Top_Page.html
岡部洋一さん(ドラム・パーカッション)
1962年1月12日生まれ。
高校時代からパーカッションの演奏を始める。大学在学中にブラジル音楽と出会い、卒業前からプロとしての活動を開始。ブラジリアンレストランでしばらく演奏したのち、いきなりおニャン子クラブの全国ツアーに参加。その後アイドル歌手のバックを多数務める。
それとともに様々なジャンルのアーティストと共演するようになる。ジャズ系、ロック系のコンサートやライブハウスへの出演が増え、また来日ブラジル人ミュージシャンとの共演も多い。
もともと好きだったアバンギャルドな音楽を演奏する機会も多くなり、最近はどんどん深みにはまってゆく日々を過ごしている。現在、トランスロックバンドとしてコアなファンをもつ「ROVO」や「ボンテージ・フルーツ」、また16人編成のロックバンド「ザ・スリル」のメンバーでもある。
公式サイト:http://donna-oto.com/okabe/