次回 第263回千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
四人の演奏家による至高の芸術
ヴィルトゥオーソたちの協演に酔いしれる
拝啓 9月、10月と続けて上陸した台風による被害は想像を絶する規模になっています。皆さまのお知り合いやお身内の方々に被災された方はおりませんでしょうか。私どもの社員は3名が床上浸水、また断水により13名が生活困窮となりました。家や田畑ばかりでなく鉄道や道路などの社会のインフラにも多大な爪あとを残しており、完全復旧にはまだまだ時間が必要です。お亡くなりになられた方々、未だに行方不明の方々、そしてそのご家族の皆様におかれましては、さぞご心痛のことと拝察いたしますとともに衷心よりお見舞い申し上げます。
さて、第263回のコンサートは、11月のプログラムとしてすっかり恒例となりました「国際音楽祭ヤング・プラハ」にご出演された若手音楽家による演奏をお届けします。今回はチェロとピアノの演奏会となっておりますが、特に注目いただきたいのは当コンサート初となる三人のチェリストによる協演が繰り広げられる点です。
ご出演は、チェリストのYan Levionnois(フランス)、Vilém Vlček(チェコ)、Nathan Son Matsubara(日本/アメリカ) 各氏と、ピアニストの真下航さんです。
普段あまり接することのない組み合わせによる演奏会に期待が高まります。皆様どうぞお楽しみに。
日 時令和元年11月20日(水) |
会 場千代田御茶の水ビル |
ヤン レヴィオノワさん(チェロ) |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
出演者プロフィール:
Yan Levionnois(ヤン レヴィオノワ) | Cello
“アンドレ ナヴァラ” “ In Memoriam Rostropovitch” 両国際コンクール第1位。
クイーンエリザベス国際コンクール、ロストロポーヴィチ国際コンクール入賞(もっとも注目されるパーソナリティ賞も併せて受賞)他、これまでに多数入賞。
Victoires de la Musique2011にノミネートされる。2016年よりパリのSinger‐Polignac財団のアーティスト。
ソリストとしてロンドンフィルハーモニックオーケストラ、フランス国立管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団他と共演。指揮者なしのオーケストラ“Les Dissonances”の首席チェロ奏者としても務めている。
父親からチェロの手ほどきを受けた後、パリでMarc CoppeyとPhilippe Mullerに師事。
オスロにてTruls Mørkに、ニューヨークにてTimothy Eddyの下で研鑽を積むと同時にコロンビア大学で哲学を専攻した。
使用楽器はPatrick Robin、弓はYannick Le Canu作。
Vilém Vlček(ヴィレーム ヴルチェク) | Cello
6歳よりMartin Škampaの下でチェロを始める。
2010年よりプラハにある音楽学校でMartin Škampa、Mirko Škampa両氏に師事。
2018年よりスイス・バーゼル音楽アカデミーで石坂団十郎に師事し研鑽を積んでいる。
これまでにFrans Helmerson、Alisa Weilerstein、Michal Kaňka、他のマスタークラス受講。
2013年ヘラン・チェロコンクール、2014年チェコ全国音楽院コンクール、2018年チェコフィルハーモニック国際コンクールでそれぞれ第1位、ハラデツクラーロヴェ・ベートーヴェン国際コンクール第3位、2017年ボフスラフ マルティヌー財団コンクール入賞、コンチェルティーノプラガ入賞他数々の国内・国際コンクールに優勝・入賞している。
チェコフィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団他のオーケストラと共演した。
2016年8月よりLGTヤングソリストのメンバー。
Nathan Son Matsubara(松原 孫 ナタン) | Cello
11歳よりMargit Šístkováからチェロを習い始め、続けてTomáš JamníkとMartin Škampaから教えを受けた。
その他、Michaela Fukacova, Michal Kaňka, Reinhard Latzko 等のマスタークラスに参加。
チェコの全国コンクールで第1位と第2位を受賞し、2015年、スロバキアの国際コンクールInternational Competition of Bohdan Warchalにおいて第2位。
これまでにチェコ、ドイツ、リトアニア、日本、韓国、米国で演奏する。
2016年、ニューヨーク州のBard College Conservatory of Musicに5年過程全額奨学生として入学し、現在、同大学で数学と音楽演奏、二科目の専攻過程に在籍している。
チェロはPeter Wiley教授に師事しており、Peter Serkin、Weigang Li等の教授に室内楽を師事。
真下 航(ましも わたる) | Piano
福岡にて3歳からピアノを始め、野沢聡美氏に師事。
東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学に入学し、青柳晋氏、弘中孝氏に師事。大学入学半年後にイタリアのイモラピアノ国際アカデミーに籍を移す。
イスキア国際ピアノコンクール(イタリア)、Piano Loop国際コンクール(クロアチア)第2位。
2014年より2年間TOVICマンスリーコンサートにて久保陽子(ヴァイオリン)、岩崎洸(ヴァイオリン)の両氏と共演。
2016年にイモラサマーフェスティバルにてイモラチェンバーオーケストラと共演。
2017年、国際音楽祭“ヤング・プラハ”に出演。
2018年のロヴェレート(イタリア)、モーツァルト協会“カーザモーツァルト”をはじめとし、ヴェネツィア、ミラノなどイタリア各地で演奏会を開く。
さらに翌年2020年には、イモラアカデミー、フランコ・スカラ学長の推薦により、ヴィチェンツァ(イタリア)のテアトロ・オリンピコにて演奏会を行うことが決まっている。
現在、イモラ国際ピアノアカデミーにてIngrid Fliter、Leonid Margarius両氏の下で研鑽を積んでいる。