次回 第251回千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
古(いにしえ)の宮廷文化に出会う宵
神々棲まう南の島から
拝啓 秋雨前線が居座り、また台風の影響も相まって安定しない天気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。数日前にテレビニュースで「今年は信州の松茸が豊作になりそうだ」と報道していましたが、松茸に限らず、秋は果物や野菜などの農作物が一斉に旬を迎えます。また、秋刀魚、鯖、鰹などお馴染みの魚介類も脂が乗ってきて、ご家庭の食卓を飾ります。これから迎える秋の行楽シーズンを存分に楽しめるよう、猛暑続きの夏をしのいできた体を、美味しい食べ物で癒してあげてほしいと思います。
さて、第251回のコンサートは、当コンサート初となる「ガムラン&舞踏」の世界を存分にお楽しみいただきます。ご出演はガムラン演奏グループ「トゥラン・ブーラン」の皆さんと、バリ舞踏家の荒内琴江さん、そして荒内さんのお弟子さんたちです。お弟子さんの中には小学生もいらっしゃいます。
ガムランとはインドネシア各地や近隣地域にみられる、民族打楽器の合奏音楽とその楽器群の総称で、ジャワ島の宮廷やバリ島の村々でみられる青銅製のものが世界的に有名です。音楽や舞踊・演劇などの芸能が、日常的に行われる祭礼や儀礼に欠かせない存在として大切にされ、大きな銅鑼(ゴング)類、鉄琴類、太鼓、笛などの音色が合わさった独特の音響が、人々を包む心地よい空間を作り出します。また、バリ舞踏は独特の所作とその衣装も独特で大変魅力的です。
今回のステージがどのように彩られるのかに思いを馳せながら当日を待ちたいと思います。
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トゥラン・ブーラン Terang Bulan | ガムラン演奏
Terang Bulanはインドネシア語で“明るく輝く月”。日本で類を見ないハイクオリティーなサウンドを聴かせるバリ・ガムラン演奏ユニット。主宰、櫻田素子により様々なコンセプトに合わせ3名から20名程の大編成まで自在に組まれる。
伝統曲、舞踊曲の他、オリジナル作品に積極的に取り組み、様々なアーティストとのコラボレーション、芸能国際交流、各種イベント・ライブ、教育機関行事、体験ワークショップ企画など、精力的に活動。
2009年と2014年、本場バリ島の芸術祭に招聘され、その独自の表現力と演奏技術に高い評価を得ている。
主な共演アーティストは、東京シティ・バレエ団、臼澤鹿子踊(岩手)、スダマニ(バリ島随一のガムラン・グループ)、チュディル(バリ・コメディアン)、アノム(バリダンス)、佐野篤(ベース・作曲)、サカキマンゴー(親指ピアノ)、ヨシダダイキチ(シタール)、山川冬樹(ホーメイ)、tomoca(オーボエ)、KYOTATO(画家)、春日聡(映像)、高橋卓志(神宮寺元住職)、など。
http://www.yk.rim.or.jp/~onmoto/terangbulan/index.html
CD:『ガムランの小箱』(honeypancake,2011)
荒内 琴江 | バリ舞踊家
福生市生まれ。
2000年、愛知県立芸術大学彫刻学科卒業。
彫刻で人体を学ぶ中で知った自然の形の不思議、美しさ、その感動をバリ舞踊の中にみる。
2000〜2004年、東京都吉祥女子中学・高校美術非常勤講師勤務。
2004〜2006年、インドネシア国立芸術大学舞踊科留学。
バリダンス教室 Naga Jepang(ナーガ・ジュパン)主宰。