次回 第248回千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
音の息吹を感じつつ
指先が紡ぎ出す幽玄の響き
拝啓 先週の前半は湿度が低かったため、日差しは強いものの爽やかで過ごしやすい日が続きましたが、後半からは湿度が上がり、いよいよ梅雨の到来が間近に迫ってきた感があります。都会で生活をしていると、梅雨の長雨は「うっとうしい」という表現になってしまいますが、日本の稲作にとっては、梅雨は必要不可欠な自然現象と言えます。田植え時期の長雨は、まさに恵みの雨なのです。ちなみに皐月(さつき)の「さ」とは「田んぼの神様」のことです。こんなところにも、稲作が文化として根付いている日本の原風景を感じます。
さて、第248回のコンサートは、ギターの西村弘さんにご出演いただき、クラシックギターのアコースティックな響きを存分にお楽しみいただきます。私たちに馴染みのギター曲と言えば、『アルハンブラの思い出』や『禁じられた遊び』などが思い浮かびますが、バッハ、パッヘルベルといったバロック音楽の巨匠が残した弦楽曲や、更に古いルネサンス音楽なども良く演奏されます。ギターに限らず弦楽器は、一つの楽器で出せる音量に限りはあるものの、今鳴っている音の他にも、ほとんど感じ取れない多くの「オクターブ違いの音」や「音程が違う音」が含まれているため、とても豊かな響きを持っています。今回は独特の哀愁を帯びた甘美な音色が魅力のクラシックギターの響きを間近に感じられる幸せな時間となりそうです。どうぞお楽しみに。
日 時平成30年6月20日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者 : |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
出演者プロフィール:
西村 弘 | ギター
渡辺範彦氏(1969年第11回パリ国際ギターコンクール優勝者)に師事。
2000年、トルコ共和国アダパザール、アクヒサール、ベルガマ各地にて演奏会を行う。スペイン王立音楽院首席教授ホルヘアリサ氏のマスタークラスを受講、激賞される。
プロデューサー川添象郎氏と共にSouljaの『ここにいるよfeat.青山テルマ』の録音に参加。作曲家・キーボード奏者佐藤博氏とも活動。
2008年、ギター製作家ハウザー3世のワークショップにて通訳。
2009年、パヴェルシュタイドル氏のマスタークラスにて通訳を務め、演奏を絶賛される。
2012年、渡辺範彦メモリアルコンサートに出演。
1984年〜現在、国内外各所にて演奏活動中。