第209回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ

ケルトの響きに聞き惚れる

歴史と伝統に彩られた島々から



 拝啓 「秋の日は釣瓶落とし」と言われますが、夕方にふと窓の外を見てその暗さに驚かされたり、帰宅時の空気の冷たさに思わず身震いしたりする、そういった季節になりました。気づけばもうすぐ師走を迎えます。次のコンサートが開催される頃には雪の便りが聞こえてきそうです。季節の移ろいの速さに今さらながら愕然とします。季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、皆さまどうかご自愛ください。


 さて第209回のコンサートは、ブリテン諸島の中心であるアイルランド、イングランド、スコットランドの音楽を、アイリッシュ・フルート、キーボード、チェロのトリオ・サールスベリーズの皆さまによる演奏でお届けします。この地方の音楽というと、アイリッシュ・フルートのほかにも、バグパイプやティン・ホイッスル(アイリッシュ・フルートと似た音色の縦笛)など独特な楽器たちが思い浮かびます。


 今回は時代も国境も越えた異色ユニットによるブリテン諸島の伝統音楽や舞曲など大変楽しみなコンサートになることでしょう。普段あまり聞くことのないアイリッシュ・フルートの音色にも期待が膨らみます。楽しみにお待ちください。

日 時

平成26年12月17日(水)
17:30開場
18:00開演

会 場

千代田御茶ノ水ビル
1階エントランスホール
東京都文京区湯島1-7-12

出演者:


サールスベリーズ


須貝 知世さん (Irish Fluteアイリッシュ・フルート)
佐々木実穂子さん (ピアノ/キーボード、コンサーティーナ)
星 衛さん (チェロ)

お問い合わせ先

千代田チャリティ・コンサート事務局

Tel:03-3816-5241 Fax:03-5803-4870
LinkIconメールでのお問い合わせ

お申し込み方法


郵送にて同封しました申し込み用の“往復はがき”に参加・不参加を明記の上、平成26年12月8日(月)までに到着するように投函して下さい。(注:参加・不参加にかかわらず、必ず“往復はがき”を投函して下さい。)
※往復はがきは、切らずに投函してください。
抽選により80名様に限らせていただきますのでご了承ください。
その結果につきましては、事務局より“はがき”でお知らせいたします。

ご出演者プロフィール|サールスベリーズ


2014年6月に結成。さまざまな経歴の3人が、アイルランド、スコットランド、イングランドの伝統音楽や舞曲を中心に、時代も国境も越えて自由に音楽を紡ぎだす異色のユニット。


メンバーは、いわき市出身で、アイルランド留学で研鑽を積んだ新進気鋭のアイリッシュ・フルート奏者・須貝知世、幼少期をアフリカ大陸で過ごし、日本の伝統音楽からアラブ、ケルト、即興演奏まで自由自在のチェロ奏者・星衛、そして、英国音楽からジャズまで幅広いジャンルで活躍するキーボード奏者・佐々木実穂子。


たまたま、3人が調布市民であることから、調布市の花「百日紅」にちなんで「サールスベリーズ」と命名。ちなみに、チェロの星衛はアフリカの旧ソールズベリー(ジンバブウェ)出身。



須貝知世( Irish Fluteアイリッシュ・フルート)

桜美林大学総合文化学群音楽専修卒業。アイルランド国立リムリック大学大学院修士課程アイルランド伝統音楽演奏科修了。


モダンフルートを玉手厚子、大見幸司各氏に師事。アイリッシュ・フルートを豊田耕三、Niall Keegan, Majella Bartley各氏に師事。


2008年に語学留学でアイルランドに行った際、その音楽に惹かれ、2011年よりアイリッシュ・フルートを学び始める。


2012年に再びアイルランドへ渡り、大学院へ進学して本場のミュージシャンから指導を受ける。在学中に伝統音楽フェスティバルに多数出演、ケルト音楽の最高峰バンド“Altan"と共演も果たす。


2014年1月に卒業&帰国後は東京を中心に、カフェでのアットホームなライブから野外イベントまで、多方面で活動中。

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佐々木実穂子 (ピアノ / キーボード、コンサーティーナ)

3才よりピアノをはじめる。成城大学文芸学部芸術学科卒。
大学時代、打楽器を山口浩一氏(新日本フィルハーモニー名誉首席)に師事し、打楽器とピアノ演奏でプロ・オーケストラのエキストラも務める。


卒業後、約8年間、音楽出版社に勤務し、古楽雑誌、ロックバンド譜などの編集を担当。退社後は、CDの採譜、ピアノ用アレンジ楽譜の執筆を行いつつ、演奏活動を開始し、洋楽ロックやジャズ、オリジナル曲を中心に都内ライブハウスにて活動。渋谷On Air Eastや、TBSラジオ「D-Chance(赤坂TBSホール)」に出演。また、小中学校・特別支援学級などでの演奏のほか、朗読やパントマイムとの共演、歌の伴奏など、幅広いジャンルでの演奏活動を行う。


2008年、アングロ・コンサーティーナで、イングランド音楽の演奏を始め、2010年、英国人フィドラー/ピート・クーパー氏の来日公演に出演。ここでの共演をきっかけに、2012年、守安功・雅子氏とユニットを結成し、イングランド、アイルランド、スコットランドの音楽を演奏。2013年、CDの自主レーベル「Southwind Records」を立ち上げ、CD制作を行い、CD発売記念コンサート「英国音楽の玉手箱」(せんがわ劇場)を開催。現在も、17世紀以降のイングランドのダンス音楽を中心に、隠れた名曲の発掘と新しいアプローチによる編曲・演奏に力を入れている。


著書として「クリスマスにまつわるお話と楽譜~サンタクロースの贈り物(全音楽譜出版社)」「いますぐ弾きたいキーボード~バンドKIDS編(全音楽譜出版社)」 また、「ハリー・コニックJr.」「マライヤ・キャリー」「スティング」など、ピアノ用アレンジ楽譜も多数出版。CD「ブルームズベリー・マーケット」はアマゾンにて発売中。



星 衛 (チェロ)

1959年生まれ。幼少期をアフリカ大陸(ローデシア・現ジンバブウェ)で過ごす。


チェロ、エレクトリックチェロで各種ユニットに参加。一方、東京都無形文化財神田囃子を伝承、篠笛を吹き、獅子を舞う。舞踏と音楽の至福を希求、アイリッシュ・ケルト、アラブ・トルコなど民族音楽に傾倒、山下洋輔との出会いによって即興演奏に開眼。


CD「乱反射」「FIND OUT」(ノーチラスレコード)、著書に「聴覚刺激小説案内」(筆名・奥澤竹彦、音楽の友社)など。詩歌は真鍋呉夫に私淑、連句の即興演奏的感覚に魅かれる。


「文学者と音楽」というテーマで、宮沢賢治、谷﨑潤一郎、草野天平などの音楽講演を続ける。