第203回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
奇跡のような巡り合いの中で
人・音楽・自然
拝啓 桜前線は青森から北海道へと北上中のようですが、関東では公園の木々から目の覚めるような青葉が一斉に芽吹き始めました。一方でゴールデンウィークが過ぎたころには、沖縄や奄美は梅雨入りです。そして5月のチャリティ・コンサート開催日頃には、当社ではクールビズが始まっているかもしれません。まったく南北に長い日本の季節の多様性には驚かされます。
さて第203回のコンサートは、すっかりお馴染みとなった日本フィルハーモニー交響楽団から、首席トロンボーン奏者の藤原功次郎さんをお招きし、当コンサート初となるトロンボーンのソロ演奏をお届けいたします。
藤原さんの所属する日本フィルハーモニー交響楽団は「市民とともに歩むオーケストラ」を標榜し、3.11以降、楽団員が何度も東北地方を訪れて、現地の方々との出会いを大切にしながら復興支援活動を続けていらっしゃいます。藤原さんからも今回のコンサートのテーマとして「出会い」というキーワードをいただきました。
私たちは、まさに出会いの連続の中にいます。今回、藤原さんのトロンボーン演奏との出会いは、私たちに何をもたらしてくれるでしょうか。考えただけでわくわくします。藤原さんの演奏もさることながら、明るいキャラクターとトークに出会えるのも、また一興です。どうぞ皆様お楽しみにお待ちください。
日 時平成26年5月21日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者
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お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
藤原功次郎さん(日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者)
幼少の頃より、作曲・ピアノを始め、15歳よりトロンボーンをはじめる。兵庫県立西宮高校音楽科卒業。東京藝術大学を首席で卒業後、京都ノートルダム女学院常勤教員を経て、現在、日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者。
これまでに、兵庫県知事賞、兵庫県教育委員長賞(ゆずりは賞)、松方ホール音楽賞、クラシック音楽協会優秀指導者賞、Goldene Dohle勲章受賞。
国内外オーケストラ客演の他、最近ではウィーン交響楽団の日本ツアー2013にも急遽、首席奏者を務めるなど活動の幅を広げている。被災地での吹奏楽部指導支援や、交流も行い、映画・TVドラマ・アニメのレコーディングではNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などをはじめ幅広くレコーディング。
4月クールのレコーディングでは、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』、TBS×WOWWOW共同制作『MOZU』、日本テレビ『トクボウ 警察庁特殊防犯課』、『花咲舞が黙ってない』、TOKYO MX『ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース』と、5つの番組をかけもちレコーディングに参加するのは、オーケストラ奏者過去にない実績を残す。
また、2013年には、自身の初のデビューCD『花と風と功次郎とートロンボーン作品集』をオクタヴィアレコードよりリリース。
学生の頃より数々のコンクールを制覇。第7回KOBE国際学生コンクール最優秀賞、第9回日本トロンボーンコンペティション第2位、第12回日本クラシック音楽コンクール第1位、第10回松方ホール音楽賞大賞、第6回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞。
ININTERMUSICA INTERNATIONALER SOLISTEN WETTBEWERB 2012(ウィーン)で、アジア人初の国際コンクール優勝者となる。
オーケストラ共演は、芸大フィル、東フィル、都響、日本フィル、INTER MUSICA orchestra とソリストとして共演。2014年はじめには東京オペラシティの名物企画、B→Cに出演し、音楽の友、毎日新聞など絶賛され、活動の場所を世界に広げ、今後の活躍がもっとも注目される音楽家である。
トロンボーンを山下浩生、伊藤清、中川英二郎、山本浩一郎、秋山鴻市、古賀慎治の各師に師事。
原田恭子さん(ピアノ)
1976年生まれ。東京芸術大学付属高校を経て、同大学器楽科ピアノ専攻卒業。
2001年、同大学大学院修士課程 器楽科室内楽専攻修了。
同年、プラハ芸術大学Hudebny academie muzickych umeni Praha(AMU)に留学。2002年6月修了し帰国。
1986年、滋賀県ピアノコンクール第1位。
1988年、全日本学生音楽コンクール大阪大会小学校の部 第2位。
1995年、霧島国際音楽祭にて奨励賞受賞。故ヤン・パネンカ氏に師事。
1999年、第9回日本室内楽コンクール第3位。併せて、ヤマハ株式会社、音楽之友社より奨励賞受賞。
2000年、第5回国際ピアノデュオコンクールにてディプロマ賞受賞。
同年、第1回日本アンサンブルコンクール第2位(1位なし)。優秀演奏者賞受賞。
2002年 第41回ベートーヴェン国際コンクール(チェコ・Hradec)ヴァイオリン部門において最優秀伴奏賞、並びにベートーヴェン・ソナタ賞、並びにマルティヌー・ソナタ賞を受賞。
これまでに国内外の主要オーケストラとのメンバーとの室内楽をはじめ、著名演奏家との共演多数。
また国内外のコンクールをはじめ、講習会等の公式伴奏者も務め、2003年から東京藝術大学音楽学部非常勤講師弦楽器科伴奏助手を勤めた。
現在は、ソリストとして、また室内楽ピアニストとして国内外で意欲的な活動を行い、幅広いレパートリーを持つ。
これまでに、ピアノをM・ラプシャンスキー、坪田昭三、渡邊健二の各氏に、 室内楽をⅠ・シュトラウス、J・ハーラ、松原勝也の各氏に師事。また、ピアノデュオを角野裕氏に師事。