第205回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
ピアノに絡まる『和』のテイスト
一尺八寸が繰り出す響きの魔法
拝啓 梅雨も後半に入りましたが、数日前から大気の状態が不安定な日が続き、1時間に100ミリを超えるような豪雨が各地で観測されています。特に東京の多摩地区に降ったひょうのニュースにはびっくりさせられました。また6月半ばにはアメリカ中西部ネブラスカで巨大な双子の竜巻が観測されるなど、異常気象という言葉がやけに身近に感じられます。10年前のハリウッド映画「デイ・アフター・トゥモロー」で描かれた東京に降るゴルフボール大のひょうや、巨大竜巻で壊滅するロサンゼルスの街の映像が現実にならないよう祈りたいと思います。
さて第205回のコンサートは、尺八とピアノによるデュオ「らくら」のお二人による異色のコンサートをお届けします。ご存じのとおり、尺八は唐から伝わった日本の伝統的木管楽器ですが、リード(葦竹などを薄く削ったもの)を使わず、奏者のアンブシュア(口許の形状)により音を出す楽器ですので、西洋のフルートの仲間とも言えます。実際に尺八とピアノの演奏を、目を閉じて聴いてみてください。音色の違いこそあれ、フルートソナタだと言われれば信じてしまいそうなほど違和感がありません。
今回のコンサートでは、「え、尺八で?」と思うような意欲的な曲目をご用意いただきました。きっと新しい音楽の世界を堪能していただけると思います。どうぞお楽しみにお待ちください。
日 時平成26年7月16日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者:らくら
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お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
ご出演者プロフィール
らくら
2004年結成。白倉柳一(尺八)、潤賀貴代美(ピアノ)によるデュオ。
東京、埼玉を中心に定期コンサートやカフェライブを行うほか、各種イベント演奏や医療施設での演奏を行う。
伝統的な楽器の響きを生かしつつも、ジャンルにとらわれない親しみやすい選曲、そして、ライブ中のトークには定評がある。
音楽祭での入賞演奏多数。2010年和の響邦楽グループコンテスト審査員特別賞受賞。
白倉 柳一(尺八)
10歳より尺八を始める。人間国宝・山本邦山に師事。
ピアノ、フルート、朗読を始め、多くの楽器等とコラボレートを行い、尺八の伝統的な響きを大切にしながらもジャンルにとらわれない音楽活動を行う。
熊谷市三曲協会理事として埼玉県文化ともしび賞受賞。都山流尺八邦山会所属。秋光会主宰。
潤賀 貴代美(ピアノ)
4歳よりヤマハ音楽教室にてピアノを始め、専門コース、上級科へと進む。
作曲・編曲・アンサンブルを学び、ヴァイオリン・尺八・フルート等と多数共演し、箏や二胡とのホールコンサートも行う。
ヴァイオリン・ヴォーカルとのユニット「おとぴよ」は、子供向けの新しいスタイルの音楽グループとして各地でコンサートやイベントを開催。ソロでは、鍵盤ハーモニカとピアノの同時演奏「くまんばちの飛行」など、オリジナリティーの追及にも余念がない。
親子リトミック講師としても活躍中。