次回 第152回千代田チャリティ・コンサートのお知らせ
天使のやすらぎ
協調の響きに癒される
うららかな季節となり 皆様にはますますご健勝のことと存じます。
さて、第152回は日本フィルハーモニー交響楽団の皆さんをお迎えして、弦楽四重奏をお楽しみいただきます。
弦楽四重奏とは、ヴァイオリン属4本の楽器からなる合奏形態を指し、主に2本のヴァイオリン、1本ずつのヴィラオとチェロによって構成されます。室内楽形態の中で、ピアノ三重奏は三者の競う合う性格が強いのに対し、弦楽四重奏は四者が協調して一つの響きを作る性格が強いようです。
ハイドンは68曲もの弦楽四重奏曲を残し、彼は生前から「弦楽四重奏の父」と見なされていました。ハイドンに刺激を受けたモーツァルトも引き続き多くの作品を残しています。特に代表作「ハイドン・セット」(第14番—19番)は、全6曲に2年あまりを費やした力作です。
その後、ベートーヴェンの中期の傑作群(ラズモフスキー弦楽四重奏曲)により、交響曲と並ぶ作曲家の重要ジャンルとして確立されました。以後、シューベルトが15の曲を残したのをはじめ、多くの作曲家がこのジャンルに曲を残し、現代に至るまで多くの曲が作られ、愛されています。
今宵は、ハイドンやモーツァルトに加え、日本民謡による組曲もご披露いただけるそうです。
どうぞ、ご期待ください。
日 時平成21年5月20日(水) |
会 場千代田御茶ノ水ビル |
出演者日本フィルハーモニー交響楽団: |
お問い合わせ先千代田チャリティ・コンサート事務局 |
出演者プロフィール
松本 克巳さん(ヴァイオリン)
山口県宇部市出身。関西学院大学理学部卒。横山莞五氏に師事。
1980年日本フィルハーモニー交響楽団入団。坂本弁護士救出の運動、阪神大震災の被災者支援活動、薬害ヤコブ事件など、さまざまな社会的な活動に音楽家として参加している。
意欲的に行っているソロや室内楽の演奏活動は「コンサートホールだけにとどまらない視野の広く丹念な演奏活動」として『音楽の友』誌において評価された。
写真が得意で、日本フィルのさまざまな活動を記録におさめている。
辻野 順子さん(ヴァイオリン)
東京都出身。東京芸術大学卒。日比野愛次、兎束龍夫氏、ヤッシャ・ブロツキー氏に師事。
1978年日本フィル入団。音楽を広める日本フィルの運動にかかわり、子どものためのコンサートなどに情熱を傾けている。
後藤 悠仁さん(ヴィオラ)
北海道出身。東京藝術大学卒、同大学院修了。ヴィオラを中塚良昭、ウイリッヒ・コッホ、室内楽を黒沼俊夫、ゲオハルト・ボッセ、原田幸一郎の各氏に師事。
在学中に藝大オーケストラとクリスチャン・バッハのヴィオラ協奏曲を共演する。1985年に日本フィル入団。毎年リサイタルを開催している。
さる4月12日には日本フィル名曲コンサート(小林研一郎指揮、サントリーホール)においてベルリーズ:「イタリアのハロルド」をソリストとして演奏。
久保 公人さん(チェロ)
東京都出身。東京芸術大学卒業。
2008年、日本フィル入団。2000年草津夏季国際音楽アカデミー&フェスティバルにてイベントコンサートの演奏者に選ばれる。
入団と同時に1週間にわたる九州公演の宣伝活動に弦楽四重奏で参加。
おだやかで誠実な人柄で早くもたくさんのファンを獲得している。菊地知也、鹿野隆之、三木敬之、渡部宏の各氏に師事。