第172回 千代田チャリティ・コンサートのお知らせ

志を果たしていつの日にか・・・

日本の原風景が戻るその日まで





 拝啓 夏の到来を思わせるような暑さと春の名残のような涼しさが交互に訪れるといった、天候が不順な今日この頃ですが、皆様には如何お過ごしでしょうか。


 さて先月ご案内のとおり、震災後に開催を見合わせておりました千代田チャリティ・コンサートは、東日本の復興支援と、そして何より元気な日本を取り戻す小さくとも力強い一歩を踏み出すため、いよいよ再開いたします。


 再開記念となる第172回は、日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーによる弦楽四重奏をお届けいたします。日本フィルの皆さんは、『音楽は、愛する人や街を失った悲しみをなぐさめ、励まし、生きる勇気を与え、そして人と人のきずなの美しさや強さを無言のうちにうたい上げる。人が人を思うこと、そのお互いが引き合う力に、多くの人々が生きる希望を見出すことができる』(日本フィルのホームページより抜粋)という強い信念で、震災後に各地の避難所を訪れ音楽の持つ特別な力で被災者を励ますコンサートを開催しています。私は、千代田チャリティ・コンサートが目指す姿がここにある、との思いから、今回、いの一番に日本フィルの皆さんにご出演をお願いしました。


 今宵は、平成21年5月(第152回)にご出演いただいたヴァイオリンの松本さん、辻野さん、ヴィオラの後藤さん、そして新たにチェロの伊堂寺さんを加えたカルテットで、モーツァルトやドヴォルザークなど、皆さんご存知の楽曲を中心に、至上の音楽をお届けします。どうぞお楽しみに。


日 時

平成23年6月22日(水)
17:30開場
18:00開演

会 場

千代田御茶ノ水ビル
1階エントランスホール
東京都文京区湯島1-7-12

出演者


松本克巳さん(ヴァイオリン)
辻野順子さん(ヴァイオリン)
後藤悠仁さん(ヴィオラ)
伊堂寺聡さん(チェロ)

お問い合わせ先

千代田チャリティ・コンサート事務局

Tel:03-3816-5241 Fax:03-5803-4870
LinkIconメールでのお問い合わせ

お申し込み方法


郵送にて同封しました申し込み用の“往復はがき”に参加・不参加を明記の上、平成23年6月10日(金)までに到着するように投函して下さい。
※往復はがきは、切らずに投函してください。
抽選により80名様に限らせていただきますのでご了承ください。
その結果につきましては、事務局より“はがき”でお知らせいたします。


ご出演者プロフィール

松本克巳(ヴァイオリン)

山口県宇部市出身。関西学院大学理学部卒。横山莞五氏に師事。


1980年日本フィルハーモニー交響楽団入団。坂本弁護士救出の運動、阪神大震災の被災者支援活動、薬害ヤコブ事件など、さまざまな社会的な活動に音楽家として参加している。


意欲的に行っているソロや室内楽の演奏活動は「コンサートホールだけにとどまらない視野の広く丹念な演奏活動」として『音楽の友』誌において評価された。写真が得意で、日本フィルのさまざまな活動を記録におさめている。



辻野順子(ヴァイオリン)

東京都出身。東京藝術大学卒。日比野愛次、兎束龍夫氏、ヤッシャ・ブロツキー氏に師事。


1978年日本フィル入団。音楽を広める日本フィルの運動にかかわり、子どものためのコンサートなどに情熱を傾けている。















後藤悠仁(ヴィオラ)

北海道出身。東京藝術大学卒、同大学院修了。


ヴィオラを中塚良昭、ウイリッヒ・コッホ、室内楽を黒沼俊夫、ゲオハルト・ボッセ、原田幸一郎の各氏に師事。在学中に藝大オーケストラとクリスチャン・バッハのヴィオラ協奏曲を共演する。


1985年に日本フィル入団。毎年リサイタルを開催している。















伊堂寺聡(チェロ)

東京都出身。東京藝術大学卒。故堀江泰氏、松下修也、三木貴之、R・フラショーの各氏に師事。


1993年日本フィルハーモニー交響楽団入団。祖父、父と3代続くチェリスト。父・仁氏も日本フィルで活躍。日本フィルの演奏を聴いて育ち、現在はチェロセクションでの牽引役。


趣味 チェロ・山歩き